ティルグナー家
説明
わたしは「オーストリアへ行こう」と言いました。
カレンは「いいえ,だめよ」と言いました。「あなたの両親はドイツに残っているし,わたしの両親も同じよ。」
「分かってくれるさ」とわたしは答えました。
「家を建て始めたところよ」とカレンは言いました。「ちゃんと完成させましょう。」
「いや,一から建て直そう。どこか,西ドイツで」とわたしは言いました。
わたしは東ドイツから逃れるべきだ,ともう一度カレンに言おうとしました。彼女はこう言いました。「いいえ,あなたはビショップに召されたばかり。そして,引き受けますって返事をしたのよ。」
このような理由から,わたしたちはドイツを出ませんでした。数週間後,ベルリンの壁が崩壊したので,ドイツに残って正解でした。それが,わたしたちのために天の御父が備えられた道だったのです。