青少年
神を愛し,隣り人を愛する


「神を愛し,隣り人を愛する」『青少年の強さのために—選択の指針』

「神を愛し,隣り人を愛する」『青少年の強さのために』

包帯を巻いたやせこけた男の頭を抱きかかえる男性の絵

神を愛し,隣り人を愛する

マタイ22:37-40

奉仕を行う人々のアイコン

神は,あなたが良い選択ができるように,戒めを与えてくださいます。それは,神があなたを愛しておられるからです。そして,神の戒めに従う理由として最も良いのは,神を愛しているからという理由です。愛は,神の戒めの中心にあります。

年配の女性を載せた車椅子を押して通りを渡る若い男性

永遠の真理

神は皆さんを愛しておられます。神は皆さんの御父であられます。神の完全な愛に心を動かされて,皆さんも神を愛するようになるでしょう。人生において,天の御父への愛が最も重要な影響力となっているとき,多くの決断が容易になります。

イエスは,すべての戒めの中で最も大切な二つの戒めは,神を愛し,隣り人を愛することであると教えられました。では,皆さんの隣り人とはだれのことでしょうか。あらゆる人です。聖文や預言者が教えているそのほかの事柄はすべて,この二つの戒めに結びついているのです。

すべての人は,皆さんの兄弟姉妹です。もちろん,その中には,皆さんとは異なる人々や皆さんと意見が異なる人々も含まれます。天の御父は,御自分の子供たちが互いに愛し合うことを望んでおられます。神の子供たちに仕えるとき,皆さんは神に仕えているのです。

招き

神の戒めを守ることで,神への愛を示してください。例えば,皆さんは,忠実に聖餐せいさんに備え,聖餐にあずかることも含めて安息日あんそくにちきよく保つことによって,週の一日を神のためにささげる意志があることを神に示しています。また,断食して什分じゅうぶんの一と献金を納めるとき,物質的な事柄よりも神の業の方が大切であることを神に示しています。神とキリストの御名みなを,敬虔けいけんな気持ちで用い,決してみだりにとなえたり,軽い気持ちで用いたりしないなら,皆さんは,御二方が自分のためにしてくださったあらゆることについて感謝を示していることになるのです。

すべての人を神の子供として扱ってください。イエス・キリストの弟子として,あらゆる人種や宗教,そのほかの人たち,特に言葉や力による暴力の犠牲になっている人たちを,率先して愛し,尊重し,受け入れるようにしてください。,孤独を感じている人や孤立している人,無力感に陥っている人に,手を差し伸べてください。皆さんを通して,天の御父の愛を感じられるよう,そのような人たちを助けてください。

ワイシャツを着てネクタイを締めた二人の若い男性

対面であれ,オンラインであれ,皆さんの言葉から,神と人への愛が感じられるようにしてください。心を高める言葉を語ってください。たとえ冗談であっても,人を対立させたり,傷つけたり,不快にさせたりするようなことは言わないでください。皆さんの言葉には力があります。その力を良い方向に発揮させましょう。

神のすべての子供たちを愛することは,まず家庭から始まります。家庭を,だれもが救い主の愛を感じられる場所にするために,自分の役割を果たしてください。

約束された祝福

神の戒めに従い,神と交わした聖約を守ることによってあなたの愛を示すとき,神との関係は深くなるでしょう

キリストのような奉仕を通して人々への愛を示すとき,人々との関係も深くなるでしょう。そして,この世をもっと愛に満ちた場所にすることに喜びを見いだすようになるでしょう。

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質問と回答

どうすれば神の愛を感じることができるでしょうか。天の御父の愛は,いつでも受けられます。祈りを通して,御父に頻繁に話しかけてください。自分の気持ちを御父に伝え,御父から与えられる答えに耳を澄ませてください。聖文の中にある神の言葉を読んでください。神が自分のためにしてくださったあらゆることについて,考えてみてください。神のたまが宿る場所で時間を過ごし,神の御霊が宿る活動に時間を費やしてください。

主は,たとえ自分にひどい仕打ちをする人であっても,すべての人を愛するように求めておられるのでしょうか。主は,敵を愛し,自分を不当に扱う人々のために祈るよう求めておられます。しかし,これは精神的,身体的,霊的に傷つくような状況にとどまるべきだという意味ではありません。自分の身の安全を守るために,健全な境界線を設けてください。いじめや虐待を受けている場合,あるいは,ほかの人にそのようなことが起きていることを知っている場合は,信頼できる大人に話してください。

いつ,どのようにして異性と知り合えばよいのでしょうか。人と知り合う最善の方法は,真の友情を通して知り合うことです。若いうちに,多くの人と良い友人関係を築いてください。文化圏によっては,青少年は健全なグループ活動を通して異性と知り合う所もあります。1対1の活動は,皆さんの情緒的,霊的な成長と安全のため,成熟するまで待つべきであり,16歳が目安となります。ぜひ,親や指導者に相談するようにしてください。特定の相手と付き合うのはまだ早いので,もう少し上の年齢になるまで待ちましょう。イエス・キリストに従う決意を貫けるよう助けてくれる人たちとともに,時間を過ごすようにしてください。

自分の家庭に愛がない場合,どうすればよいのでしょうか。救い主はあなたの状況を御存じであり,あなたを愛しておられます。忍耐強くあり,神の戒めを守り続け,家族の良い模範となってください。ワードという家族の中で良い関係を築いてください。イエス・キリストの教えに根差したあなた自身の家族を築くために,今から備えをしましょう。

イザヤ58:3-11断食の目的);58:13-14安息日を尊ぶことでもたらされる祝福);マラキ3:8-10什分の一を納めることでもたらされる祝福);ルカ6:27-28敵を愛せよ);10:25-37わたしの隣り人とはだれのことですか);ヨハネ3:16-17神はわたしたちを愛しておられるので,御子を遣わしてくださった);14:15わたしたちが戒めを守るのは,神を愛しているからである);1ヨハネ4:19わたしたちが神を愛するのは,神がわたしたちを愛してくださったからである);モーサヤ2:17人に仕えるのは,神に仕えることである)参照。

神殿のアイコン

神殿推薦状の質問

家族やほかの人々と個人的に,また公に接するときに,イエス・キリストの教会の教えに従っていますか。

家庭でも教会でも安息日を聖く保ち,出席すべき集会に出席し,備えをしてふさわしい状態で聖餐を受け,福音の律法と戒めに調和した生活をするように努めていますか。

什分の一を完全に納めていますか。