「20.活動」『総合手引き 抜粋』(2023年)
「20.活動」『総合手引き 抜粋』
20.
活動
20.1
目的
教会の活動は,教会員とその他の人々を「聖徒たちと同じ国籍の者」として結びつけます(エペソ2:19)。活動には,以下のような目的があります。
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イエス・キリストを信じる信仰を築く。
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楽しみを提供し,一致を育む。
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個人の成長の機会を提供する。
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個人や家族を強める。
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会員が救いと昇栄の業に携われるように助ける(1.2参照)。
20.2
活動を計画する
活動を計画する前に,指導者は,会員が霊的および物質的に必要としている事柄について検討します。指導者は,どのような活動がそれらの必要を満たすのに役立つか判断するうえで,御霊の導きを求めます。
20.2.1
活動を計画する責任
ワードの活動は,地元の必要に基づいて,以下のいずれかの方法で計画できます。
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ワード評議会が計画を監督する。
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ワード評議会が特定の組織に,一つまたは複数の活動の計画を支援するように割り当てる。
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十分な会員がいる地域では,必要に応じて,ビショップリックがワード活動委員会を組織することができる。
20.2.2
すべての人に参加を勧める
活動を計画する人は,特に新会員やあまり活発でない会員,青少年,シングルアダルト,障害のある人,信仰の異なる人など,すべての人に働きかけるべきです。
活動は,指導者や会員に過度の負担をかけるものであってはなりません。
20.2.3
標準
教会の活動は,人々を高め,「徳高いこと,好ましいこと,あるいは誉れあることや称賛に値する」ことを重視したものであるべきです(信仰箇条1:13)。活動には,教会の教えに反する事柄を含めることはできません。
20.2.6
活動のための資金
大半の活動は,費用がほとんどかからないか,一切かからない簡素なものにするべきです。費用がかかる場合は,事前にビショップリックまたはステーク会長会から承認を得なければなりません。
会員は通常,活動に参加するための費用を支払うべきではありません。資金獲得活動に関する方針と指針については,20.6を参照してください。
20.4
ユースカンファレンス
若い男性と若い女性は,14歳になる年の1月から,ユースカンファレンスに参加するように招かれています。ユースカンファレンスは通常,年に一度,ワードまたはステークレベルで行います。ユースカンファレンスは,複数のステークまたは地域レベルで行うこともできます。ステークとワードは,青少年がFSYカンファレンスに出席するように割り当てられている年に,ユースカンファレンスを開くべきではありません。
ワードのユースカンファレンスは,ビショップリックの指示の下に,ワード青少年評議会が計画し,実行します(29.2.6参照)。ビショップリックは,ワードのユースカンファレンスの計画について,ステーク会長会の承認を得ます。
指導者や青少年は,ユースカンファレンスを計画する際,本章に記載されている方針と,以下の指針に従うべきです。
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教会の青少年の年間テーマをユースカンファレンスのテーマとして用いることもできます。
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テーマに沿った活動を計画する。
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すべての話者や活動について,ビショップリックまたはステーク会長会の承認を得る。
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然るべき成人が常に監督するようにする(20.7.1参照)。
20.5
活動の選択と計画に関する方針と指針
20.5.1
商業活動または政治活動
商業目的または政治目的で行う活動は,許可されていません(35.5.2参照)。
20.5.2
ダンスと音楽
どのようなダンスでも,服装や身だしなみ,照明,ダンスのスタイル,歌詞,音楽は,主の御霊がともにあるような雰囲気に貢献するものであるべきです。
20.5.3
月曜日の夜
会員は,月曜日またはその他の時間に家族の活動を行うように奨励されています。月曜日の午後6時以降は,教会のいかなる活動や集会,バプテスマ会も行うべきではありません。
20.5.5
宿泊を伴う活動
若い男性と若い女性の合同グループによる,宿泊を伴う教会の活動は,ビショップとステーク会長の承認を得なければなりません。これは,独身会員の男女を対象とした活動についても同様です。
教会の集会所やその敷地内で宿泊を伴う活動を行うことは認められていません。
20.5.8
安息日の遵守
日曜日には,教会のキャンプやスポーツ行事,レクリエーション行事の予定を組んではなりません。また,青少年のグループやその他の人々は,日曜日にキャンプやユースカンファレンスへの行き帰りの移動をするべきではありません。
20.5.10
神殿訪問
神殿訪問は,割り当てられた神殿地区内におけるワードまたはステークレベルで計画します。
20.6
資金獲得活動に関する方針と指針
20.6.1
ワードやステークの予算で支払う活動
20.6.2に挙げられている例外を除き,すべての活動の支払いには,ワードやステークの予算を用いるべきです。
20.6.2
青少年キャンプの資金
以下の活動の資金をワードやステークの予算で十分に賄えない場合,指導者は参加者に,費用の一部または全部を負担するように求めることができます。
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年に一度の長期アロン神権キャンプまたはそれに類する活動。
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年に一度の長期若い女性キャンプまたはそれに類する活動。
年次キャンプの費用や交通費は,過度にならないようにすべきです。自己資金の足りない会員が参加できないということがあってはなりません。
20.6.3
FSYカンファレンスの資金
青少年は,「青少年の強さのために(FSY)カンファレンス」への参加費を負担するように求められる場合があります。参加費が原因で青少年が参加できない場合,ビショップは参加費の全額または一部をワード予算で支払うことができます。FSY.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。
20.6.5
資金獲得活動
ステークやワードの活動費用は,通常,予算で賄われます。ただし,ステーク会長やビショップは,以下の目的に限り,年に一度,資金獲得活動を承認することができます。
20.7
活動の安全に関する方針と指針
20.7.1
成人による監督
子供や青少年が参加する教会のすべての活動には,少なくとも二人の成人がその場にいなければなりません。グループの規模や,活動に必要なスキル,その他の要因により,さらに多くの成人が必要になる場合があります。親は協力するように奨励されています。
子供や青少年にかかわる人は全員,子供と青少年を守ることに関する訓練を修了しなければなりません。ProtectingChildren.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。
20.7.2
青少年の活動に参加するための年齢条件
親の承認があれば,青少年は12歳になる年の1月から,宿泊を伴うキャンプに参加することができます。また,14歳になる年の1月から,ダンス,ユースカンファレンス,FSYカンファレンスに参加することができます。
20.7.4
親の許可
子供や青少年は,親や保護者の許可なしに教会の活動に参加することはできません。宿泊や長時間の移動を伴う活動や,通常よりも危険性の高い教会の活動については,書面による同意が必要です。
親や保護者は,「承諾書/医療手当依頼書」に署名することによってこの同意を与えます。
20.7.5
虐待の報告
教会の活動中に起こった虐待は,どのようなものでも,公的機関に報告するべきです。また,直ちにビショップに連絡するべきです。会員への指示は,38.6.2.7に記載されています。ビショップへの指示は,38.6.2.1に記載されています。
20.7.6
安全措置,事故の対応,事故の報告
20.7.6.1
安全措置
指導者と参加者は,けがや病気の危険性を最小限にするために,活動について慎重に評価します。また,物的な損害をもたらす危険性も最小限にするべきです。活動中に指導者は,安全を確保するためにあらゆる努力を払います。
20.7.6.2
事故の対応
教会の敷地内で,または教会の活動中に,事故やけがが発生した場合,指導者は以下の中から該当する指針に従います。
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応急手当を施す。さらに治療が必要な場合は,救急医療サービスに連絡します。親,保護者,またはその他の近親者,およびビショップまたはステーク会長にも連絡します。
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行方不明者や死亡者が出た場合は,直ちに地元の警察に通報する。
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精神的なサポートを行う。
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法的措置を取ることを勧めたり,妨げたりしない。教会に代わって確約しない。
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目撃者の名前,連絡先,起こったことの記録,写真を集めて保管する。
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事故を報告する(20.7.6.3参照)。
20.7.6.3
事故の報告
以下の状況においては,incidents.ChurchofJesusChrist.orgで,オンライン報告を行うべきです。
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教会の敷地内で,または教会の活動中に,事故やけがが発生した場合。
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教会の活動に参加していた人が行方不明になった場合。
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教会の活動中に,個人,公共,または教会の資産が破損した場合。
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法的措置を取られる恐れがある,または法的措置を取ることが予想される場合。
重傷者,死亡者,行方不明が出た場合,ステーク会長またはビショップ,あるいはそのいずれかが指名した会員は,直ちにエリアオフィスに通知します。
20.7.6.4
保険および質問
教会の行事で負傷者が出た場合,指導者は,Church Activity Medical AssistanceProgram(教会活動医療支援プログラム)が適用されるかどうか判断します。
場合によっては,ステーク会長やビショップは,安全上の問題や教会に対する賠償請求について質問があるかもしれません。ステーク会長(またはステーク会長の指示を受けたビショップ)は,そのような質問について,危機管理課またはエリアオフィスに問い合わせます。
20.7.7
移動
教会の活動のために移動する場合は,ビショップまたはステーク会長から承認を得るべきです。移動によって,会員に過度の負担をかけるべきではありません。活動のために長距離を移動することは避けるように勧められています。
教会のグループは,長距離の移動にはできるかぎり公共交通機関を利用するべきです。その交通機関は,認可を受けた,賠償責任保険で保護されたものであるべきです。
教会のグループが自家用車で移動する場合,各車両は安全に運転できる状態でなければなりません。また,全員がシートベルトを着用するべきです。各運転手は,免許を有した責任ある成人が務めるべきです。