セミナリー
1ニーファイ8:19-38:神の言葉にしっかりつかまる


「1ニーファイ8:19-38:神の言葉にしっかりつかまる」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「1ニーファイ8:19-38:神の言葉にしっかりつかまる」『モルモン書 教師用手引き』

1ニーファイ8:19-38

神の言葉にしっかりつかまる

鉄の棒につかまるリーハイ

世の中には喜びと愛を感じたいと願いながらも,それがどこにあるのか分からない人が多くいます。リーハイは命の木の示現を通して,神の愛の祝福を受けるためにわたしたちが旅すべき道と,その道にとどまり続ける方法を学びました。この課は,あなたが神の言葉に従い,神の最大の祝福に導かれる助けとなります。

リーハイの示現

リーハイの夢

リーハイの示現の絵をしばらく見てください。ここには神の愛を表す木と,イエス・キリストの贖罪を通して与えられる祝福を象徴する木の実が含まれています(デビッド・A・ベドナー「リーハイの夢—鉄の棒にしっかりつかまる『リアホナ』2011年10月号,32-37参照)。別の要素も幾つか含まれています。

  • この絵で印象に残ったのは何ですか。

  • 観察したことから何が学べるでしょうか。

十二使徒定員会のボイド・K・パッカー会長(1924-2015年)は,次のように教えています:

「リーハイの夢すなわち示現は,皆さんにとって何ら特別な意味はないと思われるかもしれません。しかし,そうではありません。その示現は皆さんに,そしてすべての人に当てはまるのです。」(ボイド・K・パッカー「リーハイの夢に自分の姿を見いだす『リアホナ』2010年8月号,22)

このレッスンに沿って学ぶ際,リーハイの示現があなたの人生にどう関連するかを理解できるよう,天の御父の導きを求めてください。救い主を通して約束された喜びを授かるうえで役立つ真理と,避けるべき,あるいは克服すべき障害を探してください。

押し進む多くの人々

リーハイは,夢の中で「群れ集まる無数の人々」(1ニーファイ8:21)が命の木にたどり着こうとしているのを見ました。この人々は,木にたどり着けるかどうかを左右するものに出会いました。すなわち,暗黒の霧,鉄の棒,そして人々でいっぱいの大きく広々とした建物です。上の絵には,これら3つのものが見えます。

1ニーファイ8:22-34を読みながら,それらの要素と,それが象徴していると思うものを探してください。ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「リーハイ,鉄の棒と道を外れる人々を見る」(3:30)を見るとよいでしょう。

3:38
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  1. 学習帳に,暗黒の霧と大きく広々とした建物の簡単な絵を描いてください。

    • リーハイの示現の中のこれらのものは何を表していると思いますか。

    後にニーファイは,父が見たものを示現で示され,それらの象徴について説明しています。1ニーファイ12:17-18を読んで,ニーファイが語ったことを確認し,学んだことを記録してください。

    • 暗黒の霧と大きく広々とした建物は,現代ではどのようなものになりますか。

    • このような障害のせいで,現代の人々はどのように道を外れるのでしょうか。

    • 自分の人生の旅について理解するに当たって,今回学んだことの中で何が重要でしたか。

あなたが直面する誘惑と,高慢があなたに与える影響について考えてください。この二つがいかにあなたを迷わせ,キリストのもとに来て神の愛を感じることを妨げているか,深く考えてください。

神が与えてくださる助け

リーハイの示現では,神は子らが木に近づくのを助ける方法も備えられました。木へと導かれる,「一本の細くて狭い道」(1ニーファイ8:20)です。道に沿って人々を導く「鉄の棒」(1ニーファイ8:19,24,30)。

  • 棒が鉄であることに,何か重要な意味があると思いますか。

1ニーファイ15:23-25を読んで,ニーファイがこの棒の意味について教えたことと,ニーファイの約束を見つけてください。

  • この聖句で心に残ったのはどのようなことですか。

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  1. 学習帳に鉄の棒の絵を描き,それが象徴するものを書いてください。

わたしたちが学べる真理の一つは,主の言葉に聞き従い,しっかりとつかまれば敵対する者の誘惑に屈することはない,ということです。

  • 聖文にある主の言葉と預言者たちによって語られた言葉は,誘惑のときにどのように安全と強さを与えてくれますか。

  • 救い主が贖罪を通して与えてくださる祝福と喜びを受けられるように,神の言葉が導きとなった例を幾つか挙げてください。

  • この真理は主についてどのようなことを教えているでしょうか。

この課の締めくくりとして,示現の中で自分がどこにいるかを深く考えてください。あなたはどうやって救い主のみもとに来たのでしょうか。また,どのように救い主のみもとに来続けようとしているのでしょうか。気をそらすものや誘惑には,どのようなものがありますか。御言葉を通して主はどのようにあなたを助けてくださっていますか。

あなたの聖文研究の目標と聖文研究が自分にどう役立っているか,また改善や変更したいことを評価するとよいでしょう。聖文研究の目標がまだない場合は,少し時間を取って目標を立ててください。