家庭学習レッスン
アルマ45－63章（単元21）
家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料
毎日の家庭学習レッスンの要約
以下は，生徒がアルマ45－63章（単元21）を研究しながら学んだ教義や原則についての要約である。これはレッスンの一部として教えるよう意図されたものではない。実際に教えるレッスンはこれらの教義や原則の一部に的を絞ったものにする。生徒の必要を考えながら聖なる
第1日（アルマ45－49章）
アルマは息子ヒラマンに，主はほんのわずかでも罪を見過ごしにされることはないということを説明した。生徒は，ニーファイ人の戦いと生徒自身の戦いを対比することによって，次の真理を学んだ。「わたしたちは司令官モロナイのように勇敢に戒めを守るならば，神はわたしたちを強め，祝福してくださる。」「サタンはわたしたちを滅ぼそうとしており，また少しずつ標準を落とすようにわたしたちを誘う。」
アマリキヤが去った後，ニーファイ人は一時栄えたが，モロナイは将来の攻撃に対して引き続き民を備えた。困難な状況におけるニーファイ人の模範は，神に忠実であれば混乱のさなかにあってさえも幸せになれるが，分裂と争いは平和を損なうということを生徒が理解するのに助けとなった。また，わたしたちは正しいことのために断固たる態度を執るとき，悪の影響力に支配されるのを防ぐことができるということも，生徒は学んだ。
戦争という最も困難な時期に，ヒラマンは，アンモンの民から出た青年たちの軍隊を率いた。この若い兵士たちは，わたしたちは信仰を働かせるとき，神から力を受けることができるということを身をもって示した。生徒はこの勇敢な兵士たちの模範から，わたしたちが主を信頼し，厳密に主に従うならば，主はわたしたちの戦いで支えてくださるということを学んだ。多くの傷を負い，多くの苦難に耐えなければならなかったにもかかわらず，ニーファイ人の軍隊と若い兵士たちは，わたしたちは苦難のときに神に頼るならば，神の保証を受けて信仰が強められ，希望を与えられるということを身をもって示した。
第4日（アルマ59－63章）
内部の謀反のために，ニーファイ人は幾つかの町を失った。忠実なままでいることの方が，道を外れた後で信仰に立ち返ることよりも容易であり，もっと良いということがこれによって生徒に示された。モロナイは早合点して，義務を怠っていると大さばきつかさパホーランを非難した。生徒はパホーランの対応から，わたしたちはほかの人々の言動に腹を立てないという選びをすることができるということを学んだ。さらに生徒は，モロナイとパホーランが示したように，わたしたちは義の状態でほかの人々と一つになるとき，悪に対する戦いでもっと強くいられるということを学んだ。
はじめに
この課はアルマ書の19の章を網羅しているので，あなたは，生徒が1週間で学んだ歴史の流れのすべてと教義と原則のすべてを教えることや強調することはできないであろう。次の教え方の提案は，ニーファイ人の戦いに関する学習から学んだ真理を生徒自身の生活に応用する機会を生徒に与えるものである。あなたが霊感を受けて，生徒がクラスで焦点を当てる必要のある真理を強調することができるように，よく祈ってこのレッスンのために聖文を研究する。
教え方の提案
アルマ45－63章
ニーファイ人，神を信頼し，霊感により導かれる指導者に従うことによって，レーマン人を打ち負かす力を得る
クラスが始まる前に，エズラ・タフト・ベンソン大管長の次の言葉をホワイトボードに書いておく。「モルモン書を読めば，キリストの弟子たちが戦争の時代をどのように生きたかが分かります。」（「モルモン書－わたしたちの宗教のかなめ石」『リアホナ』2011年10月号，56）
生徒が住んでいる国が戦った幾つかの戦争を生徒に挙げてもらう。その後，戦争中に人々が経験したチャレンジを挙げてもらう。
次の質問をする。「戦争のときにイエス・キリストの弟子であることが難しい可能性があるのは，どうしてでしょうか。」
生徒に，先週学んだアルマ45－63章に記されている戦争について考えてもらう。アルマ45－63章の章の概要の幾つかを簡単に復習するように生徒に促すとよい。戦争のときにニーファイ人が直面したチャレンジを幾つか挙げてもらう。
わたしたちは物理的な戦争で戦わないかもしれないが，全員が霊的な戦争に関係していることを，生徒に思い出させる。一人の生徒に，ヘンリー・B・アイリング管長が述べた次の言葉を読んでもらう。これは現在わたしたちが関係している霊的な戦争について述べたものである。各生徒にコピーを渡すとよい。
「皆さんは最後の神権時代に主の軍勢として働く特権にあずかっているのですから，勇気と大胆さを兼ね備える必要があります。今は平穏な時代ではありません。前世で，サタンはその軍勢を集結して天の御父の計画に逆らいました。それ以来，平穏な時代などありませんでした。前世での戦いがどのようなものであったか，わたしたちには詳しくは分かりません。しかし，その結果何が起こったかは知っています。サタンとその手下は地に投げ落とされました。アダムとエバが造られて以来，この戦いは続いています。そして，見てのとおり，戦いはますます激しくなっています。聖文によると，戦いはさらに激しさを増し，主の側につく者の中から多くの霊的な犠牲者が出ることになるでしょう。」（「『負傷者あり！』」『リアホナ』2009年5月号，63）
生徒に，ホワイトボードのベンソン大管長の言葉を指し示し，物理的な戦争についても霊的な戦争についてもこの言葉が真実であることを告げる。モルモン書の時代の戦争中に生きていた弟子たちの生活を研究することは，わたしたちの霊的な戦いにおいて重要な特質を伸ばす助けになることを説明する。
ホワイトボードに次の名前と参照聖句を書く。あるいは，配付物として準備する。生徒に，これらの個人やグループの一つを選んで学ぶように言う。それぞれの人またはグループについて少なくとも一人の生徒を当てるようにする。
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モロナイ－アルマ46：11－21；48：7－17
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2,060人の若い兵士たち－アルマ53：16－22；56：47－56；57：19－27
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パホーラン－アルマ50：39－40；51：1－7；61：1－21
生徒に数分の時間を与えて，選んだ個人またはグループについてできるだけ多くの聖句を学べるようにする。生徒に，次の概念をクラスの生徒に教えるための準備をしてもらう（それをホワイトボードに書くか，配付物にするとよい）。
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救い主のまことの弟子であることを示す，この人またはグループの生涯における一つの出来事。
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レーマン人との戦争中にいつも勇敢であるのに役立った，この人またはグループの一つか二つの特質。
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現代の霊的な戦いでわたしたちを強める，この人またはグループから学べる一つの福音の原則。
できるだけ多くの生徒に学んだことをクラスで分かち合ってもらう。学んだ福音の原則をホワイトボードに書いてもらうとよい。
生徒がアルマ45－63章の研究から学んだことを応用する助けとして，次の質問をするとよい。
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レーマン人との戦争中に生きていた人々の中に見られたイエス・キリストの弟子としての特質について考えてみてください。それらの特質の中で，あなたが自分の生涯で最も伸ばしたい特質はどれでしょうか。それはなぜですか。
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今日 ，わたしたちが直面する霊的な戦いとして，どのようなものがあるでしょうか。救い主のこれらの弟子たちの模範は，あなたがこれらの戦いに直面するときに信仰と勇気を持つのに，どのように役立てることができるでしょうか。
アルマ45－63章からあなたの好きな聖句を一つ紹介するとよい。これらの章から学ぶ原則は末日の霊的な戦いの中でイエス・キリストのまことの弟子であるのに役立つことを
次の単元（ヒラマン1－9章）
ヒラマン書の最初の章には3人の大さばきつかさの死のことが記されていることを生徒に告げる。また，次の質問に対する答えを見つけるはずであることを告げる。さばきつかさたちはどうして死んだか。ニーファイとリーハイが