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家庭学習レッスン 2ニーファイ26-31章(単元8)


家庭学習レッスン

2ニーファイ26-31章(単元8)

家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料

毎日の家庭学習レッスンの要約

以下は,生徒が2ニーファイ26-31章(単元8)を研究しながら学んだ教義や原則についての要約である。これはレッスンの一部として教えるよう意図されたものではない。実際に教えるレッスンはこれらの教義や原則の一部に的を絞ったものにする。生徒の必要を考えながら聖なるたまの促しに従うべきである。

第1日(2ニーファイ26-27章

生徒は終わりの時に関するニーファイの預言について研究した。主がなさるすべてのことは世の益になること,また,主はあらゆる人を愛しておられ,みもとに来て救いにあずかるようすべての人を招いておられることを学んだ。生徒はまた,モルモン書の出現は,神が末日に業を成就されるための一つの方法であるという真理を学んだ。さらに,モルモン書と回復された福音を学び受け入れる人には,喜びと理解がもたらされることを学んだ。

第2日(2ニーファイ28章

生徒は,終わりの時に偽りの教えがはびこるというニーファイの警告について研究するとともに,モルモン書が悪魔の偽りの教えを明らかにし,悪魔の邪悪な企てに対抗する強さを与えてくれることを学んだ。また,わたしたちを打ち負かすために,「怒りをあおる」「なだめる」「欺く」「へつらう」などの策略を,サタンがどのように用いるかについて学んだ。

第3日(2ニーファイ29-30章

生徒は,主は聖文を授けることによって人々を聖約のもとに集められること,また,あらゆる人がイエス・キリストを知り,福音に生きるようになるために,モルモン書が用意されたことを学んだ。主はニーファイに,終わりの時にはモルモン書を拒む人々が大勢いることを示された。生徒は,福千年にはサタンが人の心を支配する力を持たず,義と平和が地に満ちるので,自分の生活や自分の住む地域の様子はどのように変わるかについて考えた。

第4日(2ニーファイ31章

キリストの教義と救い主の模範について,次の真理が強調された。イエス・キリストは御父の戒めにすべて従うことにより,あらゆる義を成就された。人は,バプテスマを受け,聖霊を授かることによって,イエス・キリストの従順の模範に従わなければならない。聖霊は御父と御子についてあかしし,罪のゆるしをもたらす。キリストの教義に従って生活する人は,永遠の命を受ける。

はじめに

このレッスンの強調点は,天の御父はすべてのことを世の益のために行われるということと,御父の動機は子供たちへの愛であるということである。さらに,モルモン書は今の世に満ちているサタンの偽りの教えを明らかにするということと,キリストの教義に従う人は永遠の命を受けるということも扱われている。

教え方の提案

レッスンを始める前に,生徒に聖文研究を通して感じたことや理解したことを,クラスの仲間に分かち合いたいかどうか尋ねてみる。これまで学んだ事柄について疑問があれば,どんな質問でもするように勧める。聖文や読書課題を読んで深く考えたときに霊的な考えが浮かんだら書き留めるようにすることを勧める。そうすることによって,生徒の生活の中に啓示の霊がもたらされるであろう。

次の質問に対する生徒の答えをホワイトボートか紙に書く。「あなたのこの地上での時間が終わりに近づいているとします。自分の子孫や世の人々が読むことになる手紙を1通だけ書けるとしたら,どのようなテーマについて書きたいと思いますか。」

2ニーファイ26-31章と聖典学習帳にさっと目を通して,生涯の終りが近づいたニーファイがどのようなテーマで説教をしたか調べるように,生徒に言う。生徒が見つけた答えと,先ほどホワイトボートに書き出した答えを比較する。ニーファイの最後の勧告は,終わりの時の人々に向けられたものであり,真理を認め,サタンのつまずきの石を避け,イエス・キリストの教義に従うために助けとなる手がかりを提供している。

2ニーファイ26章

ニーファイ,自分の民の滅びについて預言した後,終わりの時について預言し,キリストのもとに来るようあらゆる人を招く

生徒に2ニーファイ26:29-31を読んで,ニーファイが警告したサタンの策略を一つ見つけるように言う。数人の生徒に見つけたものを発表してもらった後で,以下の質問をする。

  • 2ニーファイ26:29によれば,偽善売教と何ですか。

  • 偽善売教をする人の動機は,何だと思いますか。

  • 主は,教会で奉仕するわたしたちに,どのような動機を持つよう期待しておられるでしょうか。その点について良い模範を示している人を知っていますか。

2ニーファイ26:23-28,33と第1日の課題3を復習する。以下の質問をする。「主はどのような動機で働いておられますか。」

数人の答えを聞いた後で,クラス全員に次の質問に答えてもらう。

  • 2ニーファイ26:23-28,33の聖句の中で,次のことを教えている箇所はそれぞれどこですか。「主はあらゆる人を愛しておられ,みもとに来て救いにあずかるようすべての人を招いておられる。」「主がなさるすべてのことは世の益になる。」

  • 欲心や,称賛を得たいという望みからでなく,他者への愛が動機となるようにすることは,なぜ大切だと思いますか。

  • 教会の奉仕において,さらに慈愛と愛を持ち,キリストのようになるにはどうすればよいと思いますか。

2ニーファイ28章

ニーファイ,サタンのたくらみについて警告する

生徒に2ニーファイ28章で,悪魔の教える偽りの教えについてニーファイが引き続き明らかにしていることを伝える。2ニーファイ28:3-9に記されている「偽りの,むなしい,愚かな教義」を見直して,生徒に以下の質問をする。生徒の答えには,今週聖典学習帳に書いた答えも含まれているかもしれない。

  • 「人の言葉に付け込んで欺き」(2ニーファイ28:8)とはどういう意味ですか。(例として「人をあざ笑う」「人の言ったことを曲げて伝える」「大げさに言う」などが含まれるだろう。)

  • 今の世の人は,どのようにして,隣人を陥れるための「穴を掘」(2ニーファイ28:8)っているでしょうか。

  • 主から罪を隠そうとすることや,やみの中の行いを保つことは,なぜ危険なのでしょうか。(2ニーファイ28:9参照)

  • 2ニーファイ28:3-9に書かれている偽りの教えの中で,現在の青少年にとって最も有害な教えはどれだと思いますか。それが有害だと思うのはなぜですか。青少年はどのようにして,その偽りの教えに誘惑されるのでしょうか。(第2日の課題1を参照)

2ニーファイ28:20-23と,第2日のレッスンに出てくるボイド・K・パッカー会長の「霊のワニ」の物語を復習する。生徒に,自分の聖典学習帳に描いた警告(現代の青少年にとっての霊的な危険に対する警告)の表示をクラス全体に紹介するように言う(第2日,課題5)。

質問-ニーファイは自分の記録を終えるに当たり,様々なテーマの中から,なぜ,サタンのたくらみと策略について書いたのだと思いますか。(モルモン書を注意深く研究することにより,サタンの策略に対抗するための助けと強さが得られることを証するとよい。)

2ニーファイ31章

ニーファイ,救い主が完全な模範を示されたことを教える

門を通って続く道の絵を描く。生徒に2ニーファイ31:17-18を読んで,ニーファイが道と門のイメージを使って,イエス・キリストに至る唯一の道を強調している箇所を見つけるように言う。その後,次の質問をする。

  • この聖句によれば,門と道は何を表していますか。(門は悔い改め,バプテスマ,聖霊を授かることを表している。)

  • 2ニーファイ31章を個人で研究して学んだことによると,なぜ聖霊を受けることは「火のバプテスマ」(2ニーファイ31:13;17節も参照)と呼ばれているのでしょうか。

一人の生徒に,2ニーファイ31:19-21を読んでもらう。この「門」をくぐった後で求められていることを見つけるように,生徒に言う。生徒が見つけた答えを聞いた後で,次の質問をする。

  • 「これがキリストの教義であ〔る〕」(2ニーファイ31:21)と書いたとき,ニーファイは何を言いたかったのだと思いますか。

  • 今日きょう研究した事柄から考えて,細くて狭い道を進むことができるように,天の御父はあなたに何をしてほしいと望んでおられると思いますか。(この質問に答えることにより,個人の目標を設定するように生徒を励ますとよい。)

次の単元(2ニーファイ32章ヤコブ4章

あなたは食事は好きだろうか。次の単元で生徒は,「キリストの言葉をよく味わう」(2ニーファイ32:3)とはどのような意味かを学ぶ。富への執着や貞節の律法を破る人々から影響を受け始めた民を,預言者はどう正すのだろうか。ヤコブがこのような問題にどう取り組んだかに注目する。