デジタル版のみ:ヤングアダルト
結び固めを待ち望む
わたしたちの計画は変更になりましたが,お互いと神に対して近く感じられるようになりました。
筆者は日本の関東在住です。
婚約者とわたしは今月,日本札幌神殿で結び固めを受ける予定でした。しかし,新型コロナウイルス感染症の影響で状況が変わりました。先行きの見えないことばかりで,祈りや聖文を読むこと,総大会の説教を聞くことを通して神からの導きを求めました。将来についての決断をする度に,このプロセスを繰り返しました。最終的に神殿が閉鎖してしまいました。今でも結び固めを待っている状況です。しかし,この困難な状況にあっても神がわたしたちを助けてくださっていることが分かります。
先行きが見えない中にもある祝福
正直に言えば,この経験はつらいものでした。それでも,多くの祝福も経験しました。日記をつけることによって,それらの祝福に気づくことができ,この困難な状況でも満ち足りた思いを感じることができました。
一つの祝福は,婚約者とのきずなが強まったことです。わたしたちはお互いに違う場所に住んでいて,異なった生活をしているので,会うことができませんでした。しかし,一緒に祈り,福音学習から学んだことについて話し合うことに決めました。二人で決断していきました。物理的には離れていても,わたしたちのつながりは深まり,互いをより近く感じました。
前進する
最終的に,わたしたちはまず市民結婚をすることに決めました。神殿で結び固められるのがいつになるのかは分かりませんが,それを心待ちにしています。
この世界的なパンデミックからわたしたちが学べることがたくさんあると思います。この世において,身の回りで何が起こっていようとも,主は永遠の観点からわたしたちのためになることを用意しておられると信じています。「すべての人をみもとに引き寄せるために御自分の命を捨てるほど,主は世を愛しておられるからである。」(2ニーファイ26:24)
この困難な状況の中で,主はわたしたちが皆,幸福を見いだすことができるように助けたいと望んでおられると信じています。わたしは,すでに受けている祝福に気づくことによって,平安を見いだしました。もし同じような困難に直面しているのであれば,希望を失わないでください。このパンデミックさえ,あなたの証を強めることができるのです。