家庭学習レッスン
2ニーファイ4-10章(単元6)
はじめに
今週研究した多くの重要な真理の中から,イエス・キリストの贖罪の重要性について強調する。生徒が贖罪を理解し,贖罪に頼れるようになるためにどのように助けるのが最もよいのか,導きを求めて祈る。教えるときには,救い主の贖罪の祝福にあずかるために何が必要か深く考えるよう,生徒を励ます。
注意-祈りを込めてレッスンの準備をするとき,生徒が必要としていること,特に今問題を抱えている生徒が必要としていることについて考える。一人一人の生徒のために祈り,聖文にある教義や原則を教える最も良い方法を知るために導きを祈り求めるなら,聖霊から霊感を受け,生徒の必要を満たす方法を知ることができる。
教え方の提案
2ニーファイ4-5章
ニーファイ,主への信頼を表す。主,ニーファイ人とレーマン人を分けられる。ニーファイ人,幸福に暮らす
ホワイトボードに以下の表を書く。あるいは,配付資料を準備する。
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クラスを半分に分ける。半分の生徒には表の2ニーファイ4章の下にある材料から教える準備をしてもらい,残りの半分の生徒には表の2ニーファイ5章の下にある材料から教える準備をしてもらう。
2ニーファイ4章が割り当てられた生徒と2ニーファイ5章が割り当てられた生徒に二人一組になってもらう。それぞれの生徒に,自分の割り当てとして準備した事柄をパートナーの生徒に発表するように言う。
2ニーファイ6-8章
ヤコブ,イスラエルの散乱と集合について預言し,救い主は聖約の民を裏切られないというイザヤの預言を引用する
2ニーファイ6-9章は,ヤコブから民への一連の説教の初日の内容であることを,生徒に思い起こしてもらう。2日目の教えは,2ニーファイ10章に書かれている。2ニーファイ6章では,ユダヤ人が主を拒み散らされることについて預言されている。生徒に2ニーファイ7:1-2を読んでもらい,この聖句が持つ意味について自分の言葉で言い直すよう生徒に言う。
2ニーファイ9章
ヤコブ,救い主の贖罪によって,人が堕落の影響と罪の結果からどのように救われるかについて教える
エズラ・タフト・ベンソン大管長の次の言葉を紹介する。
「人は飢えを感じなければ本当に食べたいとは思いません。それと同じように,人はなぜキリストが必要かを理解するまで,キリストの救いを得たいとは思いません。
堕落に関する教義と堕落が全人類に及ぼした結果を理解し受け入れるまでは,なぜキリストが必要なのかを,正しくまた十分に理解することはできません。またモルモン書ほど,この大切な教義をよく教えてくれる書物は世界中のどこにもありません。」(「モルモン経と教義と聖約」『聖徒の道』1987年7月号,96)
「なぜ救い主が必要なの」と友人から問われたと生徒に想像してもらう。この質問に対して,2ニーファイ9章で学んだことから答える準備をしてもらう。準備をするために2ニーファイ9:7-10,19-22の内容を復習してもらう。答えを生徒に発表してもらう。
イエス・キリストが堕落の結果からどのように救ってくださるのか生徒が理解できるように,ジョセフ・フィールディング・スミス大管長の話を読む(『生徒用学習ガイド』単元6,第3日,2ニーファイ9:10-27参照)。一人の生徒に,スミス大管長の説明を,ホワイトボードか別紙に描いてもらうとよい。ホワイトボードか別紙に描いてもらった後で,描いた内容について説明してもらうとよい。
自分が行った選択のゆえに深い穴に落ちたり,神から離れたりすることになったら,どんな気持ちがすると思うか考えるように生徒に言う。イエス・キリストの贖罪がなければ,悔い改める機会も,希望も,罪の結果から逃れることもない。
一人の生徒に2ニーファイ9:21-23を読んでもらう。この聖句を自分の言葉で説明するように,数人の生徒に依頼する。生徒の表現は異なるかもしれないが,次の真理が明確に述べられていることを確認する。「イエス・キリストの贖罪を通じて,人は自分の罪の結果に打ち勝つことができる。」
グループで学ぶことの利点は,互いに考えや
クラス全体に,だれかがひどい病気にかかったと想像してもらい,以下の質問について話し合う。
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この人にとって,助けを求める必要性を理解するのはなぜ大切ですか。
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この人にとって,助けを受けるためにするべきことを理解するのは,なぜ大切ですか。
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助けが必要であることを理解していても,助けを受けるためにするべきことを理解していなかったら,どうなりますか。
贖罪の祝福にあずかるためにしなければならないことを知っているかどうか,生徒に尋ねる。2ニーファイ9:23,42-52を研究して,キリストのみもとに来てキリストの贖いの犠牲の力を生活に取り入れる行動や態度を見つけたことを,生徒に思い起こしてもらう。印を付けた聖句や,聖典学習帳に書いた「救い主のみもとへ導く行いの一覧表」を見直すように言う(第4日,課題1)。そのような態度や行動の中から一つか複数選んで,それが救い主に近づくためにどのように助けになったか発表するように言う。ここで教えられている原則に従えば,贖罪の完全な祝福を受けられるようになると証する。
2ニーファイ10章
ヤコブ,喜んで主のみもとに来るよう民を励ます
生徒と一緒に2ニーファイ10:23-24を読む。第3日の課題6から,神の御心と和解するために何を行うか決めるよう求められていることを,生徒に思い起こしてもらう。その勧めに従うよう励ます。
今週研究した章から,ほかに理解したことがあれば発表するように生徒に言う。時間が許せば,今週のレッスンを終えるに当たって,「主イエスの愛に」(『賛美歌』109番)またはイエス・キリストの贖罪についてのほかの賛美歌を歌うか,あるいは全員で歌詞を読む。救い主のみもとに来ることが極めて大切であることと,贖罪の祝福が現実に存在することについて,あなたの証を述べる。
次の単元(2ニーファイ11-25章)
生徒は来週2ニーファイ11-25章を研究する。彼らはイザヤの預言の一部に触れ,イザヤがこの時代を先見し,この時代の人々に警告を発していることを理解する。その警告には,マスコミ,服装,ライフスタイル,態度などに関するものが含まれる。生徒には,2ニーファイ11章を読んで,すべての言葉が理解できなくても,大意をつかむように励ます。