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家庭学習レッスン 1ニーファイ7-14章(単元3)


家庭学習レッスン

1ニーファイ7-14章(単元3)

家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料

毎日の家庭学習レッスンの要約

以下は,生徒が1ニーファイ7-14章(単元3)を研究しながら学んだ教義や原則についての要約である。これはレッスンの一部として教えるよう意図されたものではない。実際に教えるレッスンはこれらの教義や原則の一部に的を絞ったものにする。生徒の必要を考えながら聖なるたまの促しに従うべきである。

第1日 (1ニーファイ7章

リーハイの息子たちがエルサレムへ戻り,イシマエルの家族を約束の地へ連れてきたことを研究した生徒たちは次のことを学んだ。すなわち,「主は結婚して主のために子供を育てるようわたしたちに命じておられ,わたしたちの信仰に応じて神は祈りに答えてくださる」ということである。

第2日(1ニーファイ8章

生徒たちは,リーハイが見た命の木の示現を研究し,イエス・キリストのみもとへ来て主の贖いにあずかることは幸福と喜びをもたらすことを学んだ。夢に出てくる様々な人々の群れ,および命の木へ向かって進み,木の実を食べるという目標の達成と失敗について読みながら,次の原則についても学んだ。-「高慢,世俗的な事柄への関心,誘惑に負けることは贖いの祝福からわたしたちを遠ざける」「神の言葉にしっかりとすがっているならば,誘惑や世俗的な影響に打ち勝つための助けが得られる」「神の言葉にしっかりとすがっているならば,主に近づき,贖いの祝福を受けるための助けが得られる」

第3日(1ニーファイ10-11章

生徒たちは,ニーファイが父親の見たことを自分も「見聞きし,また知りたい」(1ニーファイ10:17)と思ったときにどのようなことが起きたかを学んだ。ニーファイの模範を通して,熱心に神を求める人に神は真理を啓示されることが分かった。ニーファイは,御子という賜物を通して,神がわたしたちに抱く愛を教える示現を授かった。生徒たちは,これが自分にとってどのような意味があるかについて書く機会があった。

第4日(1ニーファイ12-14章

ニーファイは示現の残りの部分で,主が回復への道をどのように備えられたかを見た。また,聖書から分かりやすく貴い真理が取り去られたが,モルモン書と末日の聖典が分かりやすく貴い真理を回復することになり,そうした真理はイエス・キリストが神の御子であることを知り,主のみもとへ行く助けとなることを学んだ。さらに,ニーファイは末日を見た。わたしたちが義にかなった生活をし,神聖な聖約を守るなら,神の力の助けを受けて悪に打ち勝つことができるという原則について,生徒たちは深く考えた。

はじめに

今週のレッスンの焦点は,1ニーファイ8章に書かれたリーハイの示現である。このレッスンを教える際には,イエス・キリストの贖いがわたしたちの生活にもたらす喜びと,神の言葉に従う生活を通して贖いの祝福を経験できることを強調する。生徒はこのレッスンで聖典,学習ガイド生徒用学習ガイド,聖典学習帳を使用する。

教え方の提案

1ニーファイ7章

主,リーハイの息子たちに,エルサレムへ戻り,イシマエルとその家族を連れてくるよう命じられる

夫婦と子供たちのそろった写真を見せる。自分自身の家族の写真を見せるか,または一人の生徒に依頼して写真をもって来てもらってもよい。

生徒に尋ねる。「わたしたちが救われるために,神の計画において家族が重要なのはなぜですか。」

生徒に1ニーファイ7:1-5を復習し要約するように言う。これらの聖句からどのような原則を学んだか尋ねる。(生徒は様々な原則を述べるかもしれない。生徒用学習ガイドでは次の原則が強調されている。「主は結婚して主のために子供を育てるようわたしたちに命じておられる。」

第1日のレッスンの中で,生徒は次の割り当てを受けた。結婚して「主のために」子供を育てるために,今日若者が準備することができる方法を3つ提案するよう,親,教会の指導者または教師に尋ねる。数人の生徒に,自分が学んだことを発表するように言う。

1ニーファイ8章

リーハイ,命の木の示現を見る

ニーファイとその兄弟たちがイシマエルとその家族を荒野へ連れて来た後で,リーハイが示現を見たことを思い起こすように生徒に言う。一人の生徒に1ニーファイ8:10-13を読んでもらい,別の生徒にその聖句が述べている内容をホワイトボードまたは紙の上に描いてもらう。クラスにとってさらに適切だと感じる場合には,「リーハイの夢」(62620 300;『福音の視覚資料集』69番)を見せて,聖句に描かれた様々な場面を生徒たちに見つけてもらうとよい。

生徒に尋ねる。「木の実があなたにとって魅力的なものに思えるのは,リーハイがどのような描写をしているからですか。」

木の実は「神のあらゆる賜物の中で最も大いなるもの」,すなわちイエス・キリストの贖いの祝福を象徴していることを生徒に気づかせる(1ニーファイ15:36)。生徒に絵を描いてもらった場合には,木の実が何を象徴しているのか,絵の上に書いてもらうとよい。

生徒に尋ねる。「贖いの祝福を受けることについて,1ニーファイ8:10-13から何を学ぶことができますか。」(生徒はいろいろな言葉を使って表現するかもしれないが,次の原則が明確になるように助ける。「イエス・キリストのみもとへ来て主の贖いにあずかるならば,幸福と喜びを得ることができる。」この原則をホワイトボードに書いてもよい。)

2日目のレッスンの中で,生徒は次の質問に答えるように言われた。「これまでどのようなときに,救い主の贖いを通して生活の中で幸福と喜びが得られたでしょうか。」生徒に聖典学習帳を開けて,その答えを黙読するように言う。

生徒が意味深い真理と証を互いに分かち合うのを助けるために,数人の生徒に自分が書いたことを読むか,またはそれについて話すように促す。また,贖いが生活に幸福と喜びをもたらしたときの経験について教師が話すとよい。

リーハイの示現は,贖いが幸福と喜びをもたらすことを教えているだけでなく,贖いの祝福を受けるために何を行う必要があるかを示していることを説明する。生徒に1ニーファイ8:19-26を復習し,リーハイの示現からそのほかの象徴を取り出すか,または「リーハイの夢」の絵の中にそのほかの象徴がどのように描かれているかを見つけるように言う。生徒が象徴を見つけたら,その象徴が何を意味するか説明してもらう(生徒が助けを必要とする場合には,学習ガイド生徒用学習ガイドで彼らが完成させた図を参照するように促す)。

一人の生徒に,1ニーファイ8:30を読んでもらう。その後,次の質問をする。

  • リーハイの示現の中で,鉄の棒,すなわち神の御言葉はどのような役割を果たしていましたか。

  • 1ニーファイ8章を研究して,神の御言葉の大切さについてどのようなことを学びましたか。

  • 1ニーファイ8:30の中で,贖いの祝福を受けるために行う必要のあることを示しているのはどの言葉ですか。

  • 「しっかり鉄の棒につかまりながら道を押し進」むというのは,どういう意味だと思いますか。

学習ガイド生徒用学習ガイドで研究した福音の原則の中から,ほかの二つの原則をホワイトボードに書く。「神の言葉にしっかりとすがっているならば,誘惑や世俗的な影響に打ち勝つことができる。」「神の言葉にしっかりとすがっているならば,主に近づき,贖いの祝福を受けることができる。」

生徒に自分が宣教師になり,神の言葉を研究し,その原則に従って生活することの大切さについて証する機会があると想像してもらう。自分自身の経験にもとづいて,どのようなことを言うか,発表してもらう。あなたが救い主に近づく際に聖文と預言者の言葉の力がどのように助けになったかについて,思いを分かち合う。

1ニーファイ10-14

ニーファイ,信仰と勤勉さのゆえに,父親が教えた事柄とそのほかの多くの事柄について個人的な啓示を受ける

一人の生徒に,1ニーファイ10:17,19を読んでもらう。クラスの生徒に,主の導きを熱心に求めるときに得られる祝福を見つけてもらう。「熱心に求める」というのはどのような意味か,一人か二人の生徒に考えを述べてもらう。(生徒たちは第3日のレッスンで,学習ガイド生徒用学習ガイドの中でこの意味を書くように言われている。)

1ニーファイ11-14章の要約として,ニーファイは熱心に主を求めたので個人的な啓示を受けたことを説明する。ニーファイが見たのは,イエス・キリストの教導と贖い(1ニーファイ11章),民が高慢と邪悪のゆえに後に滅びに至る姿(1ニーファイ12章),約束の地に入植する異邦人,分かりやすく貴い真理の回復(1ニーファイ13章),終わりの日にはびこる大きな忌まわしい教会と戦う義人の姿(1ニーファイ14章)である。

注意-次の活動を準備するために,本書の中の対応するレッスン,および学習ガイド生徒用学習ガイドの本単元の4日目の資料を再読してもよい。

生徒に1ニーファイ11-14章の中から一つの章を選び,下記を行ってもらう(ホワイトボードまたは紙の上でこれを行ってもらうとよい)。

  • 選んだ章の要約を書く。

  • その章で教えている福音の原則の一つを書く(学習ガイドの中で強調されている原則,または自分で見つけた原則にする)。

  • その原則が現代のわたしたちにどのように当てはまるかについて書く。

準備のために十分な時間をとった後,自分が書いたことを生徒に発表してもらう。今週,1ニーファイ7-14章を研究して学んだ原則について,一人か二人の生徒に自分の証を述べてもらう。

クラスを終える前に,忘れずに聖典学習帳を回収し,宿題についてフォローアップする。

次の単元(1ニーファイ15-19章

次の単元で生徒は,リーハイとその民が荒野の旅を続け,約束の地へ航海するときに遭遇した試練についてさらに研究する。ある朝起きて,「入念な造りの丸い球」すなわちリアホナを見つけたらどんなに驚くか想像してみる。リアホナはどのように動き,どのように人々を導いたか。船の上でニーファイが兄たちを激しく非難したのはなぜか。ニーファイは約束の地をどのように描写したか。