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家庭学習レッスン ヒラマン1-9章(単元22)


家庭学習レッスン

ヒラマン1-9章(単元22)

家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料

毎日の家庭学習レッスンの要約

以下は,生徒がヒラマン1-9章(単元22)を研究しながら学んだ教義や原則についての要約である。これはレッスンの一部として教えるよう意図されたものではない。実際に教えるレッスンはこれらの教義や原則の一部に的を絞ったものにする。生徒の必要を考えながら聖なるたまの促しに従うべきである。

第1日(ヒラマン1-2章

ニーファイ人の中で政治的な意見の不一致や殺人が起こり,レーマン人がゼラヘムラの町を征服したことについて研究しながら,生徒は争いが分裂を生じ,敵の影響力を受けやすくすることを学んだ。また,秘密結社が社会の滅亡をもたらす恐れがあることも学んだ。

第2日(ヒラマン3-4章

救い主に従うけんそんなニーファイ人たちがひどい迫害をどのように耐えたかを研究することによって,生徒は,へりくだって神を呼び求め,心を主に従わせるときに,わたしたちは迫害や試練の中でもイエス・キリストを信じる信仰を増すことができることを学んだ。また,ニーファイ人が高慢を募らせたために,レーマン人がニーファイ人の地の半分を得ることができた経緯を研究しながら,高慢と悪事がわたしたちを主の御霊から引き離し,自分の力しか頼れない状態に置くことを学んだ。

第3日(ヒラマン5章

ヒラマンが息子のニーファイとリーハイに与えた勧告を研究することによって,生徒は,もしわたしたちがイエス・キリストの上に基を築くならば,サタンはわたしたちを支配する力を持たないことを学んだ。神の力と,ニーファイとリーハイの信仰と伝道活動によって,多くのレーマン人が悔い改めた。生徒は,わたしたちがイエス・キリストを信じる信仰を働かせて罪を悔い改めるときに,聖霊がわたしたちの心を平安と喜びで満たしてくださることを学んだ。

第4日(ヒラマン6-9章

生徒は,わたしたちが主の言葉を信じ,それに従うときに,主がわたしたちに主の御霊を注いでくださることを学んだ。ニーファイは邪悪なニーファイ人たちに彼らの悪事の結果について警告し,もし罪を悔い改めるのを拒むならば,わたしたちは主の守りと永遠の命の祝福を失うことになることを強調した。ニーファイの言葉に耳を傾けた後,一部の人々はニーファイを弁護した。生徒は,もし悪に抵抗するならば,わたしたちはその進展を防ぐことができることを学んだ。ニーファイは,多くの預言者が救い主についてあかしし,わたしたちはイエス・キリストに心を向けて主を信じる信仰を働かせるときに永遠の命を受けることになることを民に思い起こさせた。ヒラマン7-9章に記録されているニーファイの教えから,生徒は預言者の言葉が成就することを学んだ。

はじめに

争いと悪事が増していく中で,ニーファイは息子たちにイエス・キリストを信仰の基とするように教えた。悔い改めと,主の預言者の言葉に耳を傾けるようにというニーファイの教えは,人々の幸福に不可欠なものであった。

教え方の提案

ヒラマン1-5章

ニーファイ人,争いと悪事のために敗北する。ニーファイとリーハイが福音をべ伝え,多くのレーマン人が改宗する

崩壊する建物もあれば長期間にわたって立っている建物もあるのはなぜか,生徒に考えてもらう。その後,次の質問をする。「建物に頑丈な土台が欠かせないのはなぜでしょうか。」

一人の生徒にヒラマン5:12を読んでもらう。これはマスター聖句なので,何人かの生徒に暗唱してみてもらう。たとえ完全に覚えていなくても,暗唱してみるように勧める。その後,次の質問をする。

  • この聖句では,人生をイエス・キリストの基の上に築く人にどのようなことが約束されていますか。(次のような答えが挙がっていることを確認する。「わたしたちがイエス・キリストの上に基を築くならば,サタンはわたしたちを支配する力を持つことがない。」

  • イエス・キリストの基の上に人生を築くために,あなたはどのようなことをしてきましたか。

生徒に,救い主についての証が,誘惑に耐えたり試練を堪え忍んだりする助けとなったときのことを話してもらう。イエス・キリストの基の上に人生を築くことで受けてきた霊的な強さについてあなたの証を述べる。キリストの岩の上にさらにしっかりと人生を築くために努力することを一つ以上考えるよう生徒に勧める。

ヒラマン6-7章

レーマン人はより義にかなった民となるが,ニーファイ人はより邪悪な民となる。ニーファイ,邪悪なニーファイ人に教えを説き,悔い改めるように命じる。

多くのレーマン人が悔い改め,福音にあって強くなった一方で,ニーファイ人は邪悪な生活を送り,聖なる御霊が彼らから去ったことを生徒に思い起こしてもらう。生徒に,自分の選択のために御霊が去るのを感じたときのことについて考えるように言う。

次のことを説明する。ニーファイは自分の民の状態を見たとき,「悲しみで胸が詰ま〔った〕」(ヒラマン7:6)。ニーファイは自分の庭にある塔の上に行って祈り,人々の悪事を嘆き悲しんだ。大勢の人々が周りに集まって来たので,ニーファイはその機会を利用して彼らを教えた。

一人の生徒に前に出て来てもらい,塔の上のニーファイの役を演じてもらう。その生徒にヒラマン7:15-22,26-28を読んでもらい,残りの生徒には聖句を目で追うように言う。読んでもらう前に,クラスを半分に分ける。半分の生徒には,ニーファイ人はどのような罪を犯しているとニーファイが教えているかを探すように言い,もう半分の生徒には,ニーファイが,ニーファイ人が悔い改めなければどのような結果を招くことになると証しているかを見つけるように言う。その後,見つけたことを発表してもらう。

生徒に答えてもらった後,この話から学べる原則を言ってもらう。生徒は様々な原則を挙げるかもしれないが,次のことが挙がっていることを確認する。「もし罪を悔い改めるのを拒むならば,わたしたちは主の守りと永遠の命の祝福を失うことになる。」

生徒がこの原則を理解できるように助けるため,次の状況において人々がどのような結果を招く可能性があるかを生徒に説明してもらう。(1)ある若い男性は,ポルノグラフィーへの依存状態を悔い改めようとしません。(2)ある若い女性は,両親から教えられていることに反して,有名になり人気を得ることを何よりも優先しています。(3)ある若い男性は,聖文を調べて祈るようにという預言者の教えに耳を傾けてきましたが,どちらも行おうとしません。

生活の中で,主の強さをさらに受けられるようにするために,悔い改める必要のあることがないか深く考えるよう生徒に勧める。

ヒラマン8章

ニーファイ,預言者は皆イエス・キリストについて証すると教える

ホワイトボードに「受け入れる」および「否定する」と書く。この二つの言葉の違いを生徒に説明してもらう。一人の生徒にヒラマン8:13を読んでもらい,ほかの生徒には,人々は何を否定しているとニーファイが言っているかを見つけるように言う。見つけたものに印を付けるよう生徒に勧めるとよい。

生徒に「モーセと青銅の蛇」の絵を見せる(『福音の視覚資料集』16番)。生徒に,ヒラマン8:14-15を読み,モーセが救い主について教えたことを見つけるように言う。学んだことを発表してもらう。その後,次のように尋ねる。

  • 信仰をもって救い主を仰ぎ見る方法として,どのようなものがあるでしょうか。

  • 「悔いる霊」を抱くとはどういう意味でしょうか。(へりくだり,悔い改め,主のこころを受け入れようとすること。)救い主を仰ぎ見るときにこのような態度が欠かせないのはなぜでしょうか。

  • 救い主のしょくざいについて知ることは,悪に抵抗し,罪を犯したときに悔い改めるうえでどのような助けとなるでしょうか。

この聖句から学べる一つの原則を生徒に言ってもらう。生徒は異なる言葉を用いるかもしれないが,次の原則が挙がっていることを確認する。「イエス・キリストに心を向けて主を信じる信仰を働かせるならば,わたしたちは永遠の命を受ける。」

一人の生徒にヒラマン8:16を読んでもらい,ほかの生徒には,救い主の使命について教えたほかの人たちを見つけるように言う。生徒に,ヒラマン8:17-22に目を通し,キリストについて証したほかの預言者たちの名前を探してもらう。救い主の使命とあがないの犠牲について,わたしたちの時代と同じように,古代の預言者がどのように証しているかについて考えるよう生徒に言う。

救い主の贖罪が自分の生活においてどのような意味を持っているかを生徒に証してもらう。あなたの証を述べてもよい。

次の単元(ヒラマン10-16章

生徒に,自分が主に求めることはどんなことでも行うと主が自分に約束してくださっていると想像してもらう。ニーファイはとても忠実だったので,主はニーファイにそのように約束し,結び固めの力を授けられた。生徒に,今週ヒラマン10-11章を研究するとき,ニーファイが主から授かった力を自分の民を助けるためにどのように用いたかに注目するように勧める。また,ヒラマン13-16章に記されているレーマン人サムエルの預言を研究しながら,イエス・キリストの降誕と死のしるしを幾つ見つけられるか探してみるように勧める。