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家庭学習レッスン モーサヤ18-25章(単元13)


家庭学習レッスン

モーサヤ18-25章(単元13)

家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料

毎日の家庭学習レッスンの要約

以下は,生徒がモーサヤ18-25章(単元13)を研究しながら学んだ教義や原則についての要約である。これはレッスンの一部として教えるよう意図されたものではない。実際に教えるレッスンはこれらの教義や原則の一部に的を絞ったものにする。生徒の必要を考えながら聖なるたまの促しに従うべきである。

第1日(モーサヤ18章

アビナダイの死後,アルマは悔い改めて,モルモンの泉でほかの人々にイエス・キリストの福音を教えた。生徒はこの経験を学ぶことによって,わたしたちはバプテスマの聖約を交わし,聖約を守ることによって,主の御霊と永遠の命の約束を受けること,そしてバプテスマの聖約を守る人々には大いなる祝福が与えられることを学んだ。

第2日(モーサヤ19-20章

ノア王とその民は,アビナダイの教えを拒み,アルマと彼に従う人々を滅ぼそうとした後,レーマン人の攻撃を受けた。ノアは自分の民に殺され,その息子リムハイが王となった。生徒は,リムハイの民がどのようにしてレーマン人の奴隷になったかを読み,主のしもべの言葉を拒むことは苦しみと悲しみを招くということを学んだ。生徒は,主の僕の勧告に従うことによって平安と霊的な安全を得たときのことを考えるようにという勧めを受けた。

第3日(モーサヤ21-24章

生徒は,アルマとその民も,義に従ったにもかかわらずレーマン人の奴隷となったことを学んだ。生徒は,リムハイとその民の奴隷の状態と救いをアルマとその民の奴隷の状態と救いと比較する表を聖典学習帳に記入した。リムハイの民の話から,わたしたちが聖約を交わしてそれを守ろうとするとき,主は救われる方法を与えてくださるということを学んだ。生徒は,アルマの一行から,わたしたちが主のこころに忍耐強く従うとき,主はわたしたちを強め,主の時に試練からわたしたちを救い出してくださるということを学んだ。

第4日(モーサヤ25章

リムハイの民とアルマの民がゼラヘムラのモーサヤ王の下に無事に合流した後,彼らの話が民の全員に読み聞かせられた。生徒は,わたしたちはほかの人々への神の計らいの記録を学ぶことによって,神の慈しみに対する喜びと感謝を感じることができるということを学んだ。生徒は,ニーファイ人の時代の教会員と今日こんにちの教会員がどのように似ているかについて考え,わたしたちがイエス・キリストのを受け,それに従って生活するとき,主は祝福として御霊を与えてくださるということを学んだ。生徒は,進んでイエス・キリストの御名を受けると自分の生活がどのように変わるかについて書いた。

はじめに

アルマの民とリムハイの民の経験を比較対照することは,生徒が,試練の源に関する価値ある原則と,イエス・キリストを信じる信仰によって艱難から救われる方法に関する価値ある原則を知るのに役立つ。生徒が神聖な聖約を交わしてそれを守り,主を信頼し,へりくだって主に助けを請い願うとき,主は彼らを強め,主御自身の方法で,主御自身の時に艱難から救い出してくださる。生徒がそのことを知るように助ける。

教え方の提案

モーサヤ18章

アルマ,ノア王の民に福音をべ伝え,多くの人が悔い改めてバプテスマを受けたいと願う

生徒に,自分のバプテスマについて考え,自分の経験について忘れられないことがあれば紹介してもらう。その後,できれば,「モルモンの泉でバプテスマを施すアルマ」(『福音の視覚資料集』76番)を見せて,モーサヤ18:8-11に述べられている出来事を思い起こしてもらう。生徒に,バプテスマを受けたときに,バプテスマの目的と聖約についてどのようなことを理解していたか尋ねる。

生徒がモーサヤ18章の話について話し合った後,聖典学習帳の第1日課題1を開けてもらう。モーサヤ18:8-11に説明されているバプテスマの聖約についてアルマが教えたことを表にまとめたものである。一人の生徒に,その表をホワイトボードに書いてもらうか,クラスで紹介してもらう。そして,ほかの生徒に,「わたしの約束」欄と「神の約束」欄に追加する事項があるかどうか尋ねる。その後,ホワイトボード,あるいは紙に次の原則を書く。「わたしたちはバプテスマの聖約を交わし,聖約を守ることによって,主の御霊と永遠の命の約束を受ける。」生徒に,各自の聖典のモーサヤ18:8-11の近くにこの原則を書くように勧めるとよい。

質問-バプテスマの聖約を理解することは,この聖約を守りたいという気持ちにどのように影響を及ぼしますか。

モーサヤ19-24章

リムハイの民とアルマに従った人々はレーマン人の奴隷の状態から救い出される

一人の生徒に,生徒用学習ガイドのこの単元の第3日のレッスンにある十二使徒定員会のリチャード・G・スコット長老が述べた最初の言葉を読んでもらう。スコット長老が述べた,わたしたちが人生で直面する2種類の試練は何か,生徒に尋ねる。(生徒の手引きのその部分に下線を引かせる。)ホワイトボードに「背罪から生じる困難」「試しにより得られる清め」と書く。

生徒に,聖典学習帳の第3日課題1の答えを復習してもらう。その後,「背罪から生じる困難」の下に「リムハイの民」と書き(モーサヤ19:10,25-2820:20-21参照),「試しにより得られる清め」の下に「アルマの民」と書く(モーサヤ23:18-21参照)。生徒に,現代の人々が経験するこの二種類のチャレンジの例を幾つかホワイトボードに挙げてもらう。

生徒とともに次の原則を復習し,それをホワイトボードに書く。

生徒に,二人一組で,モーサヤ21:13-16を読んでもらい,わたしたちがへりくだり,主に請い願い,罪を悔い改めるとき,神はわたしたちの祈りを聞き,神御自身の時にわたしたちの罪の重荷を軽くしてくださると教えている言葉を見つけてもらう。生徒に,ホワイトボードに書かれている困難の一つを経験した場合にこの原則をどのように実践できるか尋ねる。

生徒に,モーサヤ21:31-32,35を読んでもらい,また,モーサヤ22章のリムハイの民の逃亡を要約し,わたしたちは神に仕え,神の戒めを守ると聖約するとき,主はわたしたちが救われる方法を与えてくださることを示す。生徒に,各自の聖典のモーサヤ21:31-35の近くにこの原則を書くように勧めるとよい。

アルマの民についての学習から学んだ原則を復習するために,一人の生徒に,アルマの民はどのようにしてレーマン人の奴隷となったか,その話を要約してもらう(モーサヤ23:25-24:11参照)。何人かの生徒に,モーサヤ24:12-17を順番に読み,わたしたちが主の御心に忍耐強く従うとき,主はわたしたちを強め,主の時に試練からわたしたちを救い出してくださるということを教えている言葉を挙げるように言う。これらの節の中の重要な言葉にしるしをつけるように生徒に勧めるとよい。

ホワイトボードに以下の例を書き写すか,配付物として準備する。生徒に,リムハイの民とアルマの民について調べたことから学んだ真理をそれぞれの例の中の人を助けるためにどのように使えるか,説明してもらう。

  1. 一人の友人が,悔い改める必要があることに気づき,自分はとてもふさわしくないと感じる経験をして深く失望し,誘惑や罪悪感をいつか克服できるのだろうかと心配しています。あなたはリムハイの民の話を使って,あなたの友人に悔い改める勇気と希望をどのように与えることができるでしょうか。(この友人に伝えることのできる聖句をモーサヤ21章から見つけるように勧めるとよい。生徒に,選んだ聖句がどうしてその友人の役に立つと思うのか,理由を説明してもらう。)

  2. 一人の友人は非常に社交的で,福音の標準に従って生活するように努めています。ある人々は,この人は自分たちにとって「あまりにも立派過ぎる」と言って,この人と付き合うことを望みません。あなたの友人が主を信頼し,この試練の中で力と慰めを得られるように助けるために,アルマの民の話をどのように利用できるでしょうか。(この友人に伝えることのできる聖句をモーサヤ24章から見つけるように勧めるとよい。生徒に,選んだ聖句がどうして役に立つと思うのか,理由を説明してもらう。)

生徒に,生徒自身または生徒の知っている人々が日々の生活で主の救いの力を目にしたときのことについて話してもらう。(クラスで過去の罪について不適切な話をさせないように気をつける。)生徒に,聖約を守り,主に助けを請い願い,生活の中で直面する試練に対する主の救いの力を信頼するように勧める。最後に,自分の背罪から生じたものであろうと,わたしたちを清めるための試練によるものであろうと,主は問題や困難からわたしたちを救い出す力をお持ちであることについて,あなたのあかしを述べる。

次の単元(モーサヤ26章アルマ4章

次週は,教会を滅ぼそうとする息子アルマを止めるために遣わされた天使について学ぶ。そして,この経験の後でアルマに起こったことを研究し,また聖典の中に見られる霊的再生に関する最も重要な教えの幾つかを読む。モーサヤ王が死ぬと,アルマがニーファイ人の指導者として選ばれた。悪人のアムリサイがアルマを倒そうとした。生徒に,アルマがこの状況で主の救いの力を招くために行った事柄を探すように勧める。