「シオン」という言葉には,聖文の中で様々な意味があります。この言葉の最も一般的な定義は「心の清い者」です(教義と聖約97:21)。「シオン」はしばしばこのような意味で用いられ,主の民,あるいは教会やステークを指します(教義と聖約 82:14参照)。またこの言葉は,具体的な地理上の場所を指すこともあります。
その他の情報
「シオン」という言葉は,教会のすべての聖典に繰り返し出てきます。末日の啓示で,「シオン」は「心の清い者」と定義されています(教義と聖約97:21)。
この神権時代の初期に,教会の指導者は中心地に移り住むことによってシオンを建設するようにと会員たちに勧告しました。今日の指導者は,どこであれ,自分たちの住んでいる所にシオンを建設するよう勧告しています。教会の会員は,母国に残り,そこで教会を確立するように勧められているのです。現在,多くの神殿が建設されているのは,全世界の末日聖徒が神殿の祝福を受けられるようにするためです。
「シオン」という言葉が以下のような具体的な地理上の場所を指すこともあります。
エノクの町(モーセ7:18-21参照)。
古代のエルサレムの町(サムエル下5:6-7;列王上8:1;列王下9:28参照)。
ミズーリ州ジャクソン群に建てられる新エルサレム(教義と聖約45:66-67;57:1-3;信仰箇条1:10参照)。
――『真理を守る』86-87参照
参照聖句
その他の学習資料
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「シオン」
『聖句ガイド』
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"Zion"
Encyclopedia of Mormonism
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「イスラエルの家の集合」
『福音の原則』第42章
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「心の清い者,これこそシオン」
『教義と聖約・教会歴史 福音の教義クラス教師用手引き』第46課