教会歴史
神権,神殿および女性についてのジョセフ・スミスの教え


神権,神殿および女性についてのジョセフ・スミスの教え

末日聖徒イエス・キリスト教会において,男女は地元の教会で,そして世界中の教会で奉仕のための多くの機会を享受しています。とりわけ,末日聖徒の女性は日曜日の集会や教会の総大会で説教を述べ,フルタイムの宣教師として奉仕し,教会の神殿においては神聖な儀式を執行し,また,家族や,他の女性,若い女性や子供たちを教え導く組織を指導します。さらに,地元や中央レベルの神権の評議会に参加します。女性は専門的に教会の大学や青少年のための教会の教育プログラムにおいて末日聖徒の歴史や神学を教えます。しかしながら,神権の職に聖任されるのは男性だけであるため,教会における女性の地位についての疑問がわきあがりました。この論文はこれらの重要な疑問に対して関連した歴史的背景を示し,女性と神権の権能についてのジョセフ・スミスの教えを説明するものです。

預言者ジョセフ・スミスを通して神権の権能が回復されたことは末日聖徒イエス・キリスト教会の基本的な教義です。ジョセフ・スミスが教会を管理するようになった初期の頃,彼は天の使いから神権の権能を授かりました。その権能により,彼は教会を組織し,男性たちに神権を授け,彼らを神権の職に聖任しました。1この同じ権能により,ジョセフ・スミスは教会の組織の一部として扶助協会を組織しました。それは女性による管理についての重要な側面を正式に規程し,認可するものでした。これらすべては聖徒たちが神殿の儀式に参加する備えをするために行われたもので,神殿の儀式が明らかにされたのは扶助協会の設立から間もなくのことでした。ジョセフ・スミスが亡くなる頃には,彼に授けられた啓示は確固としたものとなっていました。それは男女は聖なる神殿で神聖な神権の儀式を受け,また執行することができ,それはいつの日か神の御前に入る備えとなるというものです。

初期の末日聖徒の神権に対する理解

神権の権能の回復は,アメリカ合衆国において宗教上の激しい騒ぎがあったときに起こりました。この騒ぎは神の権能について,誰がその権能を持っていたのか,どのようにしてそれを得たのか,そしてそれが果たして必要であったのか,という疑問により引き起こされました。219世紀初頭,ほとんどのクリスチャンは神の御名において行動するという権能は,イエスが地上での務めを果たされたときから存続していたと信じていました。ジョセフ・スミスは,キリストの神権は古代の使徒たちの死後失われ,天使の訪れを通して新たに回復されたと教えました。とはいえ,多くの末日聖徒は最初は神権の概念について当時広く一般的であった言い方で理解していました。1830年代のアメリカでは神権という言葉は「聖職者の職,あるいは地位」,「聖職に任命された男性の階位」と定義され,神権は宗教上の職とそれを持つ男性として認識されていました。3同様に初期の末日聖徒は,神権は本来,教会の職への按手や,教えを説き,宗教的儀式を行う権能であると考えていました。4この時代の他のクリスチャンのほとんどの宗派と同じように,末日聖徒も男性だけが神権の職を持ち,公式に伝道の業を行い,バプテスマや主の晩餐である聖餐の祝福の儀式を執り行いました。

他の多くの教会とは異なり,末日聖徒は啓示で導かれたように一般男性会員に広く神権を授与しました。時の経過とともに,神権の職の組織は広がり,定員会が構成されるようになりました。初めから,この組織は「鍵」を持つ神権指導者の指導のもとに啓示により管理されました。5神の使いを通してジョセフ・スミスに,そして後に他の人々に授けられたメルキゼデク神権の鍵は「会長会の権利」,「霊的なことを管理する」権利,「教会のすべての職を授ける権利」を与えました。6

末日聖徒の神権と鍵の本質についての理解は,ジョセフ・スミスが受けた啓示の結果,深まりました。1832年の啓示では,大神権すなわちメルキゼデク神権は「神の知識の鍵」を持ち,神権の儀式によって「神性の力が現われる」ということを教えました。ジョセフ・スミスはモーセのように「神の御顔を見るように人々を聖別した」かどで訴えられました。71836年,天の使いがジョセフ・スミスに神権の鍵を託しました。この鍵により,教会員は神殿の儀式を受けられるようになりました。81841年の啓示で,主は聖徒たちにイリノイ州ノーブーに神殿を建てるように命じられ,そこで主は人々に「この家に,そしてその神権に関するすべてのことについて」明らかにするとされました。9神権の至高の儀式は神殿の中で執り行われるものであり,それは男性と女性が神の御前に入るための助けとなるものでした。

教会のごく初期の時代の末日聖徒の女性たちは,どこにいる女性とも同じように,彼らの新たな宗教団体に活発に参加しました。女性たちは大会で支持をして決定を承認しました。10彼女たちは手仕事で神殿を飾り,男性と並んで集会や聖歌隊で礼拝し,親戚や隣人に福音を伝え,家庭で集会を開き,霊的な賜物を公私ともに用いました。11初期の啓示は女性たちに「聖文を解釈し,教会員に勧告を与える」権能を与えました。12とはいえ,その当時の他のほとんどのクリスチャンと同様,教会の初期の末日聖徒は公に教えたり,指導するのは男性に限られていました。13

ジョセフ・スミスとノーブー扶助協会

ノーブーでの多くの啓示は女性たちに教会に参加する新たな機会を与え,男女間の永遠の関係についての末日聖徒の理解を広げるものとなりました。1842年3月17日にノーブー女性扶助協会が組織されたことはこれらの発展において重要な一歩を記すこととなったのです。14神殿建設に働く男性たちに慈愛のある支援をしたい,とモルモンの女性のグループは当時の一般的な慣例を反映した慈善の協会を設立することを計画しました。15この計画をジョセフ・スミスに提示すると,預言者はそのような慣例以上のものをするように霊感を受けました。扶助協会の設立時の一員であるサラ・グレンジャー・キンボールは後に回想しています。「預言者は彼女らのために『さらに良いもの』を持っており,『神権の秩序の下に,教会の規範に倣って』女性たちを組織すると伝えました。」16

女性たちは新たな組織を「扶助協会」と名付けました。その組織は当時の他の女性の団体とは違っていました。なぜならそれは女性たちに権能,神聖な責任,教会の組織の中で公的な地位を与えるために神権の権能を持って行動した預言者が設立したものだからです。使徒のジョン・テーラーが最初の集会で話したように女性たちは「天の掟に従って」組織されたのです。17

ジョセフ・スミスは女性たちに「貧しい人に慰めを与え」,「人々を救う」責任を与えました。18預言者は妻のエマ・ヘール・スミスが扶助協会の会長として召されることは12年前に彼女のために受けた啓示を成就するものであると述べました。その啓示の中で彼女は「選ばれた婦人」と呼ばれていました。19また,ジョセフはこの協会に対して「わたしは今,神の名によって皆さんのために鍵をまわします。これから後,この協会には喜びがあり,知識と英知が注がれるでしょう。」20

エマ・スミスの顧問であったサラ・キングズリー・クリーブランドは「わたしたちは主の御名において行動しようと努めています。」と述べました。21エマ・スミスは協会の一人ひとりの会員たちに「善を行うことを熱望」するように呼びかけ,ともに「すばらしいことを成し遂げ〔る〕」と宣言しました。彼女は「思いも及ばない出来事に出逢い,緊急を要する働きを求められるでしょう」と期待していました。22

扶助協会の女性たちに対するジョセフ・スミスの教えの二つの側面は今日の教会の会員たちにとってあまりなじみのないものかもしれません。第一は神権に関する言葉の使用です。扶助協会を組織するにあたり,ジョセフ・スミスは女性を「聖任」することについて述べ,扶助協会の役員は「協会を管理する」と言いました。23また,「わたしは今,神の名によって皆さんのために鍵をまわします」と述べました。24

この言葉はジョセフ・スミスが扶助協会の女性たちに神権の権能を付与したということを示します。25ジョセフの言葉は歴史的背景からより深く理解することができるでしょう。19世紀に末日聖徒は権能,知識,神殿の儀式などを表す鍵となる言葉を何度も使っていました。26同じようにモルモンは時として聖任という言葉を広い意味で用い,それはしばしば任命と区別しないで使われ,必ずしも神権の職に関するものではありませんでした。27これらの件に関して,ジョセフの行動は彼の言葉の真意を明らかにしています。ジョセフ・スミスや,彼の代理で働く誰も女性にアロンあるいはメルキゼデク神権を授けたり,女性を神権の職に聖任することはありませんでした。

後に,聖任という言葉はより厳密に定義されるようになり,ジョセフ・スミスから割り当てを受けてエマ・スミスと彼女の顧問たちを「聖任し任命した」ジョン・テーラー管長は1880年に「そのときに授けた聖任はこれらの姉妹たちに神権を授与したことを意味してはいない」と説明しました。28女性たちは女性のための組織を管理し,会長と顧問たちにより導かれることを含む神権の規範にならって組織を運営するにあたり,また必要に応じて役員を任命するために確かに権能を受けたのです。29テーラー管長の声明が出されたときには,女性により導かれる組織は若い女性や子供たちのためにも創立されていました。これらの組織にも神権の権能を委任されて行動する会長会がありました。

扶助協会に対するジョセフ・スミスの教えで今日あまりなじみのない第二の側面は癒やしの祝福を与えることに女性が参加することを承認したことです。ノーブー扶助協会議事録によれば,「女性が手を置くことに関して」ジョセフは「信仰を持つ者がだれでもそのように行うことは罪ではない」と述べ,「もし姉妹たちが病人を癒やす信仰を持つべきであれば,反対することなく,それが行われるようにしなさい」と勧告しました。30教会の初期の女性の中にはそのような祝福を授けた人がいました。当時,末日聖徒は癒やしの賜物について,おもに新約聖書の教えに基づいて理解しており,信じる者に信仰を通して与えられる御霊の賜物の一つとしてとらえていました。ジョセフ・スミスは癒やしの賜物は「男女を問わずすべての信じる者」に与えられるしるしであると教えました。31

19世紀,女性たちはしばしば信仰の祈りにより病人を祝福し,多くの女性たちは癒やしの賜物を与えられると約束する神権の祝福を受けました。32「わたしは姉妹たちが儀式を行うことにより神の力と祝福が表されるのを何度も見ました」とエリザベス・アン・スミス・ホイットニーは証しました。彼女は自ら記した記録によれば,この賜物を行使するためにジョセフ・スミスにより祝福を受けていました。33これらの癒しの祝福に関して,中央扶助協会会長のエライザ・R・スノーは1883年に次のように説明しました。「女性は神権の効力によるのではなく,イエスの御名により祝福を施すことができます。」34

20世紀初期に教会指導者たちは,「長老たちを招〔く〕」35という新約聖書の指示に従うことが好ましいと教えたため,女性が癒やしの祝福に加わることは次第に少なくなっていきました。1926年までに,ヒーバー・J・グラント大管長は,大管長会は「病人に癒しの祝福を施す際に姉妹を招くことを奨励しない」と明確に述べました。「なぜなら,聖文には長老を招くようにと記されているためです。長老は神の神権をもっており,イエス・キリストの御名により病人に癒やしの祝福を施す力と権能を持っているのです。」36現在の『手引き』には,「病人や苦しむ人に癒やしの祝福を施せるのは,メルキゼデク神権者だけである」37という指示があります。

神権と神殿

ジョセフ・スミスは扶助協会への指示が,女性たちの「神権の特権と祝福と賜物にあずかる」のを備えをするために意図されていると述べました。これは神殿の儀式を通して達成されます。38これらの新たな儀式は神の属性,人生の目的,永遠の命の意味,人類と神との関係の本質について教えました。それらは男性と女性を神と聖約を交わした関係に導くものとなりました。

神殿の儀式に関するジョセフ・スミスの教えにより,扶助協会に対する神権に関する彼の教えについてさらに深い背景が分かるようになります。ジョセフは「祭司たちの王国」を築くことについて述べました。39以前,預言者は似たような表現をすべての聖徒と神殿の関係について述べたときに用いました。40この「祭司たちの王国」は神殿の聖約を交わした男性と女性から成っています。

生涯の最後の2年間で,ジョセフ・スミスは中心となる男女の一団に向けて神殿の儀式と聖約を紹介しました。1842年の5月に彼は最初の神殿のエンダウメントを執行しました。その儀式では参加した人々は神聖な聖約を交わし,神の救いの計画に関する指導を受けました。41ジョセフ・スミスは夫と妻を結び固める(永遠の結婚)儀式を開始し,その後1843年9月の終わりまでには女性たちにエンダウメントを授けました。預言者は男性や女性たちに至高の結び固めの儀式までの神殿の儀式を受けることにより,「神権の位」に入ると教えました。42預言者がこの世を去る頃には,これらの儀式を何十人もの男女に施し,人々は1845年12月のノーブー神殿の完成を待ちながら,神殿の儀式のためにしばしばともに集まって祈り,神殿の儀式に参加しました。

神殿の儀式は神権の儀式ですが,男性や女性に教会の職を授けるものではありませんでした。彼らは,主の民が男女を問わず「高きところから力を授けられる」という主の約束を成就したのです。43その神権の力は個人の生活において数々の方法で現われ,既婚未婚を問わず成人の会員に与えられるものです。エンダウメントは女性,男性の両方に個人の啓示の道筋を開くこととなりました。それはさらに大きな「信仰と知識」と「主の御霊の助け」を授け,その力は危険な荒野を1,300マイル(約2000キロ以上)旅をして,ソルトレーク盆地に落ち着くという,後に直面するであろう艱難に向けて聖徒たちを強めるものとなりました。44それによりエンダウメントを受けた末日聖徒が「神の力の武具をまとって」前進し,「ことのほか偉大で栄えある知らせを…地の果てにまでもたらすため」の備えとなりました。45まさに神殿の儀式を通して,神性の力が彼らの人生に現われたのです。46

ノーブー時代,末日聖徒はすべての人は天の両親の子供であり,忠実な男性と女性が天の両親のようになるのは究極の運命であると理解するようになりました。47永遠の本質と結婚の目的についてのさらなる啓示はこれらの教えに付随しました。ジョセフ・スミスは仲間たちに神殿で正しい権能により,厳粛に執行され,「結び固められた」結婚は永遠に続くであろうということを教えました。48

これらの啓示と儀式は男性と女性は互いを必要とするという関係に対する新たな理解を授けるものとなりました。ニューエル・K・ホイットニービショップが自らのエンダウメントを受けて間もなく述べたように「女性がいなければ,すべてのことは地上に回復されなかった。神権を回復するにはすべてが必要だった」のです。49ノーブー扶助協会の一員であったメアリー・イザベラ・ホームズは後に「神の王国を築くために兄弟たちと共に働く」者となる喜びを表しました。「主の家で受けるすべての儀式の中では,生者と死者のために女性は男性の傍らに立ち,主にあって女なしに男はないし,男なしに女はないということを示しています」と彼女は述べました。50

ノーブー神殿で,そして今日の神殿でも授けられる神権の力はこの世を超えて続きます。なぜなら神殿の儀式は神の子供たちの昇栄を可能にするからです。51ジョセフ・スミスは神殿の儀式は人類家族のすべての人々の間に一度に一家族ずつ,やがて先祖や子孫に「固いつながり」を作る,と教えました。52

男性と女性が神殿で結び固められると,彼らはともに,聖約により,神権の下に入ります。53彼らが聖約に忠実であれば,「誉れ,不死不滅,そして永遠の命」を,「すべてのことにおいて昇栄と栄光」を受け,「永遠に子孫が満ち,続きます。」54この世で結婚する機会のない人もいて,多くは家族関係の破綻を経験します。神は正しい御方なので,神のすべての子供たちは忠実であれば,この世で,あるいは次の世で福音を受け入れ,(永遠の結婚を含む)すべての約束された祝福を受ける機会が与えられるでしょう。55

今日の女性と神権

ある面では,末日聖徒の女性と神権はジョセフ・スミスの時代から驚くほど変わらずに残っています。教会のごく初期の時代のように,男性は神権の職に聖任されますが,一方女性も男性も生活の中で神権の力と祝福を経験するように招かれています。56男性と女性はジョセフ・スミスの時代にしたように神殿において神聖な儀式を執り行い続けるのです。ジョセフは,人は神殿の結び固めの儀式を通して神権の位にともに入ることによってのみ,日の栄えの最も高い位を得ることができると教えました。その理解は今日の末日聖徒にも受け継がれています。

神殿などで末日聖徒の女性により執り行われる神権の権能は,教会外の人々には広く認識されていないので,ときどき誤解されたり,見落とされています。末日聖徒やそうでない人々も宗教上の職を持つ神権と,それを持つ男性をしばしば誤って同一とみなしますが,それにより神権に関する末日聖徒のより広い概念を不明瞭なものにしてしまいます。

ジョセフ・スミスの時代から教会の預言者たちは,神権の鍵を行使し,多くの女性のために開かれた教育,政治,経済の機会を持つ世の中の組織やプログラムに適応してきました。57今日,末日聖徒の女性は教会の中で3つの組織を指導しています。それは扶助協会,若い女性,そして初等協会です。彼女たちは集会で説き勧め,祈り,指導や奉仕をする様々な職を受け,地元や全体レベルで神権の評議会に参加し,全世界で公に伝道の奉仕をします。このようにして,女性は神権の職には聖任されていなくても,神権の権能を行使するのです。58他の多くの宗教においてはそのような奉仕や指導をするためには,聖職を授けることを必要とするでしょう。

神権は数えきれない方法で神の子供たちの人生に恵をもたらします。神権は真理を明らかにし,力を授け,人を高め,秩序をもたらします。教会の召し,神殿の儀式,家族関係,そして、目立たない個々の働きにおいて,末日聖徒の女性と男性は神権の力と権能を身にまとって前進するのです。神の力を通じて神の業を達成するうえで男女が互いを必要とすることは,預言者ジョセフ・スミスを通して回復されたイエス・キリストの福音の中心となるものです。

  1. 教義と聖約13章27:12ジョセフ・スミスー歴史1:72

  2. ネイサン・O・ハッチThe Democratization of American ChristianityNew Haven, CT: Yale University Press,1989年),170-78

  3. An American Dictionary of the English Languageノア・ウェブスター編(New York:S. Converse, 1828年),s.v.「神権」

  4. アロン神権とメルキゼデク神権の分類を含む神権の職と用語の理解は,徐々に明らかになりました。(ウィリアム・G・ハートレー,My Fellow Servants Essays on the History of the PriesthoodProvo, UT: BYU Studies, 2010年,12〕参照)

  5. 教義と聖約27:1242:6990:1-3今日,神権の鍵とは,「地上における神権の行使について指示を与え,管理し,統治するために神が神権指導者に与えられた権能である」と定義されます。ジョセフ・スミスへの啓示は「あなたがたの務めの鍵」,「教会の鍵」,「王国の鍵」を受けることについて述べています。(『手引き第部教会の管理運営』2。1。1)

  6. 教義と聖約107:8-9

  7. 教義と聖約84:19-20,23,33-40

  8. 教義と聖約110:11-16

  9. 教義と聖約124:40-42

  10. この過程は「教会員の同意」として知られています。(教義と聖約26:2参照)

  11. 初期の末日聖徒の女性の霊的な賜物と教会での働きの概略はジル・マルヴェイ他のWomen of Covenant参照The Story of Relief SocietySalt Lake City: Deseret Book,1992年),10-17参照

  12. 教義と聖約25:7この啓示の16節は「これはすべての者へのわたしの声である」と宣言しています。(ジャニース・L・ジョンソン“‘Give Up All and Follow Your Lord’ “Testimony and Exhortation in Early Mormon Women’s Letters, 1831-1839,” BYU Studies41,第1巻〔2002年〕77-107も参照)

  13. アン・ブローデWomen and American ReligionNew York:Oxford University Press, 2000),11-57;スー・モーガンとジャクリーン・デヴリーズ編Women,Gender and Religious Cultures in Britain,1800–1940London: Routledge, 2010参照)一般的に女性のクエーカー教徒,フリーウィルバプテスト,北部やアフリカのメソジストは主流派の教会の女性よりもさらに自由を謳歌していました。(レベッカ・ラーソンDaughters of Light, Quaker Preaching and Prophesying in the Colonies and Abroa,1700–1775New York: Knopf,1999年〕;とキャサリン・A・ブレカス,Strangers and Pilgrims Female Preaching in America, 1740–1845Chapel Hill: University of North Carolina Press,1998年〕参照)

  14. デール他Women of Covenant,23-40;グレン・M・レオナルド,Nauvoo: A Place of Peace, A People of PromiseSalt Lake City: Deseret Book, 2002),222-26参照

  15. アン・M・ボイラン,Women in Groups: An Analysis of Women’s Benevolent Organizations in New York and Boston, 1747–1840, Journal of American History71〔1984年〕:497-523

  16. サラ・M・キンボール,Early Relief Society Reminiscence,1882年3月17日付,Relief Society Recordで引用,1880-1892,教会歴史図書館,ソルトレーク・シティー別の記録では,キンボール姉妹は「神権の下に,神権の規範に倣って」というジョセフ・スミスの声明を記しました。そのような言葉をジョセフ・スミスが話したという記録は現代に残っていませんが,サラ・キンボールとノーブー扶助協会の他の指導者たちは,ジョセフ・スミスが彼女たちに教えたことの理解としてこの考えを繰り返し述べています。さらに1843年に神殿委員会のメンバーであったレイノルズ・カフーンはノーブー扶助協会の女性たちに彼女たちは「神権と結びついている神の秩序に従い」組織されたと話していました。これらの声明で共通する原則は,ジョセフ・スミスが扶助協会を教会の中で不可欠なものとみなし,その指導は神権定員会で既に確立された3人で構成する会長会に倣ったものを形成したということです。(サラ・M・キンボール,“Auto-biography,” Woman’s Exponent12,第7巻〔1883年9月1日〕:51;ノーブー扶助協会議事録,1843年8月13日,教会歴史図書館,ソルトレーク・シティーjosephsmithpapers.org参照)

  17. ノーブー扶助協会議事録,1842年3月17日,josephsmithpapers.org参照エライザ・R・スノーによれば,ジョセフ・スミスは女性は昔の神権時代においても正式に組織されていたと教えました。(エライザ・R・スノー,“Female Relief Society,” Deseret News,1868年4月22日号,1:と『わたしの王国の娘』The History and Work of Relief Society〔2011年〕,1-7参照)

  18. ノーブー扶助協会議事録,1842年6月9日,josephsmithpapers.org参照

  19. ノーブー扶助協会議事録,1842年3月17日,josephsmithpapers.org教義と聖約25:3参照

  20. ノーブー扶助協会議事録,1842年4月28日,josephsmithpapers.org参照

  21. ノーブー扶助協会議事録,1842年3月17日,josephsmithpapers.org参照

  22. ノーブー扶助協会議事録,1842年3月17日,下線付加,josephsmithpapers.org参照

  23. ノーブー扶助協会議事録,1842年3月17日,josephsmithpapers.org参照

  24. ノーブー扶助協会議事録,1842年4月28日,josephsmithpapers.org参照

  25. ダリン・H・オークス「神権の鍵と権能」『リアホナ』2014年5月号,50-51

  26. についての広義の使用例については教義と聖約6:2827:5-6,9,12-1328:781:2;および124:34,91-92,97参照;ジェイソン・H・リンドクイスト,“‘Unlocking the Door of the Gospel’: The Concept of ‘Keys’ in Mormonism,” Archive of Restoration Culture: Summer Fellows’ Papers, 1997-1999Provo, UT: Joseph Fielding Smith Institute for Latter-day Saint History,2000年),29-41も参照

  27. 例えば,ウィリアム・W・フェルプスは教会の印刷業務を支援するために「聖任され」,ニューエル・K・ホイットニーは教会のビジネスではエージェントとして「聖任され」ました。「任命する」という言葉の使用は19世紀の終わり頃に作られた特別な割り当てへの召しと同時に与えられる祝福を示します。(教義と聖約55:463:45教義と聖約104:61も参照)

  28. “R.S. Report,” Woman’s Exponent9,第7巻(1880年9月1日):55.最初のノーブー扶助協会の集会に出席していて,この集会にも出席していた扶助協会の指導者たちは,テーラー管長の説明に同意しました。続けてテーラー管長は「姉妹たちは夫との関係において,神権の一部を担い」,それは後に話す神殿で結び固めの儀式を受けた夫婦はともに神権の位に入るという理解に触れながら話しました。

  29. ノーブー扶助協会議事録,1842年3月17日,josephsmithpapers.org参照

  30. ノーブー扶助協会議事録,1842年4月28日,josephsmithpapers.org参照

  31. ノーブー扶助協会議事録,1842年4月28日,josephsmithpapers.org参照;マルコ16:17-18も参照

  32. 例えば,祝福師の祝福の中にはこれらの約束をしているものがあります。ジュディス・ヒグビーは,彼女を祝福した祝福師は「彼女は何千人も癒やすでしょう」と約束したと報告しています。(リバーサイドステーク第16ワード,第16ワード扶助協会議事録と記録,1868-1968年,教会歴史図書館,ソルトレーク・シティー,1880年3月9日)癒やしの儀式に女性が参加することについてはデールとその他の人々が広く話し合いました。Women of Covenant44-45,67-68,114,220-21,429-30より最近で完全な検証はジョナサン・A・ステイプレーとクリスティン・ライトの“Female Ritual Healing in Mormonism,” Journal of Mormon History37,第1巻〔2011年冬〕:1-85

  33. ホイットニーは次のように回想しています-「わたしも預言者であるジョセフ・スミスに手を置かれて病人に癒やしの祝福をし,悲しむ人を慰めるように聖任し,任命されました。他にも数人の姉妹たちがこれらの神聖な儀式を執り行うように聖任され,任命されました。」〔エリザベス・アン・ホイットニー〕,“A Leaf from an Autobiography”,Woman’s Expponent7,第12巻(1878年11月15日):91

  34. ユタ州モーガンステーク扶助協会議事録と記録,1878-1973年,教会歴史図書館,ソルトレーク・シティー,第1巻,1883年4月28日,88ページ,強調原文のまま;“To All Authorities of the Priesthood—Instruction for the Relief Society”,大管長会,ソルトレーク・シティー,すべての神権指導者と末日聖徒に,1880年10月6日,教会歴史図書館,ソルトレーク・シティーウィルフォード・ウッドラフ大管長は扶助協会の中央書記に宛てた指導の書簡の中で同じような言葉を記しています。大管長は,女性たちが「神権を持つ者としてではなく,教会の会員として」病人を癒やす祝福をしたのであると告げました。ウィルフォード・ウッドラフからエメリン・B・ウェルズへ宛てた手紙,1888年4月27日,大管長会書簡複写,教会歴史図書館,ソルトレーク・シティー,第18巻,733-36

  35. ヤコブ5:14

  36. ヒーバー・J・グラントからジーナ・ヤング・カードへ宛てた手紙,1926年3月26日付,Zina Card Brown Family Collection,ソルトレーク・シティー,教会歴史図書館所蔵アンソニー・W・アイビンスとチャールズ・W・ニブリーからジョセフ・マクマリンへ宛てた手紙,1927年12月14日付,California Mission President’s Correspondence,ソルトレーク・シティー,教会歴史図書館所蔵も参照話し合いの資料として,ステイプレー,ライト共著“Female Ritual Healing in Mormonism”,64-85を参照

  37. 『手引き 第2部-教会の管理運営』,20。6。1

  38. ジョセフ・スミス,日記,1842年4月28日,綴りは改訂josephsmithpapers.org参照;ノーブー扶助協会議事録,1842年3月31日,josephsmithpapers.org参照1842年4月28日の扶助協会集会にて,ジョセフ・スミスは「教会はその然るべき秩序に従って完全に組織されてはおらず,神殿が完成するまでそうなることはありません」と述べました。(ノーブー扶助協会議事録,1842年4月28日,josephsmithpapers.org参照)

  39. ノーブー扶助協会議事録,1842年3月31日,綴りと句読点は改訂josephsmithpapers.org参照;出エジプト19:6;黙示録1:6も参照

  40. ジョセフ・スミス,日記,1842年1月6日,josephsmithpapers.org参照

  41. ジョセフ・スミス,日記,1842年5月4日,josephsmithpapers.org参照9人の男性にエンダウメントが最初に執行された。(アルマ・P・バートンEncyclopedia of Mormonism, “Endowment”ダニエル・H・ラドロー編,全5巻,〔New York: Macmillan,1992年〕,2:454-56参照)

  42. 教義と聖約131:1-4

  43. 教義と聖約38:32

  44. サラ・P・リッチ,自叙伝,1885年,教会歴史図書館,ソルトレーク・シティー,66ページ,Guinevere Thomas Woolstenhume, “‘I Have Seen Many Miracles’”サラ・ド・アーモン・ピー・リッチ(1814-1893年)Women of Faith in the Latter Days271-85

  45. 教義と聖約109:22-23

  46. 教義と聖約84:20参照

  47. “Mother in Heaven”“Becoming Like God”参照

  48. パーリー・P・プラット,The Autobiography of Parley Parker Pratt, One of the Twelve Apostles of the Church of Jesus Christ of Latter-Day Saintsパーリー・P・プラット・ジュニア編〔New York: Russell Brothers,1874年〕,329永遠の結婚(教義と聖約132章)の啓示には多妻結婚に関する指示も含まれています。(『カートランドおよびノーブーにおける多妻結婚』参照)

  49. ノーブー扶助協会議事録,1842年5月27日,句読点改訂josephsmithpapers.org参照

  50. “To the Presidents and Members of the Relief Society of Salt Lake Stake of Zion,Greeting!” Woman’s Exponent6,第16巻〔1878年1月15日〕:123;1コリント11:11も参照

  51. 教義と聖約131:1-4

  52. リン・A・マッキンレー,“Patriarchal Order of the Priesthood,” Encyclopedia of Mormonism3:1067で引用;ジョナサン・A・ステイプレー,“Adoptive Sealing Ritual in Mormonism,” Journal of Mormon History37,第3〔2011年夏〕56-67も参照

  53. 教義と聖約131:1-2

  54. 教義と聖約124:55132:19-20;『神のようになる』も参照

  55. 1ニーファイ17:35ロレンゾ・スノー大管長は次のように教えました-「主に忠実な生涯を送って亡くなった末日聖徒が,機会を与えられなかったために,ある事柄を成し得なかった場合,それだけの理由で来世で失うものは何もありません。言い換えれば,若い男性や若い女性が結婚する機会がないまま、死に至るまで忠実に生活をするならば,この機会を得て成長した男女が受けるであろう祝福と昇栄と栄光の全てにあずかるのです。これは疑いもなく確かなことです。」(『歴代大管長の教え-ロレンゾ・スノー130)

  56. 「主は,神権における職に聖任されるのは男性だけであるとの指示を与えられました」とダリン・H・オークス長老は述べました。管理役員は「この神により定められた規範を自由に変更することはできないのです。」(オークス「神権の鍵と権能」,50-51)

  57. ディーター・F・ウークトドルフ管長が教えたように,「回復は現在も進行過程にあ〔る〕」のです。(ディーター・F・ウークトドルフ「回復の業が進む間ずっと眠っていますか」『リアホナ』2014年5月号,59)

  58. オークス,「神権の鍵と権能」,50-51