救い主の再臨を待ち望むとき,わたしたちは黙示録やそのほかの聖文を使って,「時のしるし」,すなわち,その大いなる日が来る前に起こる出来事を見ようとします。しかし,ヨハネが使う象徴や比喩の中には,読み解くのが難しいものもあります。ヨハネが目にしていた20世紀先のことの中には,説明しにくいものがあったに違いありません。
今週の「わたしに従ってきなさい」の章には,神がまだ十分に説明しておられない事柄が幾つか含まれています。:
- 人々の額に記された「神の印(黙示9:4)。
- 「六百六十六」という数字(黙示13:18参照)。
人々は見解を持っていますが,これらの象徴の意味については神はまだ十分には説明しておられません。人々は常に見解を持ちたがります。しかし,わたしたちはそれらの見解のどれが正しいのか,あるいはその中に正解があるのか知りません。
しかし,それらの見解に焦点を当てる代わりに,神の預言者が聖文について教えてきていることを研究するようにしてください。祈りの気持ちをもって,黙示録やその他の「終わりの時」の聖文を読む際,主が預言者を通して説明されたことを理解する助けとなるよう,学習ガイドや利用可能なその他のリソースを活用してください。教義と聖約77章はよい例です。
理解できない事柄が幾つかあるとしても,ストレスに感じないでください。預言者ジョセフ・スミスは次のような励ましとなる約束をしています。「神がその事柄について啓示なり解釈なりを授けておられないならば,その示現や象徴の意味を知らないために罰の定めを受けるのではないだろうか,などと恐れる必要はまったくないのである。 」1
聖文から自分が得ることができることをすべて得てください。聖文には,あなたが思っている以上のものがあります。すべてのことについて詳細を理解しなければならないと心配しないでください。結局のところ,神は公平な御方です。もし神が説明しておられなければ,神はわたしたちにそれを知ることを期待してはおられません。(…よかった!)
1. From “Teachings of the Prophet Joseph Smith,” page 291.