セミナリー
アルマ14章:「主の御心のままであるように」


「アルマ14章:『主の御心のままであるように』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「アルマ14章」『モルモン書 教師用手引き』

アルマ14章

「主の御心のままであるように」

牢に入れられたアルマとアミュレク

わたしたちが生きる世界は堕落しているため,多くの人がひどい扱いや不公平な扱いを受けています。アルマとアミュレクがアモナイハの町でイエス・キリストの福音を教えたとき,邪悪な人々が信者たちを苦しめ,彼らを焼き殺しました。そしてアルマとアミュレクは牢に入れられ,厳しい迫害を受けました。この課の目的は,あなたが困難,苦難,不公平に直面したときに,主を信頼できるよう助けることです。

死すべき状態での課題

七十人のアンソニー・D・パーキンズ長老の,次の言葉を読んでください:

「皆さんがどこに住んでいようと,様々な試練や死すべき人間の弱さによる肉体的または精神的な苦痛はこれまでも,現在も,あるいは将来においても皆さんの生活の一部になるでしょう。」(アンソニー・D・パーキンズ「おお,わたしたちの神よ,あなたの苦しんでいる聖徒たちを思い起こしてください『リアホナ』2021年11月号,103)

  • 試練に対するわたしたちの反応の仕方には,どのようなものがありますか。

アルマ14章は,厳しい試練を経験した義にかなった人たちの話です。そうした試練のほとんどが,選択の自由を悪用した人々に強いられたものでした。研究しながら,アルマ,アミュレク,そのほかの義にかなった人々の模範に見いだされる真理が,自分が現在と将来の試練に対応するうえでどう役立つかを考えましょう。

アイコン,記録学習帳に,以下の名前を列挙してください。学んだことを,該当する名前の横に書いてください:

  • アルマとアミュレク

  • ゼーズロム

  • 神の言葉を信じる人々

アルマ14:1-9を読み,様々な人々が経験した苦難の例を見つけてください。ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「ゼーズロムは信じ,義にかなった人々は迫害される」(3:51)を見るのもよいでしょう。

3:51
  • これらの人たちのような試練を経験したら,あなたはどのような疑問を持つでしょうか。

主を信頼する

自分が苦しみを経験したり,ほかの人の苦しみを見たりすると,わたしたちは様々な反応をします。アルマ14:10-11を読み,アミュレクとアルマは,二人の言葉を信じている人たちの苦しみにどう対応したかを見つけてください。

  • アミュレクのように,自分やほかの人を試練の苦しみから助け出したいと思ったことはありますか。それはなぜですか。

  • 11節のアルマの返答から,神についてどのようなことが分かりますか。

アルマ14:12-13を読み,わたしたちが苦しみを経験しているときに対応すべき方法について,アルマが教えた真理を見つけてください。

  • アルマが主を信頼していることは,どの言葉に表れていますか。

  • わたしたちは,アルマの模範からどのような原則を学べますか。

わたしたちが学ぶことができる一つの原則は,試練や苦しみを経験するとき,その結果がどうであれ,わたしたちは主を信頼することを選ぶことができる,ということです。この原則を学習帳に書き,聖典の「主の御心のままであるように」という語句に印をつけておくとよいでしょう。

  • なぜ,主を信頼することは選択することなのだと思いますか。

  • あなたが今経験していることに,「主の御心のままであるように」という語句をどのように応用できると思いますか。

あなたの人生と状況について考えてください。自分や自分の大切な人が迫害,試練,不公平を経験したら,あなたはどうしますか。以下の記述に,それぞれいつも時々まったくしないで答えてください:

  1. 試練からの解放を求めて祈るときは,主の御心と時期を信頼する。

  2. 人生が不公平に思えるときは,信仰をもって忍耐と理解を求める。

  3. 自分の信頼は,望んでいる具体的結果よりも,イエス・キリストと主の永遠の約束の方に集中している。

十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老は,試練の中で主を信頼する助けとなる,ある視点を分かち合っています。ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「個人の平安―義の報い​」のタイムコード9:02-9:33を見るか,次の文を読んでください:

2:3

「わたしたちは皆,現世における選択の自由が提示された天上の会議に参列しており,自らの選択の自由を誤って使うことにより,この世の苦痛や言い表せないほどの悲劇にさえ遭遇することを知っていました。そのために,わたしたちは怒ったり,困惑したり,無力になったり,傷ついたりするかもしれないことを理解していたのです。しかし,わたしたちは,救い主の贖罪がこの世のあらゆる不公平に打ち勝ち,埋め合わせをし,平和をもたらしてくれることも知っていました。」(クエンティン・L・クック「個人の平安―義の報い『リアホナ』2013年5月号,34)

  • あなたが学んだことのうち,自分が苦しみを経験したり,ほかの人の苦しみに気づいたりしたとき,役立つものは何ですか。

もしもあなたが何らかの形で傷つけられていたり,暴力を受けていたりする場合は,親や教会指導者の助けを求め,問題を解決できるように力を貸してもらうことが大切です。主はあなたを愛し,あなたの平安と幸福を望んでおられます。

主への信仰と信頼を持ち続ける

アルマとアミュレクは,義にかなった信者たちが火あぶりにされるのを見せられてから,アモナイハの支配者たちに嘲笑され,殴られ,投獄されました(アルマ14:14-17参照)。

アルマ14:18-29を読み,苦しみの間にアルマとアミュレクがどのように主を信頼したかを見つけてください。ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「アルマとアミュレク,奇跡的に牢から救い出される」(2:44)を見るのもよいでしょう。

2:45
  • 苦難の間,アルマとアミュレクはどのように主を信頼し続けましたか。

だれを知っているか

  1. 学習帳に以下を記入してください。 

    あなたの身近で,試練や苦難の間に主を信頼しようと努めている人を思い浮かべてください。あなたはその人の模範から何を学べますか。その人の対応と,アルマとアミュレクが逆境で見せた対応には,どのような類似点があると思いますか。

    人生が困難や不公平に思えるとき,主をさらに信頼するためにできる具体的なことを一つか二つ書いてください。書いたものは,よく目にする場所に置いておくとよいでしょう。