効果的で充実した家庭の夕べのための8つの助言

提供者: マリアン・ホルマン・プレスコット,チャーチニュース記者 

  • 2014年9月15日

両親には,聖文研究と福音学習において家族を導くという重要な義務がある。 家庭の夕べは,両親が家族を教え,家族関係を強める機会を提供する。

記事のハイライト

  • 教会員が入手できる多くのリソースを利用することで知識を増し,家庭で子供を教えてください。
  • 楽しい活動は家族にとって良いものだが,子供たちや家族にとって最も大切なことは,聖文を読むことに時間を費やし,キリストに焦点を当てることである。
  • 一貫性が,家庭の夕べにおける重要な要素であり, その質と量を兼ね備えることによって最大の効果が得られる。

「両親は最も純粋な真理の源に導きます。」 ―ダレン・E・シュミット,セミナリー教師

ユタ州プロボ

長年にわたって,預言者は家族に,1週間の内の一晩をともに学び楽しむための時間に充てるよう勧告してきた。 世界中の多くの家族がその勧告を心に留め,多忙なスケジュールの中で家庭の夕べのための時間を設けている。

家族と個人の証を強めるための取り組みにおいて,両親はレッスンや歌,祈りの中で子供たちを導き,その時家族に必要だと感じる事柄を分かち合っている。

「家族を築くことは大変な仕事です」と,ダレン・E・シュミット兄弟はBYUの教育週間におけるクラスで述べた。 だからこそ,証を築き,互いの関係を強めるために,家族として一緒に過ごす時間が非常に重要となる。

セミナリー教師であるシュミット兄弟は,家族がともに過ごす時間をより良いものにするための簡単で実際的な要素に焦点を当てながら,家庭の夕べや聖文研究を充実させるための原則とアイデアを分かち合ってくれた。

1. 一貫性を持つ

「完全である必要はありません。ただ一貫性を持たせるのです」とシュミット兄弟は述べた。

多くの両親にとって,家庭の夕べには「量より質」という言葉が当てはまるが,そこには危険が潜んでいるとシュミット兄弟は言う。 家族にとって最も効果的なのは,質と量を兼ね備えることである。 また家庭の夕べには計画と準備が大切だが,一貫性が重要な要素となる。

「家庭の夕べはプロセスであって結果ではないのです」とシュミット兄弟は言っている。

家庭の夕べが家族の日常の一部となるにつれて,子供たちは自分の割り当てや責任を予期し, ともに過ごす時間を楽しみにするようになるだろう。

2. 一致する

「サタンは自身の力を及ぼそうと躍起になるでしょう。ですから,わたしたちはそれに備えなければなりません」と,シュミット兄弟は述べた。

気をそらし妨げとなるような事柄への対処法の一つは一致することである。 夫と妻が一致しているとき,双方が家庭の夕べで主体的な役割を果たす。

シュミット兄弟は,夫婦がどのように責任を分担し,それぞれの役割を果たすかについてアイデアを幾つか紹介した。どちらかが秩序を保つ役割を担い,もう一方が家庭の夕べを進行させるのである。 片親の家庭では,年長の子供に主導的な役割を助けてもらうとよいだろう。

3. 家庭の夕べを目的にかなった霊的なものにする

家族は,キリストに焦点を当てた,一貫性のある意義深い家庭の夕べを目指すべきである。

家庭の夕べは,子供たちが教会以外で福音の原則を学ぶことのできる場所である。 両親には子供たちに教えたいと思う一定の原則があるので,時として教える際のテーマは非常に明確である。 しかし別の機会に,両親は「まさに最も大切な事柄を取り上げる」必要があると,シュミット兄弟は言う。 家族に準備ができているとき,御霊の教えを受けることができるからである。 そのような時には,子供たちが疑問を抱いている事柄,あるいはもっと学びたいと思っている事柄について教えるよう,主が両親に霊感を与えてくださることがよくある。 両親が明確な目的を持って準備するなら,主は学ぶ側の子供たちの心を備えさせることがおできになる。

4. 事前に計画する

効果的な家庭の夕べの一端を担うのは,事前の計画である。 適切な計画を通して,両親は子供たちを備えさせ,参加を促すことができる。

シュミット兄弟は,年齢に関係なく家族一人一人が毎週割り当てを受け持つことの大切さについて話した。 子供たちは自分が関わるときに,レッスンを準備したり,霊感を求める方法を学んだりできる。 家庭の夕べの数日前に,子供たちにやるべき事柄を割り当てることで,彼らは両親と一緒に準備に取り組むことができる。

簡単な紙の表は,順番に割り当てをこなし,物事を計画通りに進めるのに有益な手段である。

5. 雇われた羊飼いではなく,真の羊飼いになる

真の羊飼いと雇われた羊飼いとの間には違いがあると,シュミット兄弟は言う。

「真の羊飼いは自分の羊を知っており,羊も彼を知っています」とシュミット兄弟は述べた。 「羊たちは真の羊飼いの声を聞き分けることができ,彼を信頼しています。 その呼ぶ声が聞こえると,羊たちはやって来ます。」

雇われた羊飼いは,羊たちを従わせようと大声で叫ぶが,羊たちは容易に耳を傾けようとはしない。 家族の生活は,宿題やサッカーの練習,ピアノのレッスンや家庭での練習などの活動で非常に忙しいため,時折それぞれが慌ただしさに追われている。 家中に響き渡るような声を張り上げるよりは,5分か10分前に予告するだけで,子供たちがその時やっていることを終わらせて家庭の夕べにやって来るように仕向け,最初から最後まで参加させることができる。

「5 分前に声を掛けることで,子供たちの時間を尊重していることを示すのです」とシュミット兄弟は述べた。 「そうするとあまり強制されていると感じなくなり,御霊があふれる雰囲気を生み出します。」

6. 全員が役割を果たすべきである

たとえ両親の助けが必要な年少の子供であっても,家族一人一人が割り当てを受けることで参加しやすくなる。 聖文研究の際には,一人一人に聖文を書いた紙などを配って,全員が手元に聖文を持って読めるようにする。

「幼い子供には絵の付いた聖文物語がよいでしょう」とシュミット兄弟は言っている。 全員が何か読む物を持っていると,一緒に目で追いながら参加するよう期待される。

そのような状況では,霊感による質問をすることでさらに深く話し合ったり, 学んだりすることができる。 両親が備えているときには,さらなる御霊の招きに従って,子供たちに行動するよう促すことができる。 まさに霊感による招きと同じくらい大切なのは,話し合いや招きに関するフォローアップである。

「時間やお金を掛ける事柄に明確な目的を持ってください」とシュミット兄弟は教えている。 簡単な会話が大きな違いを生むことがしばしばある。

家庭の夕べを,家族が一緒に目標を決める時間とし,一人一人の成長に合わせて目標を変え調整を図ることで,それぞれの目標についてよく考え,責任を持つのに最適の場となリ得る。

7. 知識を増す

今日教会員が非常に多くのリソースを入手できるようになったことに伴い,両親にはそれらのリソースから,レッスンのアイデアを得るだけでなく疑問への答えをも見いだす機会がある。 LDS.rgなどのウェブサイト,小冊子『若人の強さのために』などの教会の資料,またモルモンメッセージなどは,レッスンに利用できる上に,両親が知識を得る助けにもなる。 よく話し合われるテーマに関するリソースは,安全で福音を中心とした環境の中で家族が話題にしたり,時には難しい疑問について話し合ったりするために利用できる。 子供たちは,外部の情報源から学ぶのではなく,自分の家庭で質問したり学んだりできる。

8. 一貫して「聖文の言葉」を用いる

家庭の夕べを開くことが大切なのと同様に,聖文を読むことに時間を費やし,キリストに焦点を当てることが大切である。 ゲームなどの楽しみは家族にとって良いものであるが,子供たちが幼いうちに 天の御父との関係を築く方法を教えることは,両親に課せられた最も大切な義務である。 両親が,聖文から一緒に研究する要点を明らかにするなら,ともに学ぶ中で教え,証することができる。

「両親は最も純粋な真理の源に導きます」とシュミット兄弟は述べた。