あなたの子供にとって,神殿のバプテスマ室を初めて訪れることはきわめて特別な,実に人生をも変えるような経験です。しかし,これまで知らなかった新しいことに対しては,何が期待されるのかと疑問が湧くことがあります。個人的な学習と霊的な備えに加えて,実際的な備えをすることが助けになります。子供の初めての参入がさらに有意義で心地良いものとなるように,以下のことを参考にして見直すとよいでしょう。
1) 神殿推薦状を受ける
神殿のバプテスマのための準備をする一つの段階は,ビショップまたは支部会長に面接してもらい,限定推薦状を受けることです。たとえ神殿の近くに住んでいなくても,あるいは初めての神殿訪問日が間近でなくても,預言者は,それでも有効な推薦状を受けて保持するようにと勧めています。その面接は,あなたがバプテスマの前に受けた面接に似ています。面接では,イエス・キリストと福音に対する証について,また戒めを守るように努めて何をしているかについて話します。あなたは面接のときに親やほかの成人に同席するよう依頼することができます。(神殿推薦状の質問に関するその他の事柄については,このシリーズの第1部を参照してください。)
2) 衣服
神殿に参入する日には,日曜日の服装で行くようにします。しかし,その他の着る物の持参については心配しないでください。すべての神殿で,バプテスマ参入者の各人に,白のジャンプスーツ(つなぎ服)と下着,タオルが提供されます。神殿では,長髪の人用に,フォントで使用するための髪ゴムも用意しています。自分のヘアブラシやくしを持参して,バプテスマを受けた後でそれらを使うことはできます。
3) 神殿に参入する
あなたが神殿に参入すると,神殿ワーカーがあなたの推薦状を確認し,行く場所について指示を与えます。男性と女性は,着替えをするために別々の更衣室に行きます。ジャンプスーツに着替える個人用のロッカースペースがあります。神殿のバプテスマ室が混み合っている場合は,待つ必要があるかもしれません。しかし,バプテスマ室は思いを馳せたり,熟考したり,祈ったりするのに絶好の場所であり,通常はそこに聖典が置かれているのでそれを読むことができます。
4) バプテスマを受ける
あなたがバプテスマを受ける時間になると,フォントに入るようにワーカーから指示されます。手すりがあるので,それをつたって水の中に降りて行きます。あなたは恐らく,数人分続けてバプテスマを受けるでしょう。バプテスマはあなた自身のバプテスマに似ていますが,受ける度に一人の死者の代理を務めることになります。バプテスマが終わると,ワーカーからタオルを渡され,ロッカールームへ行くように指示されるので,そこにあるシャワー室で体を洗います。その後,個人用ロッカーに戻り,神殿に着てきた服に着替えます。
5) 確認を受ける
それぞれのバプテスマ室には,確認の執行のために使用される部屋が少なくとも一つあります。あなたは自分の服を着て確認を受けます。あなたが自身のバプテスマを受けた後に確認を受けたときのように,神権者たちがあなたの頭に手を置きます。あなたが自分の先祖の名前を持っていなければ,バプテスマを受ける前に,初めに確認を受けることができます。これらの確認は,すでにバプテスマが執行済みの死者のために行われるものです。
6) 経験を楽しむ
神殿は主の宮です。神殿は平安な気持ちと幸福感に集中できるすばらしい場所です。ですから,神とほかの人々に奉仕するに当たって,リラックスして,このすばらしい経験を楽しんでください。さらに,あなたがどこで神殿に参入しても優しい神殿ワーカーがいて,できることを何でも喜んで助けてくれます。
活動:参入の計画を立てる
家族として,あなたの初めての神殿参入のための計画を書き出します。その計画の一部に,以下の問いに対する答えを含めるとよいでしょう。
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どこの神殿に行くか?
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だれと一緒に行くか?一緒に行ってもらいたい親戚がいるか?
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神殿のためにどのような方法で家族ネームを準備できるか?
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この経験を記憶にとどめる助けとして,何をするか?
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次回はいつ行き,どれくらいの頻度で参入するか?
バプテスマの予約を必要としない神殿もありますが,そうでない神殿に参入する場合は,予約を入れておくことをお勧めします。また,宿泊施設を必要とするような状況があれば,事前に電話をかけて,手配しておくことができます。教会ウェブサイト上の神殿のリストであなたが参入する神殿の電話番号とスケジュールを見つけることができます。
また,このシリーズのほかの部も確認してください。
第1部:霊的な備え
第2部:実際的な備え
第3部:先祖はあなたを必要としている
第4部:神殿・家族歴史に伴う祝福
第5部:神殿の思い出を保存する