オンラインで教える
オンラインで効果的に教えるための指針


「オンラインで効果的に教えるための指針」,オンラインで効果的に教えるための指針(2022年)

「オンラインで効果的に教えるための指針」,オンラインで効果的に教えるための指針

オンラインで効果的に教えるための指針

この文書には,オンライン環境のもとで効果的に教えるのに役立つ提案とともに,オンラインでの教え方が記されています。これらの教え方と指針は,『救い主の方法で教える』の学習と結びつけて活用するべきです。地元のセミナリー・インスティテュート(S&I)代表者と集会を持つ際に,ともに評議して,オンラインでの教え方を評価してください。よくできているところと,学習者がイエス・キリストを信じる信仰を築き,さらに主に似た者となれるように,よりうまく助けるうえで改善できる点を見極めてください。

教え方・行うこと

指針の提案

教え方・行うこと

学習者のために,毎週,最新情報を投稿する

指針の提案

ガイドライン:各週の始めに,Canvasでアナウンスの投稿をします。必要に応じて,アナウンスが複数回あっても構いません。

毎週こうした発表をすることにより,学習者がレッスン資料を見つけやすいようにし,教師から見守られていると感じ,期待されていることを伝え,励ますことができます。また教師にとっても,学習者に学ぶ準備を勧める機会となり,イエス・キリストの模範を強調できる場にもなります。

教え方・行うこと

ディスカッションボードに参加する

指針の提案

ガイドライン:S&Iオンラインコースでは,2種類のCanvasディスカッションボードが使用されています。

  • 必修のディスカッション―評価対象の課題用ディスカッションボードです。教師は学習者の投稿を読み,質問や促し,説明,励ましをもって返信してください。教師が自分の投稿を載せることもできます。教師は,適切であれば,学習者に互いの投稿を見て,返信するように伝える必要があります。教師は,速やかに返信するべきです。教師はどのディスカッションボードにも,3つ以上の投稿をするようにします。

  • 任意のディスカッション―このディスカッションボードへの投稿は任意です。しかし,学習者が投稿した場合,教師はそれを読んで,質問や促し,説明,励ましをもって返信する必要があります。教師は,速やかに返信するべきです。

ディスカッションの投稿を読んで,それにこたえることは,教師にとって学習者の状況や必要,長所などを把握する助けになるでしょう。同時に,オンライン学習の教師から見守られていると学習者に感じてもらうことができます。とりわけ,ディスカッションは教師と学習者が,自分の気持ちや経験,証を分かち合う機会にもなります。

教え方・行うこと

コースにアクセスする

指針の提案

ガイドライン:オンライン教師は,学習者が参加しているCanvasのコースに,毎日,ログインする必要があります。平均的な回数は,週に4日です。

オンラインコースにログインすることで,学習者は見守られていると感じ,学習者の出席を促し,学習者の満足度を高めることができます。またオンラインコースで教師の存在を確認することにより,学習者は自らの学習に責任を持って取り組む動機付けにもなります。

教え方・行うこと

課題や活動のフィードバックを行う

指針の提案

ガイドライン:各学習者は毎週少なくとも一つのCanvasの課題に対して,教師から入念に記された個人的なフィードバックを受けます。

教師が入念に記した個人的フィードバックを行うとき,それは,活動を通して見極めることができた学習者の必要に対する霊的な印象に教師がこたえる機会となります。また学習者にとっても,個人の啓示を認識して,それに基づいて行動し,学んでいる事柄に従って生活するよう,促しを受ける機会にもなります。

教え方・行うこと

活動を採点する

指針の提案

ガイドライン:教師は,できるだけ早く,Canvasの活動を採点してください。すべての活動の採点を,活動の締め切り日から2日以内に行うべきです。できるだけ早くWISEに成績を入力してください。

活動に速やかに成績を付けることで,学習者との間に信頼関係が生まれます。そうすることで,教師が積極的にコースに参加していることを示すことになります。さらに学習者は,教師が自分が学習したことを確認していることを知れば,自分の学習に責任を持つ励みが得られます。

教え方・行うこと

学習者の質問に回答する

指針の提案

ガイドライン:質問の解決には時間がかかるかもしれませんが,24時間以内に,学習者の質問に返信してください。学習者からの連絡は,Canvasの受信ボックス,アナウンスメント,ディスカッションボード,あるいは電子メールを通じて来るかもしれません。

教師が迅速に回答することで,すべての人が尊重され,自分の貢献が評価されているという,安心できる環境を作るという原則を実践することになります。また回答することは,教師にとって,学習者に対して適切に愛を示す機会にもなるでしょう。

教え方・行うこと

生徒の出席状況を記録する

指針の提案

ガイドライン:

  • オンラインインスティテュート―毎週のクラスへの出席状況を記録します。クラスの最初に,あるいは終了直後に,WISEに出席を記録することを検討してください。

  • オンラインセミナリー―少なくとも週に一度,WISEに出席状況を記録しますが,毎日,出席を記録することも検討してください。

出席はクラスの単位を取得する要件であるばかりでなく,それを記録することで,学習者の名前を覚え,どのような生徒であるかを知ることにもなります。教師は出席のパターンを観察すると,学習者たちの状況や必要,長所について理解を深めるでしょう。

地元の状況への考慮

これらの指針は,すべてのオンライン教師に適用されるものです。しかしながら,地元のS&I代表者の助けを得て,地域に特有の必要を満たすためにこれらの指針を調整してもよいでしょう。例えば:

  • 教師が住む地域でインターネットにアクセスできる日が,週に2日しかない場合,Canvasに週4日のログインすることを期待するのは,妥当ではないかもしれません。

  • あなたのオンラインコースでディスカッションボードを使用しない場合,ディスカッションボードの参加に関するガイドラインに合わせるためだけの理由で,ディスカッションボードを設ける必要はありません。