「一般的な原則,具体的な選択」『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』2023年3月号
一般的な原則,具体的な選択
生活の中の具体的な状況で,一般的な原則をどのように実践しますか?
3人の預言者が述べた3つの言葉を紹介します。共通のテーマを見つけられるでしょうか:
「おお,賢くありなさい。わたしはこのうえ,何を言えようか。」
「あなたがたが罪を犯すもとになることをすべて告げることはできない。」
「わたしは人々に正しい原則を教えて,自らを治めさせます。」
『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』284
預言者たちは主の福音の原則を与えて,その実践についてはわたしたちに任せているように思われます。すべての詳細は説明してくれないのです。では,どのようにその教えを受け入れて実践すればよいのでしょうか?
預言者の教えをどのように実践するか
預言者はわたしたちに,主からの戒めを与えてくれます。また,例えば『若人の強さのために』ガイドのように,永遠の真理や戒めを実践するための助けとなる原則や指針も教えてくれます。
しかし,末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は時々,細かい部分について,つまり,福音の原則と戒めに最もよく従って生活するためにするべき具体的な事柄について知りたいと思うことがあります。例えば,具体的にどのような種類の服が自分の体に適切に敬意を示すものであるかを知りたいと思うかもしれません。または,安息日を聖く保つために具体的に何を行うべきかを知りたいと思うかもしれません。
一般的な原則を実践する具体的な方法は人それぞれに異なるかもしれませんが,個人の選択をしようとするときにわたしたちは主の導きを求めることができ,それによって神に近づくことができます。
役立つパターン
ラッセル・M・ネルソン大管長は,安息日を聖く保つことに関する選択に自分がどのように取り組んできたかを説明しています。
「安息日に対する自分の行いと態度が自分と天の御父の間のしるしであると聖典から学びました。そのことを理解すると,もう行うことや行わないことのリストは不要でした。ある活動が安息日にふさわしいかどうか判断する必要がある場合,こう自問するだけでした。『自分は神にどんなしるしを差し出そうとしているだろうか。』この質問は安息日についての選びをきわめて明確にしました。」(2015年4月総大会〔『リアホナ』2015年5月号,130〕)
この具体的な質問に対するネルソン大管長の取り組み方は,戒めや指針について選択をする際の一般的なパターンを示しています。次のような方法で表現することができるでしょう:
知恵の言葉,メディアと娯楽,音楽,性的な清さ,さらには什分の一も含め,どんな戒めや指針に対しても,このパターンを使うことができます。少し努力が必要ですが,それだけの価値があります。
これらの事柄について研究するとき,聖文と現代の預言者たちがそのことについて述べていることを読み,深く考え,天の御父に祈るとよいでしょう。そうするときに聖霊があなたを助け,良い選択ができるように霊感を与えてくださいます。
ほかの人たちの選択については?
ネルソン大管長が安息日について具体的に自分がどのような選択をしたかは話していないことに注目してください。大管長はわたしたちがどのように自らの選択をすればよいかを示してくれています。あなたが大管長と同じ選択をすることも多いかもしれません。でも重要なのは,自分の選択を通して天の御父とイエス・キリストに近づこうと努めることです。
教会員の中に,すべてのことをあなたとまったく同じ方法で行っていない人がいることに気づいても,それを正そうと心配する必要はありません。中央扶助協会会長会の第二顧問だったレイナ・I・アブルト姉妹は,かつてこう言っています。「救い主が歩まれた道に従い,思いやりを深め,人を裁く傾向を減らし,ほかの人の霊性の検査官であるのをやめましょう。」(2019年10月総大会〔『リアホナ』2019年11月号,58〕)
あなたは預言者が教える正しい原則を生活に取り入れることができます。人々の思いを,救い主と,主の愛と,主の思いやりと,主の戒めに向けることができます。『若人の強さのために』ガイドを読むことができます。イエス・キリストの弟子として忠実な生活を送り,良い模範となり,霊的な経験を分かち合うように努めることができます。
神を愛し人々を愛することに集中するなら,あなたとほかの人々を幸せにしてくれる選択をするように導かれることでしょう。