初等協会で音楽を用いる方法
初等協会で音楽を用いる目的は,イエス・キリストの福音を子供たちに教え,それに従って生活できるようになる助けをすることです。初等協会の歌は,学ぶ過程をさらに楽しいものとし,子供たちが福音を学び,覚えられるように助け,
以下に,子供たちに歌を教える際に用いることができる技術が紹介されています。例は,この概要に提案されている歌を教えるのに役立つでしょう。そのほかのアイデアについては,2010年度および2011年度の概要中の「初等協会で音楽を用いる方法」を参照してください。
音楽を通して福音を教える。
初等協会における最高のレッスンの一部は,音楽を通して教えられます。「音楽は福音に対する生徒の理解を増し,彼らの
音楽の活動に,子供全員に参加してもらう。
ああらゆる年齢と能力の子供は音楽に反応し,音楽活動に参加することを好みます。歌のリズムは歌の内容やメッセージを子供たちが覚えるうえで助けになります。「正しくあれ」(『歌集』81)を歌うときに,速さや声の大きさを変えることを検討します。レガート(ゆっくりとなめらかに)やスタッカート(速く,小刻みに)などの音楽用語を教え,二通りの方法で子供たちに歌ってもらいます。
子供たちは動作をつけて歌うことも好きです。例えば,手拍子をしたり,言葉に合わせた手の動作をつけることなどです。「かしこい人とおろか者」(『歌集』132)では,手の動作で子供たちが歌詞に注目するのを助けます。「ニーファイの勇気」(『歌集』64-65)を歌うときにも動作をつけられます。例えば,「主のみ言葉」と歌うときに片手で盾を持ち,「行いましょう」と歌うときに剣を上にかざすふりをし,「主は助けとなる道備える」と歌うときにその場で足踏みをしてもらいます。どの歌についても,子供たちに自分で適切な振り付けを考えてもらってもよいでしょう(動作によっては
福音の原則を強調するために歌を復習する。
返す必要があります。また,子供たちの記憶にとどめておくために1年を通じて歌を復習する必要があります。歌を教えた後はそれを復習し,様々な楽しい方法で歌ってください。聖餐会の発表が終わった後も,子供たちが覚え続けられるように歌い続けてください。復習したい歌の名前を様々なものに書いてもよいでしょう(例えば,花瓶に挿した花,池に泳ぐ紙の魚,七面鳥の羽,木の葉,部屋中にはったハートの紙など)。子供たちに一つずつ選んでもらい,歌を歌います。以下は,歌を復習する際のそのほかの提案です(視覚資料はsharingtime.lds.org〔英語〕で入手できます)。
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歌のサイコロ-- いろいろな動作を各面に書いたサイコロを作ります。一人の子供にそれを転がして,歌うときの動作を決めてもらいます。
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女の子/男の子が歌う-- 男の子または女の子の絵を描き,別々の棒にはります。歌を復習しながら,その絵を使ってだれが歌うかを示します。これは,子供たちが積極的に参加する助けとなるでしょう。
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歌う人形-- 託児の手引き『あなたがたの幼い子供たちを見なさい』の63ページの絵のどれかをコピーして切り,一人一人の子供に色を塗ってもらいます。それぞれの絵を紙袋にはって袋人形を作ります。人形と一緒に歌うよう子供たちに勧めます。
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バスケットシュート-- 一人の子供に,お手玉または丸めた紙をかごに投げ入れてもらいます。1回目で入ったら,子供たちと1回歌を歌います。2回目で入ったら2回歌を歌います。