フレックスデーに関する提案
デイリークラスの教師のための学習進度ガイドは,1学年36週(180日)に基づいて作成されている。この手引きでは160のデイリークラス用レッスンが用意されており,レッスン資料のない日が20日ある。この20回の「フレックスデー」を,下記の事項を含め,価値ある目標と活動のために賢明に活用するべきである。
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デイリークラスのレッスンを柔軟に変える。効果的に教えるには通常のレッスン時間では足りない場合がある。そのようなレッスンを行うためにフレックスデーを使うとよい。また,レッスンの最後にある教えるためのそのほかのアイデアを使ったり,聖句や福音のテーマについて生徒の質問に答えたりするための時間としてもよい。フレックスデーを活用することで,進度スケジュールに従い,聖典を配列順に教えるという義務を果たしながらも,時間をかけて教える機会が得られる。
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重要な聖句と基本的教義に精通する。手引きと付録の中にあるマスター聖句の復習活動を行うためにフレックスデーを用いてもよい。クラスの生徒の必要と関心に合わせて,独自のマスター聖句の復習活動を考案して行うことができる。また,フレックスデーの一部を使って,基本的教義を復習し,理解を深めるための活動を行うこともできる。年度の早い時期に,フレックスデーを使って「基本的教義の理解度評価」(BDA)を行うとよい。BDAは,あなたが生徒を以下の点で評価できるように作成された。すなわち,生徒は教会の基本的教義を,どの程度理解しているか,信じているか,応用方法を知っているか,説明できるか,ということである。セミナリー・インスティテュートのウェブサイト(si.lds.org)から「assessment」で検索すれば,「Basic Doctrines Assessment」(基本的教義の理解度評価)やその他の評価表を入手することができる。教師は,BDAを行った後で,BDAレポートを用いて生徒の必要を分析し,彼らの必要を満たすために教え方を柔軟に変えることができる。
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過去の資料を復習する。生徒にとって,過去のレッスンで学んだことや聖典中の一つの書全体から学んだことを時々振り返ることは有益なことである。過去のレッスンから真理を説明したり,その真理が生活にどのような影響を与えたかを発表したりする機会を生徒に与えるとよい。また,過去の資料を復習するクイズや学習活動を考案して行うこともできる。
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レッスン予定の変更に対応する。学校の活動,地域の行事,天候やその他の事情でレッスンを中止にしたり,定期的にレッスンの時間を短くしたりすることが必要になるかもしれない。そのような変更によって失われた時間を補うために,フレックスデーを活用することができる。