1ニーファイ16－22章

リーハイの家族が約束の地に向かって旅をしていたとき，主は次のように約束されました。「あなたがたがわたしの命令を守るならば，わたしはあなたがたの前に道を備えよう。」（1ニーファイ17：13）この約束が，旅が容易になることを確約するものでなかったことは明白です。約束を受けた後も，家族は一致せず，弓は折れ，人々は苦しんで亡くなり，さらには船を材料から造らなければなりませんでした。しかし，家族が逆境や一見不可能と思われる務めに直面したときでも，ニーファイは，主が決して遠くにおられるのではないことを認めていました。神が「〔忠実な者〕を養い，強くし，また御自分が命じられたことを成し遂げる手段を与えられる」（1ニーファイ17：3）ことを，ニーファイは承知していました。もしあなたが，ニーファイとその家族のように善良な人に悪いことが起こるのはなぜかと考えたことがあるとしたら，これらの章から洞察を得られるかもしれません。しかし，恐らくそれよりも重要なこととして，悪いことが起こったときに善良な人が何を行うかが分かるでしょう。

家庭と教会で学ぶためのアイデア

1ニーファイ16－18章

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救い主はわたしが人生の困難に立ち向かうのを助けてくださる

わたしたち皆と同じように，ニーファイの家族は幾つかの困難な問題に直面しました。イエス・キリストを信じる信仰をもって逆境に立ち向かうことについて，ニーファイから何を学べるでしょうか。1ニーファイ16：17－32；16：34－39；17：7－16；18：1－4；18：9－22に記されているニーファイの経験について読んでください。見つけたことを，次のような見出しの下に記録するとよいでしょう：「困難」「ニーファイの反応」「主はどのように助けられたか。」あなたが直面する困難に応用できる事柄として，どのようなことが学べるでしょうか。

ニーファイとその家族から学んだ後，さらに考えたことを，次の見出しの下に記録するとよいでしょう：「わたしの困難」「わたしはどう反応するか」「主はどのように助けてくださるか。」その際，次のような聖句を参照するとよいでしょう。マタイ11：28－30；ヨハネ14：26－27；モーサヤ24：13－15。

アンソニー・D・パーキンズ「おお，わたしたちの神よ，あなたの苦しんでいる聖徒たちを思い起こしてください」『リアホナ』2021年11月号，103－105；「主は助けてくださいます」「主はリーハイの旅を導かれる」「主は船を造るようニーファイに命じられる」「リーハイの家族，約束の地へ出帆する」（ビデオ）福音ライブラリー；「ライフヘルプ」福音ライブラリーも参照してください。

1ニーファイ16：10－16，23－31；18：11－22

神は小さな，簡単な手段を通してわたしを導いてくださる

神はリーハイの家族を荒れ野に導いたとき，旅の詳細を示す地図を彼らに与えられませんでした。その代わりに，日々彼らを導くリアホナを与えられました。1ニーファイ16：10－16，23－31と18：10－22を読み，神がその子供たちを導かれる方法を示している真理のリストを作るとよいでしょう（例えば，1ニーファイ16：10は，神は時々予期せぬ方法でわたしたちを導かれることを教えています）。リアホナと聖霊にはどのような類似点があるでしょうか。神があなたの人生で「大いなること」を成し遂げてくださってきた「小さな手段」にはどのようなものがありますか。

アルマ37：7，38－47；教義と聖約64：33－34も参照してください。

1ニーファイ17：1－6，17－22

わたしが受ける試練は祝福となる

ニーファイと兄たちは荒れ野で同じ試練に遭いましたが，彼らの経験はまったく異なっていました。荒れ野の旅についてニーファイが述べていること（1ニーファイ17：1－6参照）と兄たちが述べていること（1ニーファイ17：17－22参照）を比較するとよいかもしれません。ニーファイが知っていたことや行ったことの中で，忠実な物の見方をする助けとなったことは何でしょうか。あなたの最近または現在の試練について，信仰と感謝の観点から書いてみるとよいでしょう。このことからどのようなことを感じ，学べるでしょうか。

エイミー・A・ライト「キリストは壊れたものを癒される」『リアホナ』2022年5月号，81－84も参照してください。

静かに深く考える時間。考える，思いにふける，思い巡らす，または書くための時間を取ることは，霊感につながります。福音の教義や原則がわたしたちの生活にどのように関連しているかを理解する助けとなります。ほかの人を教えるときは，彼らが受けた印象について思い巡らし，書くための時間を与えてください。そうすることで，考えや気持ちをほかの人に分かち合いたいという思いを高めることもできます。

1ニーファイ19：22－24；20－22章

わたしは「すべての聖文を自分……に当てはめ」ることができる

聖文はずっと昔に書かれたものなので，今日のわたしたちには関係がないように思えるかもしれません。しかし，ニーファイはそうではないことを知っていました。ニーファイは次のように述べています。「すべての聖文を自分たちに当てはめて，それが自分たちの利益となり，知識となるようにするためであった。」（1ニーファイ19：23）これはニーファイが聖文の中に多くの霊的な力を見いだした理由の一つです。

1ニーファイ20－22章を読みながら，次のような質問について考えてください：

1ニーファイ20：1－9。イザヤの時代の人々について，これらの節からどのようなことが分かりますか。あなたに当てはめられるどのようなことが見つかるでしょうか。

1ニーファイ20：17－22。これらの節は，天の御父がイザヤの時代の人々をどのように導かれたかについてどのようなことを教えていますか。御父は御自分に従うよう，どのようにあなたを招いておられますか。

1ニーファイ20－22章の中で，ほかに自分に「当てはめる」ことができるものに，どのようなものがあるでしょうか。

そのほかのアイデアについては，今月号の機関誌『リアホナ』および『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』を参照してください。

子供を教えるためのアイデア

1ニーファイ16：10，28－29；18：8－13，20－22

戒めを守るとき，主は導いてくださる

方位磁石，地図など，道を見つけるのに役立つものがあれば，子供たちに見せるとよいでしょう。これは，1ニーファイ16：10，28－29で述べられているリアホナについて話し合いを始めるのに良い方法かもしれません。方位磁石や地図が役に立たない理由にはどのようなものがあるでしょうか。リアホナがリーハイの家族のために働かないときがあったのは，なぜでしょうか（1ニーファイ18：9－12，20－22参照）。天の御父は今日，わたしたちを御自分のもとに導くために何を与えてくださっているでしょうか。
1ニーファイ16：10，26－31；18：8－22でリアホナについて学べることを子供たちが応用するのを助けるために，子供たちに，重要な，または難しい決断について考えてもらうとよいでしょう。今日，神がわたしたちを導くために与えてくださっているもので，リアホナのような働きをするものにはどのようなものがあるでしょうか。（例えばアルマ37：38－44参照）天の御父が導いてくださった個人的な経験を分かち合うとよいでしょう。

1ニーファイ16：21－32

わたしは家族に良い模範を示すことができる

1ニーファイ16：21－32を一緒に読みながら，ニーファイの模範がどのように家族に祝福をもたらしたかを子供たちが見つけられるように助けます（ビデオ「主はリーハイの旅を導かれる」〔福音ライブラリー〕も参照してください）。これをきっかけに，わたしたちはどのような方法でニーファイのようになれるかについて話し合うとよいでしょう。子供たちに，家族に良い影響を与えるためにできることを一つ計画してもらいます。

1ニーファイ17：7－19；18：1－4

天の御父はわたしが難しいことをするのを助けてくださる

子供たちは物語を語るのが大好きです。船を造るように命じられたニーファイの話をするのを子供たちに助けてもらうとよいでしょう（1ニーファイ17：7－19；18：1－4参照。「だい7しょう：船のけんせつ」『モルモン書ものがたり』21－22；ビデオ「主は船を造るようニーファイに命じられる」〔福音ライブラリー〕も参照）。「ニーファイの勇気」（『子供の歌集』64－65）の2番を一緒に歌ってもよいでしょう。船を造ろうとして兄たちにあざ笑われたとき，ニーファイは何によって勇気を得たでしょうか。
ニーファイは船の造り方を知らなかったので，主からの指示に頼りました。一緒に1ニーファイ18：1を読んだ後，子供たちに今週の活動ページを完成してもらうとよいでしょう。作業をしながら，ニーファイを助けたように，天の御父はわたしたちが難しいことを行うのをどのように助けてくださるかについて話し合います。

そのほかのアイデアについては，今月号の機関誌『フレンド』を参照してください。

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活動ページ：天のお父様は，むずかしいことができるよう助けてくださいます