家庭学習レッスン
アルマ5-10章(単元15)
はじめに
このレッスンでは,生徒が心の変化に導く原則に焦点を当てるのを助けるようにする。生徒が神の言葉に頼り,救い主についての
教え方の提案
アルマ5:1-36
アルマ,天の王国に入るためには心の大きな変化が必要であることを教える
ホワイトボードに,または紙に「変化」という言葉を書く。生徒に,人々はどのようなものを変えることができるか,その例を発表してもらう。例えば,外見,行動,態度などがそれである。それを変えさせるものは何かを説明してもらう。
生徒に,アルマ5:14を読んで,アルマがゼラヘムラの民に考えさせようとして尋ねた3つの質問を見つけてもらう。何人かの生徒に,「心の中〔の〕大きな変化」とはどういうものかを説明してもらうとよい。
生徒に,アルマ5:3-7を読んで,ゼラヘムラの民の心が変わるように備える助けとしてアルマが彼らに告げた事柄を見つけてもらう。
アルマはゼラヘムラの民に,自分の父親とその他の人々の改心と,また彼らが奴隷の状態から救い出されたことについて話した。次の質問をする。「これらの経験について学ぶことは,人々が心の変化を経験する準備としてどのように役立ったと思いますか。」(生徒に,生徒用学習ガイドの第1日のレッスンでこの質問に対する答えを書いたことを思い出させるとよい。)
自分の心が変わるに至った経験を分かち合いたい生徒がいるかどうか尋ねる。あなた自身の経験を分かち合ってもよい。また,(生徒用学習ガイドの第1日のレッスンにある)D・トッド・クリストファーソン長老が述べた言葉を生徒に思い出してもらうとよい。ほとんどの人にとって心の大きな変化は福音を学んで成長するときに徐々に起こる過程であるということを説明する。
生徒に,生徒用学習ガイドの第1日のレッスンにある「アルマ5章霊の心電図」を見てもらう。その表の中にあるアルマ5章の幾つかの聖句を復習してもらう。その後,次の質問をする。
-
特にあなたにとって重要なのは,アルマのどの質問でしょうか。
-
人が心の変化を経験するのに,これらの質問はどのように助けとなるでしょうか。
すべての人が救い主のもとに来て心の大きな変化を経験し,彼らが永遠の命を得ることができるようにと救い主はとても望んでおられることを,生徒に説明する。一人の生徒に,アルマ5:33-36を読んでもらい,次の質問をする。
-
主はわたしたちが何をするように招いておられるでしょうか。
-
主の招きを受け入れると,どのような報いがありますか。
アルマ5:43-52
アルマはどのようにして自分は証を得たかを語り,悔い改めについて教える
心の変化を求めるようにゼラヘムラの民に促すため,アルマは自分の証を述べ,どのようにしてその証を得たかを告げた。そのことを生徒に説明する。彼の助言から,わたしたちは自分の証を得る方法,あるいは強める方法を学ぶことができる。生徒に,アルマ5:45-48を黙読し,アルマが何を知っていると言っているかを見つけてもらう。また,「あなたがたは,わたしがどのようにしてこれらのことが確かであるのを知ったと思うか」という質問に対するアルマの答えを見つけてもらう。
生徒に,分かったことを発表してもらい,その答えをホワイトボードに書く。また,次の原則も書く。「わたしたちは聖霊によってイエス・キリストが人類の贖い主であられるということを自分自身で知ることができる。」
いつの日か,だれかによって,あるいは何かのことによって,証はチャレンジに遭うということを生徒が理解できるようにする。すでにそのことがあったかもしれない。アルマの助言から,自分の証がチャレンジに遭っても
アルマが悔い改めについて民に教え続けたことを説明する。一人の生徒に,アルマ5:50と生徒用学習ガイド単元15第2日にあるダリン・H・オークス長老が述べた言葉を読んでもらうとよい。わたしたちが主にお会いする準備をしているかのように毎日を過ごさなければならない理由について,生徒の考えを分かち合ってもらう。
アルマ7-10章
アルマ,ギデオンとアモナイハで教える
以下の状況を紹介し,ギデオンの民にアルマが語った教えを復習するときにそれを心に留めるように生徒に言う。
-
ある若い女性は,贖罪の助けによって罪に打ち勝つことができることを理解しているが,難しい病気と診断され,
贖 罪 は助けにならないと考えている。 -
ある若い男性は両親の離婚のことで苦しんでいる。しかし,救い主に助けを求めない。
-
ある若い女性は自分の短気を抑えようと努力している。贖罪がどのように自分の助けになるか考えたことがない。
生徒に,アルマ7:11-13を読んで,救い主がわたしたちのために進んでどのような状態を御自分に「受けられ〔た〕」かを復習してもらう。何人かの生徒に,これらの節からイエス・キリストの贖罪について分かることを要約してもらう。また,生徒に,わたしたちが現世で受ける状態の幾つかを示している(生徒用学習ガイドの第3日のレッスンにある)表を見るように言う。
人生の苦難に伴う苦痛とつらさは贖いの力によって取り除かれることを生徒に説明する。生徒が次の原則を理解していることを確認する。「イエス・キリストは,わたしたちを罪と死から救うために,また死すべき生涯の様々な問題でわたしたちを助けるために苦しみを受けられた。」
生徒に,あなたが紹介した3つの状況にある若い男性と女性に何を言いたいか発表してもらう。そして,次の質問をする。「贖罪についてのアルマの教えは,これらの状況にどのように当てはまるでしょうか。」
(生徒用学習ガイドの第4日のレッスンにある)生徒が学習して説明文を付けた,アモナイハにおけるアルマについての3つの絵と参照聖句を生徒に思い出してもらう。何人かの生徒に,天使に会ったアルマの経験について書いた説明文を紹介してもらうとよい。生徒に,この経験は次の原則とどのような関係にあると思うかを話してもらう。「わたしたちが主の言葉に速やかに応じるとき,主の戒めに従えるように主はわたしたちを助けてくださる。」
次の単元(アルマ11-16章)
生徒に,次週の課題を学習する準備をするときに次の質問について考えるように言う。「イエス・キリストとその福音を信じているという理由で殺される,罪のない人々を強制的に見せられるとしたら,あなたはどのように感じるでしょうか。アルマとアミュレクはその場面を見てどのように感じたと思いますか。二人はその場面を見たとき,互いにどのような言葉を交わしましたか。二人は何をしましたか。」