「2ニーファイ3章:『一人のえり抜きの聖見者を立てよう』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)
「2ニーファイ3章:『一人のえり抜きの聖見者を立てよう』」『モルモン書 教師用手引き』
2ニーファイ3章
「一人のえり抜きの聖見者を立てよう」
2ニーファイ3章には,リーハイが末の息子ヨセフに語った最期の言葉が記されています。リーハイは,エジプトのヨセフがキリスト降誕の約1,700年前に残した預言を引用しました。エジプトのヨセフが残した預言の多くが,自分自身のことだと気づいたときのジョセフ・スミスの驚きを想像してください。この課の目的は,預言者ジョセフ・スミスの神聖な召しについて,あなたの証を深めることです。
学習活動案
4人の「ヨセフ〔ジョセフ〕」
2ニーファイ3章で言及されている4人の人物は,いずれも同じ名前です〔訳注:「ヨセフ」と「ジョセフ」という名前は,英語ではどちらも「Joseph」〕。それぞれの絵に対応する聖句を読み,これらの絵の4人はだれを表しているかを確認してください。
2ニーファイ3章の大部分は,「聖見者」と預言者ジョセフ・スミスと,その末日における使命に関するエジプトのヨセフの預言に焦点を当てています。
ブリガム・ヤング大管長(1801-1877年)は,ジョセフ・スミスの使命に対する主の備えについて,次のように述べています:
「地の基が置かれるはるか以前に開かれた永遠の会議において,彼すなわちジョセフ・スミスは,この世界の最後の神権時代に神の言葉を人々にもたらし,神の御子の神権のすべての鍵と力を受ける人となることが定められました。主は彼のうえに,彼の父親のうえに,彼の父親の父親のうえに,……さらにさかのぼって……アダムに目を注いでこられました。主はこの家系を見守り,この家系の血統が始祖からこの人の誕生まで継承されるのを見守ってこられました。ジョセフはこの最後の神権時代を管理するよう永遠に予任されていたのです。」(『歴代大管長の教え—ブリガム・ヤング』〔1997年〕106)
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これらの言葉から,ジョセフ・スミスの召しについて何が学べますか。
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これらの言葉から,主について何が学べますか。
ジョセフ・スミスについての預言
リーハイは息子ヨセフに話しながら,真鍮の版からエジプトのヨセフの預言の一部を引用しました(ジョセフ・スミス訳創世50:24-38「ジョセフ・スミス訳付録」も参照)。この預言のほとんどは,末日の預言者ジョセフ・スミスに関するものでした。2ニーファイ3:6-15,24を読んで,ジョセフ・スミスについて教えてくれる言葉や語句に印をつけましょう。(「あなたの腰から出た者」とは,子や子孫を指します。)
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ジョセフ・スミスについてどのようなことが印象に残りましたか。
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2ニーファイ3章で読んだことから,預言者ジョセフ・スミスに関する教えをあなたならどのように要約しますか。
わたしたちが学ぶことのできる真理の一つは,主は預言者ジョセフ・スミスを立てて,イエス・キリストの福音を回復する助けをさせられた,ということです。
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この真理について個人的な証を持つことが重要なのは,なぜだと思いますか。
十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は,次のように教えています:
「救い主の再臨の日が近づくにつれ,預言者ジョセフ・スミスに関する否定的な意見が増えていきます。半端な真理や巧妙なうそが減ることはありません。皆さんの助けを必要とする家族や友人が出てきます。……
青少年の皆さんに特別な勧めをさせていただきます。預言者ジョセフ・スミスについて個人的な証を得てください。」(ニール・L・アンダーセン「ジョセフ・スミス」『リアホナ』2014年11月号,30)
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あなたは,預言者ジョセフ・スミスの神の召しについてどの程度確信していますか。
ジョセフ・スミスについての証を得る
以下のシナリオを想像してください:
あなたの友達の康広は,あなたが末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であることを知ってから,教会のウェブサイトでジョセフ・スミスについて読むようになりました。康広は,ジョセフ・スミスが神の預言者であることを自分で学ぶことに興味を持ちました。康広は,学習していることについて幾つかあなたに分かち合いながら,尋ねました。「ジョセフ・スミスが預言者であったということを,どうやったら分かるのかな。」
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あなたは康広に何と答えますか。
ジョセフ・スミスが主の預言者であるという証を得るためのほかの考え方については,アンダーセン長老が勧めることを読むか,見てください:
「預言者ジョセフ・スミスについての証が与えられる方法は,人それぞれ違うかもしれません。それを得られるのは,ひざまずいて祈り,彼が真の預言者であったことを確認してくださるよう神に願い求めているときかもしれません。最初の示現について語る預言者の言葉を読んでいるときかもしれません。モルモン書を繰り返し読むうちに,証が少しずつ心に蓄えられるからかもしれません。預言者について自分の証を述べるときかもしれませんし,神殿にいて,地上に神聖な結び固めの権能が回復されたのはジョセフ・スミスを通してであったと気づくときかもしれません。信仰を持ち誠心誠意願うならば,預言者ジョセフ・スミスについての皆さんの証は強められます。」(ニール・L・アンダーセン「ジョセフ・スミス」30)
ビデオ「一人の聖見者を立てよう—回復の預言者」(4:42)を見て,教会の青少年たちが分かち合ったジョセフ・スミスの証を聞くとよいでしょう。