第４部：ほかの人々に仕え，教え導くことは戒めであり聖約である
提供者： 中央若い女性会長，ボニー・L・オスカーソン姉妹
「周りの人々に仕え，教え導くことは，わたしたち一人一人が交わした聖約の一部です。」LDS聖書ビデオの一場面で，いとこのエリサベツやほかの女性とともに通りを歩くマリア。
記事のハイライト
- 救い主のように仕え，教え導くことには，ほかの人に癒しや慰め，励まし，愛を与えることが含まれます。
- 若い女性クラス会長会は，クラスのほかの生徒たちを見守り，気にかけるために召されています。
- バプテスマを受けた人は皆，慰めの必要な人に仕え，教え導くという聖約を交わしています。
「若い女性は，成人指導者にはできない方法で人の心に触れ，霊を養うことができます。青少年に助言したり，優しく注意を促したりすることも必要かもしれませんが，若い女性は支援と導きを受けながらすばらしいことを成し遂げます。」――中央若い女性会長ボニー・L・オスカーソン姉妹
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この記事は，若い女性クラス会長会シリーズの4番目です。
現在の召しを受けて間もなく，わたしはある集会で何人かの中央幹部とともに聖餐会というテーマについて話し合っていました。神権指導者の一人がわたしに向かってこのようなことを言いました。「わたしたちの教会の若い男性には，毎週聖餐を準備し，配る機会があります。教会の若い女性には，どのような大切な奉仕の機会があるでしょうか。」
救い主のように仕え，教え導く
わたしはこの質問に驚き，すぐには答えられませんでした。しかし，それからわたしはそのことについて真剣に考え，祈り，その答えが分かったように思います。すべての若い女性，そして特にクラス会長会には，互いに仕え，教え導く中で，キリストのような愛を示し，奉仕を行う機会があります。
若い女性クラス会長会の役割を高めることに関するこのシリーズの中で，わたしたちは霊的な備えと，ともに評議することの重要性について書いてきました。「仕え，教え導く」ことは，指導の原則の3つ目です。これは恐らく最も重要な原則の一つです。
わたしたちは仕え，教え導くという言葉を度々使いますが，その意味を理解しているでしょうか。そしてより重要なことですが，クラス会長会が，自分の召しの中で最も重要な責任の一つが仕え，教え導くことであるということを理解できるよう助けているでしょうか。
救い主イエス・キリストは，仕え，教え導くことについて究極の模範を示されました。主は人々を一人一人尋ね求められ，癒しや慰め，励まし，そして特に愛を与えられました。慈愛は救い主の生涯にわたる特質であり，キリストのような愛は，仕え，教え導くことがどういうことであるかを明確に示すものです。人は大切で，無限の価値がり，天の御父の目から見て貴い存在であること。イエス・キリストはこれを伝えることに卓越した偉大な教師です。主は，1匹の失われた羊を探すために99匹の羊を残しておくようにと教えられています（ルカ15：3-7参照）。
クラス会長会にできること
若い女性クラス会長会には，問題を抱え，励ましを必要としているクラスの若い女性を強めることによって，救い主と同じように手を差し伸べる機会があります。救い主はこのように教えられました。「それゆえ，忠実でありなさい。わたしがあなたを任命した職において務めなさい。弱い者を助け，垂れている手を上げ，弱くなったひざを強めなさい。」（教義と聖約81：5）
クラス会長会が神権の鍵を持つ者から任命されるとき，その若い女性の召しには，クラスのほかの生徒を見守り，気にかける責任が伴います。指導者や親として，わたしたちはその責任の大切さを彼女たちに理解してもらい，仕え，教え導くことが何を意味するかを教える必要があります。『手引き 第2部』には，若い女性クラス会長会がクラスの生徒に仕え，教え導くための次のアイデアが載っています。
・名前を覚え，友達になる。
・裁かずに，愛する。
・人々を見守り，救い主がされたように一人ずつ彼らの信仰を強める。
・人々と偽りのない友情を築き，家庭やそのほかの場所で彼らを訪ねる。
（『手引き 第2部—教会の管理運営』3.2.3参照。）
クラス会長会の若い女性が，だれに目を向ける必要があり，何をすべきかについて御霊を求め，ともに評議するとき，主は霊感に満ちた答えを与えられます。そして，彼女たちからの愛を必要としている若い女性に手を差し伸べ，仕え，教え導く方法を考えるようになります。霊的な促しに従って行動するとき，彼女たちが仕え，教え導く人々の生活や彼女たち自身の人生に奇跡が起きるでしょう。ヘンリー・B・アイリング管長はこのように言いました。「救い主はわたしたちを召してほかの人々に仕えさせ，わたしたちが彼らの信仰だけでなく自分の信仰をも強めることができるようにされたのです。救い主に仕えることによってわたしたちが救い主を知るようになるということを，御存じなのです。」（「見守り，強める」『リアホナ』2000年7月号，79）救い主のようにほかの人々に仕えるとき，わたしたち自身が驚くべき方法によって祝福を受けるという原則を若い女性に教えることは，何とすばらしいことでしょう。
若い女性の指導者は，あまり活発でない人にどのように手を差し伸べたらよいかについてよく尋ねます。わたしはいつも，彼女たちにはその目標を成し遂げるための強力で，すばらしく効果的なリソースがあることを伝えています。わたしは，失われた羊を連れ戻すために，クラス会長会を活用するよう勧めています。そして，この若い女性たちが仲間に手を差し伸べ，愛と友情の手を差し出すように励ますことを勧めています。若い女性は，成人指導者にはできない方法で人の心に触れ，霊を養うことができます。青少年に助言したり，優しく注意を促したりすることも必要かもしれませんが，若い女性は支援と導きを受けながらすばらしいことを成し遂げます。
すべての人が持つ責任
人々に仕え，教え導くことは，特定の指導者の召しだけに伴う責任ではありません。バプテスマを受けて教会に入ったすべての人は，「神の羊の群に入って，神の民と呼ばれ」ることを決意しており，「重荷が軽くなるように，互いに重荷を負い合うことを望み，また，悲しむ者とともに悲しみ，慰めの要る者を慰めることを望」んでいます。（モーサヤ18：8-9）周りの人々に仕え，教え導くことは，わたしたち一人一人が交わした聖約の一部です。指導者の召しは，わたしたちが特定の場所や方向に心を配り，関心を向けるようにするためのものです。
若い女性クラス会長会はすばらしく効果的な指導者です。彼女たちが救い主のように仕え，教え導くという原則に従って行動するときに，彼女たちが仕え，教え導く人，そして彼女たち自身の人生の両方が永遠に変わります。
『救い主の方法で導く』というタイトルのクラス会長会のためのリーダーシップ・レッスンは，若い女性のウェブサイトの救い主の方法で導くから確認できます。
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