「イザヤの時代にどんなことが起こっていたか」『リアホナ』2024年3月号
わたしに従ってきなさい
イザヤの時代にどんなことが起こっていたか
ニーファイは霊感を受けて,預言者イザヤの言葉をたくさん分かち合いました。イザヤの預言の地理的および政治的背景を理解すると,イザヤが自分の時代とわたしたちの時代について預言するために用いた象徴を見ていくのに役立ちます。
この地図には,イザヤの時代の王国が示されています。ニーファイがイザヤを引用するときに,この地図を使って話を追っていくとよいでしょう。イザヤは一つの場所を様々な方法で呼ぶことがあります:名前で,首都で,イスラエルの主要部族で,政治指導者で,またはそのほかの象徴で。そのほかの洞察については,聖典の脚注を参照してください。
1スリヤ
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首都:ダマスコ
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アッスリヤに対抗する同盟に加わらないユダをイスラエルが攻撃するのを助けた
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指導者:レヂン(2ニーファイ17:1,4,8参照)
2イスラエル
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北王国
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首都:サマリヤ
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主要部族:エフライム(2ニーファイ17:8-9参照)または「行方の知れない部族」
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指導者:レマリヤの子ペカ(2ニーファイ17:1,4,9参照)
3ユダ
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南王国
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首都:エルサレム
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主要部族:ユダ(2ニーファイ13:1,8;15:3,7参照)
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指導者:アハズ,「ダビデの家」(2ニーファイ17:1-3)
4アッスリヤ
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イザヤの時代における軍事大国
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スリヤ,イスラエル,そして最終的にはエルサレムを除くユダ全土を征服した
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十部族を散らした
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後にバビロンに征服された
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高慢と,再臨の時の悪人の滅亡の象徴として用いられる(2ニーファイ20章参照)
5バビロン
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アッスリヤとユダを征服した
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エルサレムからユダヤ人を追放した
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この世とその悪事の象徴として用いられる