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家庭学習レッスン 1ニーファイ15-19章(単元4)


家庭学習レッスン

1ニーファイ15-19章(単元4)

家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料

毎日の家庭学習レッスンの要約

以下は,生徒が1ニーファイ15-19章(単元4)を研究しながら学んだ教義や原則についての要約である。これはレッスンの一部として教えるよう意図されたものではない。実際に教えるレッスンはこれらの教義や原則の一部に的を絞ったものにする。生徒の必要を考えながら聖なるたまの促しに従うべきである。

第1日(1ニーファイ15章

ニーファイと兄たちはリーハイの預言に対して異なった反応を示した。ニーファイの行動を研究することにより,生徒は次のことを発見した。信仰をもって主に尋ね,主の戒めに従うなら,主から啓示と導きを受ける備えができる。ニーファイは鉄の棒の意味を説明し,わたしたちが日々神の言葉を研究して従うなら,サタンの誘惑に打ち勝つ力が得られることを説明した。

第2日(1ニーファイ16章

 ニーファイの教えに対するレーマンとレムエルの反応から,生徒は「罪のある者は……真理を厳しいものと思う」(1ニーファイ16:2)ということを理解した。ニーファイは矢を折ったとき,もしわたしたちができることをすべて行い,主の導きを求めるなら,困難を乗り越えられるよう主は助けてくださることを示した。リアホナがリーハイの家族をどのように導いたかを研究することにより,生徒は「主は小さな手段によって大いなることを成し遂げられる」(1ニーファイ16:29)ことを学んだ。

第3日(1ニーファイ17章

ニーファイは家族が荒野にとどまり,バウンティフルの地へ到着したことを話した。船を造るよう命じられたとき,もしわたしたちが戒めを守るならば,その結果,わたしたちは強められ,主が命じられたことを成し遂げる手段が与えられることをニーファイは示した。主はニーファイの兄たちを幾つかの方法で悔い改めへと導いた。聖霊は通常,静かな細い声で語り,それは聞こえるというより感じるものであることを生徒は学んだ。また,静かな細い声を認識できないようにする状況や場所を挙げた。

第4日(1ニーファイ18-19章

船を造る際のニーファイの模範から,生徒は次のことを学んだ。主から命じられたことを成し遂げるためには,わたしたちは主の助けを求め,自ら努力する必要がある。約束の地へ向かうリーハイの家族の航海について研究すると,罪は自分と同時にほかの人をも苦しませることになることが分かる。ニーファイが兄たちから迫害されたときに示した模範は,試練の間も神を頼り,忠実であり続けられること,また祈りは試練の間も平安を見いだす助けとなることを教えている。

はじめに

今週生徒は,約束の地を目指して荒野を旅し,海を渡ったリーハイの家族がその間に遭遇した重要な出来事について研究した。このレッスンでは生徒がこうした出来事を復習し,話し合い,学んだ原則について証するのを助ける。ニーファイが困難な状況にあってもどのように忠実であり続けたかが分かるように生徒を助ける。また,ニーファイが苦難のときにも従順と主に対する信頼を示した模範に従うよう生徒を励ます。

教え方の提案

1ニーファイ15-18章

ニーファイ,試練の中で主に対する従順と信頼の模範を示す

次の絵を入手できるならば,それらの絵を見せる準備をする。

  • 「リアホナ」(『福音の視覚資料集』68番)

  • 「反抗的な兄たちを従わせるニーファイ」(『福音の視覚資料集』70番)

  • 「約束の地に着くリーハイとその民」(『福音の視覚資料集』71番)

生徒が今週研究したことの背景を復習し理解するのを助けるために,絵を無作為に並べて見せ,生徒に年代順に並べてもらう。生徒に自分がニュース編集者であり,10文字程度でそれぞれの絵の表題を書く必要があると想像してもらう。絵を順に並べ,クラスの生徒に表題を作ってもらう。ヒントを与えるために,1ニーファイ15-18章の各章の要約を読むとよい。

生徒が1ニーファイ15章について話し合うための準備として,良い結果を得る前に自分で努力する必要がある活動について話してもらう。例えば,学業,楽器の演奏,運動などの活動が挙げられるであろう。 

ホワイトボードに「1ニーファイ15:2-3,7-11」と書き,生徒にこれらの聖句を読む時間を与える。ニーファイの兄たちはリーハイが受けた啓示についてニーファイと同じ理解を得られなかったのはなぜか,その理由を生徒に尋ねる。

生徒の答えを聞いた後,次のことを生徒が理解できるように助ける。「主から霊感や導きを受けるには,まず自分自身が義にかなった生活,努力,信仰を示さなければならない。」ホワイトボードにこの原則を書いて強調するとよい。

次の質問について深く考えて答えるように生徒に言う。どのような経験により,この原則が真実であると分かりましたか。

ホワイトボードに「不屈」と書く。「不屈」とはどういう意味か生徒に尋ねる。生徒の答えを聞いた後,次のようにホワイトボードに書く。「困難や重圧の中でも確固としていてくじけないこと。」

「不屈」という言葉がニーファイにぴったりであることを生徒が理解できるように,次の章の一つを生徒各人に割り当てる。1ニーファイ16章17章18章。クラスの人数が多い場合には,グループに分けて,各グループに一つの章を割り当てるとよい。

ホワイトボードに次の質問を書く。質問に答えるために,割り当てられた章と生徒用テキストの関連資料を用いるように促す。

  • 割り当てられた章で,ニーファイはどのような試練に遭いましたか。

  • そのような状況でニーファイはどのように信仰を働かせましたか。ニーファイの信仰が不屈のものであったことを証明しているのはどの聖句や語句ですか。

  • この章で説明されているのは福音のどのような原則ですか。これらの原則について,どのような経験を通してあなたの証は強められましたか。

この問題を完了させるために十分な時間を生徒に与える。それから,各章に割り当てられた少なくとも一人の生徒に自分の答えを述べてもらう。(生徒の人数が十分な場合には,各章のそれぞれの質問について異なる生徒から答えてもらうとよい。)

一人の生徒に,十二使徒定員会のラッセル・M・ネルソン長老の次の言葉を読んでもらう。

「なぜそのような確固とした信仰が必要なのでしょうか。困難な時代が来るからです。将来,忠実な末日聖徒でいることは容易ではなくなり,大衆に好まれることもほとんどないでしょう。一人一人が試しを受けます。……迫害により,打ちひしがれて黙り込んでしまう可能性もあれば,それをきっかけに奮い立ち,日常生活でもっと模範と勇気を示す人になることもできます。

人生の試練に「どのように」対処するかは信仰の成長に大きく影響します。自分には神の属性,すなわち無限の価値を持つ受け継ぎがあるということを覚えているとき,強さが生じます。」(「信仰をもって将来に臨む」『リアホナ』2011年5月号,35-36)

どのようにしたら,ニーファイのように,人生の苦難や個人的な試練に耐えることができるか,生徒に考えを述べてもらう。

1ニーファイ19章

ニーファイ,主を覚えるようにわたしたちに勧めるために,イエス・キリストについての預言を記録する

時間があれば,生徒に第4日の割当5に対して聖典学習帳に書いたことを復習するように言う。救い主に対する愛について書いたことを進んで分かち合ってもらえるかどうか,生徒に尋ねる。それから,救い主について教師の思いを伝える。

ニーファイは救い主を愛し,試練の中でも主を覚えていた。わたしたちが救い主を愛し,覚えているなら,主は試練の中でわたしたちを助け,支えてくださると証する。

次の単元(1ニーファイ20章2ニーファイ3章

次の単元で生徒は,リーハイが亡くなる前に家族に残した最後の言葉について研究する。また,預言者ジョセフ・スミスについて,キリスト降誕のはるか前の古代に書かれた預言を読む。