「2月17－23日：『わたしと同じ僕であるあなたがたに』：教義と聖約12－17章；ジョセフ・スミス—歴史1：66－75」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用：教義と聖約 2025年』
「教義と聖約12－17章：ジョセフ・スミス—歴史1：66－75」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用：2025年』
ペンシルベニア州ハーモニー近くのサスケハナ川
2月17－23日：「わたしと同じ僕であるあなたがたに」
教義と聖約12－17章；ジョセフ・スミス—歴史1：66－75
恐らく世界中のほとんどの人々は，ペンシルベニア州ハーモニーという場所について聞いたことがないでしょう。主はしばしば，御自分の王国における最も重要な出来事の舞台として，つつましやかな地を選ばれます。1829年5月15日，ハーモニー付近の森の中で，バプテスマのヨハネがジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに現れました。ヨハネは彼らの頭に手を置くと，彼らを「わたしと同じ僕」（教義と聖約13：1）と呼び，アロン神権を授けました。
バプテスマのヨハネは，救い主にバプテスマを施し，主の来臨に向けて道を備えた，神の信頼を受けた僕でした（マタイ3：1－6，13－17参照）。この二人の20代の若者にとって，ヨハネと同じ僕と呼ばれるのは，謙遜にさせられる，そして恐らく圧倒されるようなことであったに違いありません。当時ジョセフとオリバーは，ハーモニーの町と同様にあまり知られていませんでした。しかし，神の業における奉仕はいつでも，だれに認められるかではなく，どのように仕えるかが重要です。時として，どんなにささやかで人目につかない貢献であるように思えても，あなたもまた，主の「大いなる驚くべき業」（教義と聖約14：1）における同じ僕なのです。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
わたしは神の「大いなる驚くべき業」に携わることができる
ジョセフ・ナイトとデビッド・ホイットマーは二人とも，自分がどうすれば主の業を助けることができるか知りたいと思っていました。彼らに対する主の答えを読み（教義と聖約12章；14章），「シオンの大義を起こして確立する」（12：6。14：6も参照）とはあなたにとってどのような意味であるか考えてください。これらの章には，その業に携わるうえで助けとなる，どのような原則やキリストのような特質が書かれていますか。
「ナイト家とホイットマー家」『啓示の背景』も参照してください。
イエス・キリストはアロン神権を回復するためにバプテスマのヨハネを遣わされた
バプテスマのヨハネはジョセフ・スミスとオリバー・カウドリを自分と「同じ僕」と呼びました。バプテスマのヨハネと同じ僕であるとはどういう意味だと思いますか（マタイ3：13－17；ルカ1：13－17；3：2－20参照）。
13章でバプテスマのヨハネがアロン神権について言ったことを読みながら，この神権の鍵が，主の道を備えるというヨハネの使命を果たすうえでどのような助けとなるかを深く考えてください。例えば：
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「天使の働き」（2ニーファイ32：2－3；モロナイ7：29－32；『聖句ガイド』「天使」の項，「福音ライブラリー」参照）とは何でしょうか。
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「悔い改めの福音」（教義と聖約84：26－27；デール・G・レンランド「神権と救い主の贖いの力」『リアホナ』2017年11月号，64－67参照）とは何でしょうか。
アロン神権の儀式（バプテスマや聖餐など）は，あなたが自分の生活の中に救い主を迎える道を備えるうえでどのような助けとなるでしょうか。
神権の鍵とは何か
デール・G・レンランド長老とルース夫人は，神権の鍵について次のように説明しています。
「神権の鍵という言葉は二通りの方法で用いられています。第1は，アロンまたはメルキゼデク神権を受けるすべての人に授けられる特定の権利または特権です。……例えば，アロン神権者は，天使の働きの鍵，悔い改めの備えの福音の鍵，そして罪の赦しのために水に沈めるバプテスマの鍵を授かります（教義と聖約13：1；84：26－27参照）。メルキゼデク神権者は王国の奥義の鍵，すなわち神の知識の鍵と，教会のすべての霊的な祝福の鍵を授かります（教義と聖約84：19；107：18参照）。……
神権の鍵という言葉はまた，指導者を指して用いられます。神権指導者はそのほかの神権の鍵，すなわち教会の組織的な部門または定員会を管理する権利を授けられます。この点に関して，神権の鍵は教会内で指示を与え，導き，治める権能と力です。」（The Melchizedek Priesthood: Understanding the Doctrine, Living the Principles [2018], 26）
「オリバー・カウドリにバプテスマを施すジョセフ・スミス」Del Parson画
わたしは儀式を通して神の力を受けることができる
回復の主要な出来事が起こっている場面にジョセフ・スミスやオリバー・カウドリと一緒にいられたとしたら，どう感じただろうかと考えたことはありますか。71節の最後の注釈を含め，ジョセフ・スミス—歴史1：66－75を読むと，二人が感じた気持ちの少なくとも一部を理解できるかもしれません。二人の言葉についてどのようなことが印象に残りましたか。特に，二人が神権を授かり，バプテスマを受けたことで受けた祝福に注目してください。神権の儀式を通して，救い主はあなたにどのような祝福を与えてこられましたか。
さらに学ぶために，儀式と祝福という見出しを付けた表を作るとよいでしょう。そして，次のような聖句を調べて，儀式と祝福を書き出します：ヨハネ14：26；使徒2：38；教義と聖約84：19－22；131：1－4；ジョセフ・スミス—歴史1：73－74。ほかにどのような祝福をリストに加えたいと思いますか。受けた儀式から，あなたの生活に救い主のどのような力注がれてきましたか。
デビッド・A・ベドナー「神の力とをもって，大いなる栄光のうちに」『リアホナ』2021年11月号，28－30；『聖徒たち』第1巻，62－64；「力の神よ」『賛美歌』12番；「トピックと質問」“Covenants and Ordinances”（「聖約と儀式」）の項，「福音ライブラリー」も参照してください。
人々をキリストのもとに導くことには大いなる価値がある
ジョン・ホイットマーやピーター・ホイットマーと同じように，あなたは自分の人生で「最も価値のあること」は何だろうかと考えたことはありますか（教義と聖約15：4；16：4）。教義と聖約15－16章を読みながら，人々をキリストのもとに導くことにはなぜそれほど大いなる価値があるのか深く考えてください。キリストのもとに「人々を導く」ために，あなたはどんなことをしていますか。
『聖徒たち』第1巻，64－67も参照してください。
主は御言葉を確立するために証人を用いられる
証人とは何ですか。主が御自分の業において証人を用いられるのはなぜでしょうか（2コリント13：1参照）。教義と聖約17章にある三人の証人に向けた神の言葉を読み，これらの質問について深く考えてください。（モルモン書「三人の証人の証」も参照）神の「義にかなった目的」（4節）を達するうえで，証人はどのように助けとなるでしょうか。
あなたは何について証できるでしょうか。
『聖徒たち』第1巻，69－71；「永遠のための一日」（ビデオ）「福音ライブラリー」も参照してください。
永遠のための一日
このビデオは，ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリがモルモン書の翻訳を終えるためにニューヨーク州フェイエットのホィットマー邸に滞在していたときの，デビッド・ホィットマ―の経験に焦点を当てています。
そのほかのアイデアについては，今月号の機関誌『リアホナ』および『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』を参照してください。
人物，場所，出来事
子供を教えるためのアイデア
バプテスマのヨハネはアロン神権を回復した
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この概要に掲載されている芸術作品は，アロン神権の回復を子供たちが視覚的にイメージするのに役立つでしょう（「だい6しょう：ジョセフとオリバー，しんけんをさずけられる」『教義と聖約物語』26－30，または「福音ライブラリー」の該当するビデオも参照）。ジョセフ・スミス—歴史1：68－74で一緒に読んだことに基づいて，この出来事を絵に描くように言うと，子供たちは喜んで描いてくれるのではないでしょうか。
2:20Chapter 6: Joseph and Oliver Are Given the Priesthood: May 1829
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マタイ3：13－17；ジョセフ・スミス—歴史1：68－70を一緒に読みながら，バプテスマのヨハネの絵を見せてもよいでしょう。バプテスマを施す神権の権能をジョセフ・スミスに与えるために，主がバプテスマのヨハネを遣わされたことはなぜ大切だったのでしょうか。
生涯にわたって神の聖約の道を歩めるよう子供たちを備える。神権の力と権能と鍵について子供たちが学ぶのに役立つそのほかのアイデアについては，付録Aまたは付録Bを参照してください。
バプテスマを受けられるイエスのイラスト／Dan Burr
天の御父はアロン神権を通してわたしを祝福してくださる
神権の祝福
神権とは神の力であり，神の御名により行動するために人に与えられます。
人々がイエス・キリストのもとに来るのを助けることは「最も価値のあること」である
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ジョン・ホイットマーとピーター・ホイットマーは，自分にとって最も価値のあることは何かを知りたいと願っていました（教義と聖約15：4；16：4参照）。自分にとって大いに価値のあることについて，子供たちと話し合うといいかもしれません。あなたが教義と聖約15：6または16：6を読み，子供たちには，「最も価値のあること」と主が言っておられることが読まれたら手を挙げてもらいます。
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「人々を〔イエス・キリスト〕のもとに導〔く〕」とはどのような意味でしょうか。例えば，ほかの人と友達になる，友達に聖句を分かち合う，助けを必要としている人のために祈る，などのアイデアのリストを，必要に応じて助けながら，子供たちに作ってもらいます。子供たちに，教会機関誌や『福音の視覚資料集』からこのような「価値のあること」の絵や写真を探してもらうといいかもしれません。または，子供たちにその絵を描いてもらってもよいでしょう。リストの中から，自分が行おうと思うことを選んでもらいます。
わたしはモルモン書の証人になることができる
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「だい7しょう：金ばんを見た人たち」（『教義と聖約物語』31－33，または「福音ライブラリー」の該当するビデオ）は，子供たちが三人の証人について学ぶ助けとなります。教義と聖約17：5－6を読んだ後，モルモン書に書かれていることが事実であることを知るようになった経緯を，教師が子供たちに話します。わたしたちはどうすればモルモン書の証人になることができるでしょうか。
2:7Chapter 7: Witnesses See the Gold Plates: 1829–1830
そのほかのアイデアについては，今月号の機関誌『フレンド』を参照してください。
「わたしと同じ僕であるあなたがたに」Linda Curley Christensen画