1 「さて見みよ，わたしはあなたがたに言いう。あなたがたはこれらのことを調しらべなさい。まことにわたしは，これらのことを熱ねっ心しんに調しらべるようにという戒いましめを，あなたがたに与あたえる。イザヤの言こと葉ばはまことに偉い大だいだからである。

2 確たしかにイザヤは，イスラエルの家いえに属ぞくするわたしの民たみについて，すべてのことを述のべた。そこで，どうしても彼かれは異い邦ほう人じんにも語かたる必ひつ要ようがあった。

3 彼かれの語かたったことはすべて，彼かれの語かたった言こと葉ばのとおりにこれまで起おこっており，またこれからも起おこるであろう。

4 したがって，わたしの言こと葉ばを心こころに留とめ，わたしがあなたがたに告つげたことを書かき記しるしなさい。これらの言こと葉ばは，父ちちの定さだめられたときに，父ちちの御み心こころのままに異い邦ほう人じんに伝つたわるであろう。

5 わたしの言こと葉ばに聞きき従したがい，悔くい改あらためてバプテスマを受うける者ものは，だれであろうと救すくわれる。預よ言げん者しゃの書しょを調しらべなさい。これらのことについて，証あかししている預よ言げん者しゃが多おおいからである。」

6 さて，イエスはこれらの御み言こと葉ばを語かたり終おえると，再ふたたび彼かれらに語かたり，彼かれらに与あたえられている聖せい文ぶんをすべて説とき明あかした後のち，「見みよ，あなたがたが書かいていない別べつの聖せい文ぶんを書かき記しるすことを，あなたがたに望のぞむ」と，彼かれらに言いわれた。

7 そして，イエスはニーファイに，「あなたがたが書かき継ついできた記き録ろくを持もって来きなさい」と言いわれた。

8 そこでニーファイが記き録ろくを持もって来きてイエスの前まえに置おくと，イエスはそれらの記き録ろくに目めをやって言いわれた。

9 「まことに，あなたがたに言いう。わたしはレーマン人じんであるわたしの僕しもべサムエルに，この民たみに証あかしするようにと命めいじた。その証あかしとは，父ちちがわたしによって御み名なに栄えい光こうを受うけられる日ひに，多おおくの聖せい徒とが死し者しゃの中なかからよみがえって，多おおくの者ものに現あらわれ，彼かれらに仕つかえるであろうということである。」そして，イエスは彼かれらに，「そのとおりではなかったか」と言いわれた。

10 そこでイエスの弟で子したちは，イエスに答こたえ，「はい，主しゅよ，サムエルはあなたの御み言こと葉ばのとおりに預よ言げんし，それはすべて成じょう就じゅしました」と言いった。

11 するとイエスは彼かれらに，「多おおくの聖せい徒とがよみがえって多おおくの者ものに現あらわれ，彼かれらに仕つかえたことを書かき記しるしていないのはどうしてか」と言いわれた。

12 そこでニーファイは，このことがまだ書かき記しるされていないのを思おもい出だした。

13 そして，イエスがそれを書かき記しるすように命めいじられたので，イエスが命めいじられたとおりにそのことが書かき記しるされた。

14 さて，弟で子したちが書かき記しるしてきたすべての聖せい文ぶんをまとめて説とき明あかした後のち，イエスは，御ご自じ分ぶんが説とき明あかした事こと柄がらを教おしえるように，彼かれらに命めいじられた。