聖文の物語
ヤレドとその家族


「ヤレドとその家族」『モルモン書物語』 (2023年)

エテル1-4章6章

ヤレドとその家族

主によってみちびかれた旅

とうが建てられていて,その近くで人々が言い争うのを見ているヤレドと兄弟

ヤレドとその家族は,イエス・キリストがお生まれになる何千年も前にバベルに住んでいました。かれらは主にしたがいました。しかし,バベルのほとんどの人々は主にしたがいませんでした。これらの人々は,天にまで登ろうとして一つのとうを建て始めました。主は人々の言葉を変えて,たがいに理解できないようにされました。

創世11:4-9エテル1:33

いのるヤレドの兄弟,町を見守るヤレド

ヤレドには兄弟がいました。主はヤレドの兄弟を信頼していました。ヤレドは助けていただけるよう主にいのってほしいと兄弟にたのみました。ヤレドの兄弟はいのりの中で,自分の家族と友達たちの言葉を変えないように主に願い求めました。そうすれば,おたがいを理解し合うことができます。

エテル1:33-36

家族と話すヤレドとその兄弟

主は愛あるやさしい御方で,ヤレドの家族と友達たちの言葉は変えられませんでした。その後,主はヤレドの兄弟に,かれらのために特別な場所を用意しておられると言われました。主はかれらをそこへみちびくと言われました。

エテル1:35-42

たくさんの動物を連れて町を出たヤレドとヤレドの兄弟,そしてその家族

ヤレドとヤレドの兄弟は,家族と友人たちを集めました。また,動物や色々な種も集めました。それから,かれらは家をはなれてあれ野を旅しました。主は,雲から話すことによって,かれらをみちびかれました。

エテル1:40-432:1-6

海に着く家族

長い道のりをたどって,かれらは海にやって来ました。かれらは海べで4年間くらしました。長い間,ヤレドの兄弟は主にいのりませんでした。

エテル2:13-14

いのるヤレドの兄弟

主はヤレドの兄弟に,またいのるように言われました。ヤレドの兄弟は悔い改め,主にいのりました。主はかれをゆるされました。

エテル2:14-15

小さなふねをつくるヤレドの兄弟

主はヤレドの兄弟に,ふねのつくり方を教えられました。家族はふねに乗って海をわたり,約束の地に行くことができます。

エテル2:15-17

ふね,天幕,海を見つめるヤレドの兄弟

ヤレドの兄弟とその家族は,ふねをつくりました。ふねの中に光がないのを見て,暗闇の中で海をわたらなければならないのか,主にたずねました。主はヤレドの兄弟に,ふねの中に光があるようにする方法を考えるように言われました。

エテル2:16-19,22-25

イエス・キリストがわずかに見える,主の手がヤレドの兄弟の手にある石にふれようと伸ばされている

ヤレドの兄弟は,16このすき通った小さな石を作りました。かれは,石にさわって光かがやくようにしてください,と主にお願いしました。主は手を差しのべて,指で一つ一つの石にふれられました。ヤレドの兄弟は主の指を見ることができました。かれは主が自分のように体を持っておられることにおどろきました。

エテル3:1-8

ヤレドの兄弟と話されるイエス・キリスト

ヤレドの兄弟は大きな信仰を持っている,と主は言われました。その後,主は御自分のすがたをあらわされ,御自分のれいの体をヤレドの兄弟にお見せになりました。主は「わたしがイエス・キリストである」と言われました。主は,御自分が救い主になるために選ばれたことを話されました。主はヤレドの兄弟に,ほかにも多くのことを教えられました。

エテル3:9-20,25-27

書き記しているヤレドの兄弟,近くにあるふた付きの器に入っている石

ヤレドの兄弟は,家族と友達のもとに帰りました。かれは主とともにいた間に学んだことを書きとめました。また,石をふねの中に置きました。こうしてかれらは旅するための光を持つことができました。

エテル4:16:2-3

あれる海の上を進むふね

家族は海をわたろうとふねに乗りこみました。かれらは主が自分たちを世話してくださることを信頼していました。たくさんのあらしや波がありました。時には,水がふねをすっかりおおってしまうこともありました。しかし,かれらがいのると,主はふたたびかれらを水の上に引き上げてくださいました。かれらは主への感謝の歌をたくさん歌いました。

エテル6:4-10

新しい地に着くヤレドとヤレドの兄弟,そしてその家族たち

ほぼ一年後,かれらは主がかれらに約束された地に着きました。かれらはよろこびのなみだを流し,主に感謝しました。

エテル6:11-12