ゲーリー・B・サビン長老
中央幹部七十人
ゲーリー・B・サビン長老の思い出において印象深く残っているのは,3本のクリスマスツリーについてです。
最初のツリーは,幼少の頃のきれいなクリスマスツリーです。少年だったサビン長老は,キャンディーケイン(訳注—杖の形をした飴)を取るためにツリーによじ登り,ツリー全体を倒してしまいました。
二つ目のツリーは,1973年から1975年の間に宣教師としてベルギーとオランダで奉仕している間に見つけた,常緑樹の枝です。サビン長老と同僚はその枝をアパートに持ち帰り,家族から届いたクリスマスカードと一緒に飾りました。
三つ目は,入院中の娘のベッドの横のクリスマスライトで飾りつけられた点滴スタンドです。サビン家族の3人の子供の一人が嚢胞性線維症(訳注—慢性的な呼吸器疾患を引き起こす病気)にかかり,彼女は両方の肺の移植を受けました。彼女の兄弟が同じ病気で亡くなった1年後のことでした。
サビン長老は,「子供たちに教えた以上に,わたしたちが彼らから多くのことを学びました」と述べています。
中央幹部として,サビン長老はそれらのクリスマスツリーの思い出と,そこから学んだ教訓を心に留めています。それぞれのツリーが,サビン長老の人生における重要な場面を象徴しています。すなわち,キャンディーケインが欲しかった少年時代,宣教師として救いの計画を教える経験,そしてこの世の試練に直面し,家族を支えるために救い主の愛と主の計画に頼る父親としての経験です。
ゲーリー・バイロン・サビンは1954年4月7日,アメリカ合衆国ユタ州プロボでマービン・E・サビンとシルビア・W・サビンの間に生まれました。1976年8月にバレリー・パーディーと結婚し,夫妻には5人の子供がいます。6番目の子供は出産時に亡くなっています。
プロボのブリガム・ヤング大学を卒業後,サビン長老はスタンフォード大学において経営管理学の修士号を取得しました。
教会では,ビショップ,ステーク会長,地域七十人など,数多くの召しを果たしてきました。サビン長老はこれまで,Excel Realty Trust, Price Legacy, Excel Realty Holdings,およびExcel Trustなどの創設者,役員,および経営最高責任者を務めてきました。
1993年に,サビンご夫妻はSabin Children’s Foundationを設立し,子供たちの医療面における支援を行ってきました。