ヤングアダルトの改心を深めることを目的としたインスティチュートプログラムの変更
提供者: カミーユ・ウェスト,ChurchofJesusChrist.org Church News
記事のハイライト
- 教会はヤングシングルアダルトに,インスティチュートからの卒業を優先事項とするよう招き,奨励している。
- ヤングアダルトの改心を深める目的で,インスティテュートの新設コースが4コース設けられる。
「インスティチュートを優先事項とすることで,俗世から離れ,霊的な強さを取り戻し,より大局的な観点を得る機会に恵まれます。 すぐに与えられるばかりでなく,永遠に続くその祝福を得るために,少しばかり時間を犠牲にするだけの価値があります。」 ―タナー・ハーベイ,インスティチュートの生徒
教会のインスティチュートプログラムは進化しつつある。
ヤングシングルアダルトの改心とイエス・キリストへの献身を深めるのを助けるための取り組みとして,教会教育システムは新しい4つの「コーナーストーン」クラスを提供し,ヤングシングルアダルトがインスティチュートに出席するだけでなく卒業するよう励ますために努力を積み重ねている。
公式通知は次のように説明している。「インスティテュートに積極的に出席し卒業することで,ヤングアダルトはイエス・キリストに対する証を強め,聖文研究のスキルを高め,他の人々や御霊を通して学び,人生を左右する決断を自信をもって下せるようになるでしょう。」
インスティチュートの恩恵と祝福
ヤングアダルトの多くが,さらに一部の指導者や両親でさえも,インスティチュートを任意のプログラムとみなしている節がある。多忙なヤングアダルトにとってクラスに出席する時間を取るのが難しい場合は,とりわけそうかもしれない。 しかし,インスティチュートへの出席は,特にLDSのヤングシングルアダルトにとって恩恵であり祝福でもある。
「インスティチュートは,とんでもなく慌ただしい週日に,霊性を保つためのこの上ない手段です」と,アメリカ合衆国カンザス州コルビーという小さな町にある公立短期大学2年生のタナー・ハーベイは言う。彼女の他に当大学に通うLDSのヤングアダルトは4人だけである。 小人数ながら熱心なこのクラスは,毎週2回,午前6時半に開かれている。
「特に大学で,日曜日に感じるような強い証を週日の間ずっと保つのは本当に難しいことです。わたしは救い主のために備えられたこの時間を心待ちにしているんです」とハーベイ姉妹は言っている。 「何もかも行うだけの十分な時間が取れることなど決してないでしょう。ですから,インスティチュートを優先事項とすることで,俗世から離れ,霊的な強さを取り戻し,より大局的な観点を得る機会に恵まれます。 すぐに与えられるばかりでなく,永遠に続くその祝福を得るために,少しばかり時間を犠牲にするだけの価値があります。」
institute.ChurchofJesusChrist.orgによると,インスティテュートの目的は,次のことを行えるようにヤングアダルトを助けることである――イエス・キリストの教えと贖いについて理解しそれに頼る。神殿の祝福を受ける資格を得る。天の御父とともに永遠の命にあずかるため,自分自身と自分の家族と周りの人々を備える。
帰還宣教師であるブロンテ・ブリングハーストは,宗教教育クラスから研究を進めるよう鼓舞されるので,キリストに対する信仰を深めることができると言っている。 「わたしはこれまでずっと聖文を読むことを習慣としてきましたが,研究し,疑問への答えを見いだすその過程が実際に助けとなっています」と彼女は述べた。
ヤングシングルアダルトたちは,インスティチュートの付加的な恩恵について次のように報告している。
- 生徒の年齢や必要に応じたカリキュラム。
- 溶け込みやすくて楽しい,そして霊的な環境の中で,仲間たちとともに福音を学んだり,話し合ったりする機会。
- 生徒が日々の疑問への答えを探し求めたり,重要な決断をしたりする際に,真理を応用できるよう助けてくれる思いやりのある教師。
- 帰還宣教師がクラスで自分の伝道経験を分かち合うことによって他の人を強めると同時に,彼ら自身の霊的な歩みが新しい段階に進むのを容易にする機会。
卒業するよう励ます
宗教コースは,世界中の宗教教育インスティチュートで受講できる。 両親や指導者,教師らは,現在セミナリーの生徒に卒業を期待しているのと同じく,ヤングシングルアダルトがインスティチュートからの卒業を優先事項とするよう勧め,励ますことができる。
卒業するために生徒は,新しい4つのコーナーストーンの各コースと,その他の少なくとも3つの選択コースの修了証書を受けなければならない。 卒業するのに必要なコース修了証明書を受ける条件には,次のようなものがある。
- クラスへの75パーセント以上の出席率。
- 読書課題の達成。
- 生徒が学んだことを生活に応用できるよう助けるための,インスティチュートの各必須コースと選択コースの学習経験の達成。
新しい「コーナーストーン」コース
これら4つの新たな必須コースの目的は,宗教教育における生徒の学習経験のコーナーストーンとなることである。
- イエス・キリストと永遠の福音
- イエス・キリストの永遠にわたる教導の業とその神聖な役割,そして御自身の前世,現世,死後の生活にわたって貫く教えに注目する。
- 回復の礎
- イエス・キリストの教会の回復にまつわる重要な啓示,教義,人々,および出来事についての研究を含める。
- 永遠の家族
- 家族に関する教義と,天の御父の救いの計画において家族が果たす中心的な役割に焦点を当てる。 コースの内容は『家族― 世界への宣言』,その他末日の預言者の教え,聖文に基づいている。
- モルモン書の教えと教義
- モルモン書の記述,教え,説話を通して見いだされる教義とテーマに焦点を当てる。
今回の変更について公式通知では次のように伝えている。「これらの新設コースとその他のインスティチュートのコースの目的は,聖文と現代の預言者の教えについての綿密な研究を通して,ヤングアダルトの改心の度合いを深めることです。」 新設クラスに関するさらに詳しい情報は,institute.ChurchofJesusChrist.orgをご覧ください。
宗教教育インスティチュートは,教会が所有する大学をはじめ,世界中で受講できる。 インスティチュートの対象者は18歳から30歳の独身成人に限られてはおらず,卒業を希望する同年代の既婚成人の出席も歓迎される。