「2ニーファイ27章:『驚くべき業と不思議』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)
「2ニーファイ27章」『モルモン書 教師用手引き』
2ニーファイ27章
「驚くべき業と不思議」
あなたが驚くほどすばらしいと思う出来事と,それがあなたと周囲の人々にどのように影響したかを考えてください。イエス・キリストは,モルモン書を含む,末日における主の福音の地上への回復という,驚くべき業を行われることを約束されました。この課は,モルモン書を地上に回復してくださった主に対して,より大きな感謝を感じることができるようにします。
驚くべきこと
自分や自分の知人のために,何かすばらしいことをしてくれた人のことを思い出してください。
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その人はどのようなことをしてくれましたか。
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それをしてくれたことで,その人をどう思いましたか。それはなぜですか。
2ニーファイ27章で,主は,終わりの時の悪徳と背教に覆われる期間に,わたしたちを助けるために御自分がなさる驚くべき業について証されました。研究しながら,学んだことが主に対するあなたの気持ちにどのように影響するかを深く考えましょう。
2ニーファイ27:25-26を読んで,主がされると約束されたことを探してください。
ラッセル・M・ネルソン大管長は,「その驚くべき業には,モルモン書の出現や福音の回復も含まれる」と述べました(「聖文の証」『リアホナ』2007年11月号,45)。
この預言から学ぶことができる真理の一つは,主はモルモン書と主の福音の回復を通して,驚くべき業と不思議を行われた,ということです。
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あなたは,モルモン書と回復された福音のどのようなところが「驚くべき業」なのだと思いますか。
モルモン書:驚くべき業と不思議
2ニーファイ27章の多くの部分は,モルモン書の出現に焦点を当てています。 この章の研究を進める前に,しばらくモルモン書についてのあなたの気持ちを深く考えてください。それはあなたにとって驚くべきものですか。それはなぜですか。どのような疑問がありますか。研究しながら,モルモン書が「驚くべき業と不思議」であることが,より明確になる教えを探しましょう。
ニーファイは,モルモン書が末日の問題を解決するためにもたらされることを預言しました(2ニーファイ27:6参照)。また,神は数人の証人に,モルモン書が翻訳される元の版を見てその書の真実性を世に証することを許される,と二ーファイは書きました(2ニーファイ27:12-14参照)。ニーファイはさらに,モルモン書の翻訳に関連する詳細に関しても預言しています。
以下の表を学習帳に写し,二つの欄に記された各聖句を読んでください。表を利用すると,預言とその成就が理解しやすくなります。
その男性がすることについての預言(2ニーファイ27:15-19) |
その預言を成就した男性の名前(ジョセフ・スミス—歴史1:63-65) | |
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一番目の男性(「学識のない者」) | ||
二番目の男性(「別の男」) | ||
三番目の男性(「学者」) |
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なぜ主はモルモン書の出現に,学識のないジョセフ・スミスを使われたのだと思いますか。
2ニーファイ27:20-23を読んで,神がモルモン書の翻訳に学識のない人物を選ばれた理由を探してください。
預言者の夫人,エマ・スミス(1804-1879年)は,モルモン書の翻訳に当たってジョセフが神から授かった助けについて,次のように証しています:
「ジョセフ・スミスは,……理路整然とした,表現力のある手紙を自分で書くことも人に書き取らせることもできませんでした。ましてやモルモン書のような書物を口述するなど不可能です。わたしは次々に起こる様々な出来事に積極的に関与していましたが,……それはほかのだれにとってもそうであるように,わたしにとってもすばらしい,そして『驚くべき不思議』な出来事だったのです。……
わたしはモルモン書には天与の信憑性があると信じています。それについては少しの疑いもありません。……学識の豊かな人でもこのようなことはできないと思います。ましてや,彼のような無学な人にとって,それはまったく不可能です。」(Emma Smith, in “Last Testimony of Sister Emma,” The Saints’ Herald, Oct. 1, 1879, 290)
モルモン書がいかに驚くべきものかの実例は,「モルモン書-この書物なしの人生とは」のタイムコード5:38-11:26を見てください。このビデオは,以下のリンクから見ることができます:ChurchofJesusChrist.org
この課の前半で,モルモン書に対する自分の気持ちを考えてもらいました。今日あなたが研究した真理のいずれかが,この神聖な書についてのあなたの証に影響を与えたかどうかを考えてください。あなたが受け取った考えや印象,また今後取るように促された行動を学習帳に記録しましょう。