1 「まことに,主はこう言われる。『わたしはあなたを去らせたか。とこしえにあなたを捨てたか。』主は言われる。『あなたの母の離縁状はどこにあるか。わたしはあなたをだれのもとに去らせたか。どの債主にあなたを売り渡したか。わたしはだれにあなたを売り渡したか。見よ,あなたは自分の罪悪のために自分自身を売り渡し,あなたの母は,あなたの背きのために捨てられた。
2 それゆえ,わたしが来たときにはだれもいなかった。わたしが呼んだときに,まことに,答える者はだれ一人いなかった。おお,イスラエルの家よ,わたしの手が短くて贖うことができないのか。わたしには救う力がないのか。見よ,わたしは海をしかって干上がらせ,川を荒れ野とする。水が乾いてその中の魚は悪臭を放ち,渇きのために死ぬ。
3 わたしは天を暗黒で覆い,粗布をその覆いとする。』
4 おお,イスラエルの家よ,主なる神は博学な者の舌をわたしに与えて,わたしがあなたに,時宜を得た言葉をどのように語ればよいか分かるようにされた。あなたが疲れているとき,主なる神は朝ごとに目覚めさせてくださる。主なる神はわたしの耳を開いて,博学な者として聞けるようにしてくださる。
5 主なる神は,わたしの耳を開かれた。わたしは逆らわず,退くこともしなかった。
6 わたしは打つ者にわたしの背を任せ,ひげを抜く者にわたしの頬を任せた。わたしは侮辱されても,つばきをかけられても,顔を隠さなかった。
7 主なる神がわたしを助けてくださるので,わたしは恥を受けない。それで,わたしは顔を火打ち石のようにした。わたしは自分が辱められないことを知っている。
8 主は近くにいて,わたしを義とされる。わたしと争う者はだれか。さあ,ともに立とう。わたしの敵はだれか。近くに来させよ。そうすれば,わたしは口の力をもってその敵を打とう。
9 主なる神がわたしを助けてくださる。わたしを罪に定める者は皆,見よ,衣のように古び,しみが彼らを食い尽くす。
10 あなたがたの中で,主を畏れ,主の僕の声に従い,暗闇の中を歩いて光を持たない者はだれか。
11 見よ,火をともし,火の粉で自分の身を囲む者よ。あなたがたは皆,自分たちの火の光の中を歩み,自分たちのともした火の粉の中を歩め。あなたがたがわたしの手から受けるのは,苦しみのうちに横たわることである。」