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基本的教義について


基本的教義について

セミナリーでは次の基本的教義を強調するべきである。

  • 神会

  • 救いの計画

  • イエス・キリストのしょくざい

  • 神権時代,背教,回復

  • 預言者と啓示

  • 神権と神権のかぎ

  • 儀式と聖約

  • 結婚と家族

  • 戒め

教師は,生徒が聖文を研究するときにこれらの福音の基本的な教義を見つけ,理解し,信じ,説明し,応用することができるように助けるべきである。そうすることで,生徒があかしを強め,イエス・キリストの回復された福音に対してさらに感謝の気持ちを持つことができるように助けることができる。これらの教義を学ぶなら,生徒はこれらの重要な真理をほかの人々に教えるために,自らをさらによく備えることができるであろう。この手引きのレッスンを作成する際には,基本的教義が念頭に置かれた。基本的教義の中に挙げられてはいない教義の中にも大切な福音の教義がある。この手引きはそのような教義も強調していることを知っておいていただきたい。

福音の基本的教義を教えるのに良い機会は,あなたが生徒とともに毎日聖文を研究するときや,鍵となる聖句に精通するように生徒を助けるときである。あなたは,聖典をその配列順に研究することから離れて,基本的教義だけに焦点を当てるべきではない。むしろ,学習コースに基本的教義が出てきたときや,生徒が鍵となる聖句に精通するように助けるときに,基本的教義に注意を向けるべきである。例えば,1ニーファイ1章で「預言者は罪について警告し,イエス・キリストによる救いを教える」という真理を教えるとき,この真理は「預言者と啓示」の基本的教義を理解する助けになることを,生徒に指摘するとよい。そのほかに預言者と啓示について知っていることを生徒に説明してもらうとよい。また,マスター聖句2ニーファイ25:23,26を学ぶとき,預言者がイエス・キリストによる救いについて教える方法の一つがその聖句に述べられていることを生徒に教えることができる。基本的教義を理解し,信じ,それに従って生活することは,生徒がセミナリーの4年間に,またその後の生涯にわたって継続して行うことである。

基本的教義のリストを生徒に渡すとよい。

基本的教義の理解度調査

「基本的教義の理解度調査」の目的は,生徒の生活をさらに祝福するために有益な情報を教師に提供することである。教師は年度の第1週と年度末近くにこの評価を行うように奨励されている。セミナリー・インスティテュートのウェブサイト(si.lds.org)で「assessment」というキーワードを使って検索すれば,「Basic Doctrines Assessment」(基本的教義の理解度調査)やその他の評価表を入手することができる。

教師はセミナリー・インスティテュート調査課(S&I Office of Research)に生徒の評価結果を送ることができる。結果を送った教師は報告書を受け取り,その情報を役立てて生徒の必要をさらによく満たせるようにレッスンを調整することができる。例えば,生徒は悔い改めの教義を理解していないという結果であれば,悔い改めの教義を生徒がもっとよく理解するのに役立つレッスンを年度の教科課程の中から見つけるようにする。教師が,よく祈って聖典をその配列順に教えながらこの情報を用いるときに,青少年とヤングアダルトは,宗教教育セミナリー・インスティテュートの目的を果たす備えがよくできるであろう。