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第15課 クラス用準備資料—「増えよ,地に満ちよ」という戒め


「第15課 クラス用準備資料—『増えよ,地に満ちよ』という戒め」『永遠の家族 教師用資料』

「第15課 クラス用準備資料」『永遠の家族 教師用資料』

親と一緒にいる幼児

第15課 クラス用準備資料

「増えよ,地に満ちよ」という戒め

子供をもうけることについて,どのような希望と心配がありますか。以下の資料を研究する際,夫と妻が子供をもうける選択をするとき,天の御父の計画において達成される神聖な目的を深く理解できるよう祈ってください。増えよ,地に満ちよ,という神聖な戒めを尊ぶために夫と妻がどのように信仰をもって行動できるか考えてください。

セクション1

天の御父の救いの計画において,子供をもうけることはどのような役割を果たすでしょうか。

子供をもうけることについてあなたが人々から聞いたことのある,様々な意見について考えてください。十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は,一人の母親の見解を伝えています:

ニール・L・アンダーセン長老

今日,世には,子供をもうけることの重要性を過小評価し,出産の時期を遅らせるよう,あるいは子供の数を制限するよう勧める声が数多く聞かれます。最近,(別の教会の)クリスチャンで5人の子供を持つ母親のブログを娘が紹介してくれました。このような書き込みがありました。 「こんな文化で〔育つ〕と,聖書が教える母親の概念を理解するのがとても難しい。……優先順位では子供は大学教育よりずっと下だし,世界旅行よりも確実に下だ。夜好きなときに外出できることやスポーツジムで体を鍛えることより低いし,現在の,あるいは将来のどんな仕事より低い。」そして,こう付け加えています。 「母親であることは趣味ではない。召しである。切手よりかわいいからといって収集するものでもないし,時間の都合がつけばするものでもない。神があなたに時間を下さっているのはそのためなのだから。」 [Rachel Jankovic, “Motherhood Is a Calling (and Where Your Children Rank),” July 14, 2011, desiringgod.org]. (「子供」『リアホナ』2011年11月号,28)

神はアダムとエバを創造し,二人を新しくかつ永遠の結婚の聖約のもとに結ばれた後,彼らに戒めを授けられました。

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創世1:27-28を読み,これが神がアダムとエバに授けられた最初の戒めであることの重要性について考えてください。

末日の預言者は次のように強調しています。「神がアダムとエバに授けられた最初の戒めは,彼らが夫婦として親になる能力を持つことに関連したものでした。わたしたちは宣言します。すなわち,増えよ,地に満ちよ,という神の子供たちに対する神の戒めは今なお有効です。」(「家族—世界への宣言」,ChurchofJesusChrist.org

この戒めをわたしたちの時代において再確認する必要があるのはなぜか考えてください。大管長会のダリン・H・オークス管長は次のように教えています。「サタンの最も激しい攻撃の矛先は,神の計画の中で最も重要な事柄に向けられるからです。」この攻撃には「出産―特に真理において子供を育てる親による出産を阻止しようと〔する〕」ことも含まれます。(「真理と計画」『リアホナ』2018年11月号,27)

赤ん坊に服を着せる父親と母親

イエス・キリストの福音は子供の大切さについての神聖な見方を持てるという祝福をわたしたちに与えてくれます。(例えば,詩篇127:3およびマタイ19:13-15を参照。)アンダーセン長老は次のように教えています:

ニール・L・アンダーセン長老

子供を産み,神の霊の子供たちに肉体を与えられるということは,夫婦にとって最高の特権です。

夫婦に子供が生まれるとき,夫婦は子供たちを地上に連れて来るという天の御父の計画の一部を実行しているのです。主はこう宣言されました。「人の不死不滅と永遠の命をもたらすこと,これがわたしの業であり,わたしの栄光である。」〔モーセ 1:39〕不死不滅の前に,まず死すべき状態がなければなりません。(「子供」28)

十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード会長は,子供をもうけることは現世の目的の一部であると教えています:

M・ラッセル・バラード会長

死すべき世の目的は,肉体を得,選択の自由を行使し,以前は天の両親にのみ与えられていた役割,すなわち夫,妻,親としての役割を担うことによって,神に似た者になることです。

……死すべき世の基本的な目的の一つは,自らその家族の経験を,今度は子供としてだけでなく,親として再現できるということです。……

天の御父はわたしたちに……「ふえよ,地に満ちよ」という第一の戒めを守るよう望んでおられます。それは,わたしたちが御父の計画を実行するだけでなく,その計画によって息子,娘たちに与えようとされた喜びを見いだすためです。(「21世紀においてCES教師に与えられている機会と責任」〔中央幹部との夕べ,2016年2月26日〕broadcasts.lChurchofJesusChrist.org

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以下の質問について子供のいる人と話し合ってください。あなたが結婚していて子供がいる場合,伴侶とこれらの質問について話し合ってもよいでしょう。

  • 親としての経験から,天の御父についてこれまでどのようなことを学びましたか。

  • 親になることによって,これまで人生がどれほど豊かになりましたか。

    4:30

セクション2

伴侶とわたしはいつ,そして何人の子供をもうけるかについてどのように決めることができるでしょうか。

夫婦はいつ,そして何人の子供をもうけるかという重要な質問に直面します。

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アルマ37:37を読んで,これらの質問を問いかけるうえで夫婦の助けとなる勧告を見つけてください。

アンダーセン長老はこれらの決断をするうえで主と相談することの大切さについて述べています:

ニール・L・アンダーセン長老

いつ,そして何人子供をもうけるべきかは,夫婦と主の間で個別に決めるべきことです。このような神聖な事柄は心から祈ったうえで決断し,大いなる信仰をもって実行すべきです。……

兄弟姉妹の皆さん,この神聖で個人的な責任について,人を裁くべきではありません。(「子供」28,30参照)

ともに祈る妻と夫

子供をもうけたいという義なる願いを持っていてもこの世でその機会にあずかれない人々もいます。このことに関して,アンダーセン長老は次のように教えています:

ニール・L・アンダーセン長老

結婚している義にかなった夫婦で,心から望みながらも子供に恵まれない人たちや,子だくさんの家族を計画していたのに望んでいたほど多くの子供に恵まれていない夫婦にとっても,出産は心の痛む話題かもしれません。

死すべき状態にある間に経験する試練については,必ずしも説明できるわけではありません。時に人生は非常に不公平です。 主が命じられたことをそのとおりに行いたいと望んでいるときには特にそうです。主の僕として,次の約束に疑問の余地がないことを約束します。 「この世において永遠の結婚と親になる祝福を受けられない状態にある忠実な会員は,神と交わした聖約を守っているかぎり,約束されたすべての祝福を永遠という時の中で受ける。」〔『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』38.1.4, ChurchofJesusChrist.org〕(「子供」30)

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いつ,そして何人の子供をもうけるかについて,夫と妻が主と相談することはなぜ大切でしょうか。

セクション3

神の計画における命の神聖さを理解していると,わたしたちの選択にどのように影響が及ぶでしょうか。

生ける預言者を通して,主は人間の命の神聖さと,生まれていない子供を含め,すべての子供たちが権利として有しているものについて強調しておられます:

わたしたちは断言します。命は神聖であり,神の永遠の計画の中で重要なものです。……

……子供たちは結婚のきずなの中で生を受け,結婚の誓いを完全な誠意をもって尊ぶ父親と母親により育てられる権利を有しています。(「家族—世界への宣言」)

母親を見上げる赤ん坊

命の神聖さについて,ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように教えています:

ラッセル・M・ネルソン大管長

無邪気な幼子を抱き寄せ,美しいひとみを見詰め,小さな指に触れ,頬に口づけするとき,命への畏敬の念,そしてわたしたちの創造主に対する畏敬の念を深めない人はいません。命は命から生まれるのです。偶然の産物ではありません。神の賜物なのです。(「堕胎—無抵抗な者への暴行」『リアホナ』2008年10月号,19)

家族の宣言の中でうたわれている宣言は,堕胎や,結婚をせずに子供をもうけるといった,今日広く受け入れられている様々な行為に反対するものです。堕胎に関して,世界の多くの地域で,この行為は受容できるものとしてみなされており,毎年何百万という件数の堕胎が行われています。

堕胎に関して,教会の指導者は次の指示を与えています:

主は次のように命じておられます。「あなたは殺してはならない。……これに類することをしてはならない。」(教義と聖約59:6)。教会は,個人的あるいは社会的な都合で,自らの意思により堕胎を行うことに反対しています。会員は,堕胎を受けたり,施したり,手配したり,勧めたり,同意したり,その費用を支払ったりしてはなりません。例外として検討し得るのは,次の場合だけです。

  • 強姦または近親相姦によって妊娠している。

  • 資格ある医師が,母親の生命や健康が深刻な危機に瀕していると診断している。

  • 資格ある医師が,胎児に重大な欠陥があり,出生後生命を維持できないと診断している。

このような例外であっても,堕胎が自動的に正当化されるわけではありません。堕胎はきわめて重大な問題であり,責任を負うべき人々は,ビショップと相談したうえで,祈りを通して神からの確認を得てからでなければ,堕胎を考えるべきではありません。(『総合手引き』38.6.1

未婚の親によっては,子供に必要な「安全で,子育てに適した,安定した関係」を提供できないと感じているため,堕胎を選択する人々がいます。このような状況にあって,養子縁組は「愛に満ちた無私の決断であり,子供にとっても生みの親や養父母にとっても,この世から永遠にわたる祝福」となり得るでしょう(大管長会の声明,2006年10月4日付,『リアホナ』2008年10月号,19で引用)。

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このセクションの教えから,わたしたちの天の御父について,どのようなことを学びましたか。なぜ「個人的あるいは社会的な都合で,自らの意思により堕胎を行うこと」が神の御心に反するのかを説明するうえで,神の計画についてあなたが知っていることをどのように活用することができるでしょうか。(『総合手引き』38.6.1