マダガスカルとマラウィ地域の聖徒たち,救い主について学ぶよう言われる

十二使徒定員会のラッセル・M・ネルソン長老は,マダガスカルとマラウィで教会員や宣教師,指導者と会う割り当てを果たした際に,地上のすべての人の中で教会員はほかのだれよりもイエス・キリストについて知っているはずだと聖徒たちに言いました。

ヤングシングルアダルトを対象とした集会でネルソン長老は,救い主について学ぶと自分自身のこともよく分かるようになると語りました。イエス・キリストに与えられた様々な称号を挙げ,神の御子に始まるイエスの責任について詳細に述べました。ネルソン長老は,救い主に関する知識はすべての末日聖徒に不可欠なものだと述べ,天の御父が御子を通して万物を創造されたこと,イエスは旧約聖書のエホバであって,アダムを始めとする預言者たちに御姿を現わされた御方であられることを教えました。

徳高く生活する

ネルソン長老と通訳者

通訳を通してマダガスカルの聖徒たちを励ますネルソン長老

思いを徳で満たすならば,自信に満ちあふれた人生を送ることができるとネルソン長老は言い,という言葉には,次の二通りの使い方があると述べました。(1)ルカによる福音書第8章で救い主が女性を癒したときのように,力を指す場合と,(2)ペテロの第二の手紙第1章で信仰に徳を加えるようペテロが言ったときのように,清さを指す場合です。

完全に清くなると,力と義を生活に導き入れることができるとネルソン長老は言いました。

答えを見いだす

地域の指導者にあいさつするネルソン長老

ほかの中央幹部や地域の指導者だけでなく,地元の神権者にもあいさつするネルソン長老

ネルソン長老は,ヤングシングルアダルトのための集会が開かれた10月21日金曜日の翌日土曜日に,マダガスカルおよびその周辺の島々のステーク会長とビショップ,支部会長その他の指導者を集めて集会を開きました。聖文や手引き,神権指導者向けの放送を活用して不安な事柄や疑問に対する答えを見いだすよう彼らに勧め, いちばん大切なことは聖霊が教えてくれると言いました。

ネルソン長老は,従順になることと併せて祈りと聖文研究によって人生の問題の答えを見いだすよう会員に勧めなさいと神権指導者に言い,

行いに関する質問をしに来た会員には,より高い水準の答えを与えるよう勧めました。「言いかえれば,行いに関して質問されたら,教義や原則を教えるということです。会員はその方が,自分の行いに関する疑問の答えを自分で見つけることができるようになるのです。会員が物質面のみでなく霊的面でも自立できるよう助けてください。会員が自分で答えを求めて祈れるよう助けるのです。」

ネルソン長老はまた,モルモン書と聖書は互いに補い合う書物であるとも述べました。「モルモン書は,全世界の人々に対する贈り物です。……モルモン書がよく分かるようになると,聖書の理解も深まります。聖書を研究すると,モルモン書もよく理解できるようになります。この二つの書物はうまく補い合っています。……この二つの書物を〔併せて〕記憶にとどめましょう。」

戒めを守る

ネルソン長老とアフリカの指導者たち

聖文を研究し祈ることによって霊感を受けなさい,というネルソン長老の会員への励ましの言葉にじっと耳を傾ける指導者たち

ネルソン長老は,人口の半数が最低生活レベルを下回る生活をしているというこの国の指導者に向けて話し,福音に希望を見いだすよう皆に呼びかけました。「ためらうことなく神の戒めを守ってください。そうすれば,神に会う用意ができます。什分の一を払ってください。祈ってください。奥さんに優しくしてください。子供たちを愛してください。永遠の命を受けるために備えてください。そうすれば,御父の持てるものはすべて与えられます。」

子供たちをよく教える

子供たち

ステーク大会で使徒の話が聞けることを知って喜ぶ子供たち

ネルソン長老は日曜日に,マダガスカル・マダカンバヒニーステークとマダガスカル・アンタナナリボ・イバンドリーステークの合同ステーク大会に出席した2,000名を超える男女と子供たちに向けて話をしました。子供たちの顔が見えるようにと子供たちを立たせてから,この子供たちをよく教えるよう両親に頼みました。以下の事柄を両親にお願いしました。

  • 天の御父を愛することを子供たちに教える
  • 子供たちが天の御父に祈ることができるよう助ける
  • 聖文を子供たちに読み聞かせる
  • 聖餐の大切さを説明する
  • 福音が回復されたことの大切さを理解できるよう子供たちを助ける
  • 神殿に入れる備えを子供たちにさせる
  • 伝道に出る備えを子供たちにさせる
  • 什分の一を払うことを子供たちに教える
  • 子供たちが教育を受けられるよう助ける
  • 救い主のことを子供たちに教える
女の子

マダガスカルのこの女の子は,教育の大切さを知っています。ネルソン長老がそう言ったからです。

「この子供たちには教育が必要です。彼らができるかぎり教育を受けられるよう助けてください。人にいいことをしてあげられたらいいのにと思うことと,人にいいことをしてあげられることとの違いは教育にあります。家庭でも,学校や故郷,教会でも,良き市民となるよう教えてください。

またネルソン長老は,神の御子がどの御方なのか子供たちに教えるよう出席者にお願いしました。「イエス・キリストの贖罪のおかげでわたしたちは墓から復活することができ,神殿の祝福にあずかれるのです。」

ふさわしくなり,備える

アフリカの聴衆

ふさわしいことと備えをしていることのしるしとして什分の一を払い,神殿推薦状を受けなさいというネルソン長老の勧めに耳を傾ける2,000人以上の聴衆

マダガスカルに神殿が建つのはいつかという質問に対して,ネルソン長老は分からないと答えました。神殿建設の決定は大管長が下すので,ということでした。ふさわしいことと備えをしていることのしるしとして什分の一を払い,神殿推薦状を受けなさいというネルソン長老の勧めに2,000人以上の聴衆が耳を傾けました。神殿が距離的に遠い所にあっても,神殿推薦状があるならば神殿からそう遠く離れてはいないとネルソン長老は言い,次のように話しました。

「神殿に入るふさわしさを備えた人が十分な人数になれば,この国にも神殿が建ちます。ですから,神殿がいつ建つのかは,ある意味で皆さんが決めることでもあるのです。それまでの間,皆さんは家庭に神殿の写真を飾ることができます。神殿の写真を毎日見て,皆さんの大切な子供たちが神殿を心に焼き付けることができようにしてください。」

証人となる

アフリカの宣教師

宣教師は福音の喜びを分かち合うという生涯の取り組みを始めたばかりだというネルソン長老の言葉に耳を傾ける宣教師たち

ネルソン長老は,マダガスカルで奉仕する宣教師を招いた集会にも参加して,証人となり,賢明な目標を立て,大会の話を繰り返し読んで総大会の御霊を保つよう宣教師たちに勧めました。

また,専任宣教師の任期が終りに近づいていても,生涯にわたる伝道活動はまだ始まったばかりであるとも言いました。「実は皆さんは,伝道活動の最も大きな部分,つまり,伝道を終えて故郷に帰り,故郷の人々や愛する人々に福音を伝えるという務めを果たすための訓練を受けているのです」と言い,生涯を通して福音を実践するよう勧めました。


マラウィの奉献

ネルソン長老とマラウィの地元の指導者

集まってネルソン長老夫妻を出迎えるマラウィの地元の指導者たち

アフリカでの割り当てを果たしながら,十二使徒定員会のネルソン長老は,マラウィの国を奉献しました。

ネルソン長老は政府の役人や報道関係者に向かって次のように述べました。「主の使徒として,わたしは本日この国とその国民,この国の指導者のために特別な祈りをささげる栄誉と特権にあずかりました。この国には大きな変化が起こるでしょう。それはすべて良い方向への変化であり,本日ささげた祈りの結果,主イエス・キリストの祝福が注がれることによってもたらされます。」

ネルソン長老はその後,マラウィ第2の都市であるブランタイアで宣教師たちと集会を開き,教義と聖約132章7節から「だれでも​あなた​が​祝福​する​者​を​わたし​は​祝福​し」という言葉を引用して,奉献の大切さを説明しました。

2011年10月25日に行われた奉献では,国土と国民に関する祈りと祝福がささげられました。奉献はこの国に長年にわたって効果を及ぼすとネルソン長老は言いました。

「未来が全面的に変わるということです。線路を進んでいる列車が,線路がカーブしたために,時間がたつにつれて違う方向に進んで行くようなものです。」

国内に滞在中,ネルソン長老は政府の役人や報道関係者とも会合を持ちました。マラウィの奉献は大管長会と十二使徒定員会が決めたことであり,ネルソン長老は出発の2,3週間前に奉献の責任を受けたそうです。

マラウィはアフリカ南東部にある人口約1500万人の国で,ザンビア・ルサカ伝道部の管轄下にあります。教会は1995年にマラウィを正式に受け入れました。最初の集会所が奉献されたのは2005年,ブランタイア地方部が組織されたのは2011年4月10日です。現在,4つの支部に925人の教会員が集っています。