「5月5-11日:『約束が果たされる』:教義と聖約45章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:教義と聖約 2025年』
「教義と聖約45章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2025年』
5月5-11日:「約束が果たされる」
教義と聖約45章
45章の啓示は「聖徒たちにとって喜ばしい」ものとして授かった,と前書きにあります。そして,この章には,喜びに満ちた啓示がたくさんあります。その中で,救い主は御父の前でわたしたちのために嘆願するという愛のある約束を与えてくださっています(3-5節参照)。主は,御自分の永遠の聖約が「〔御自分〕の前に道を備える使者」(9節)のように世界中に広がると述べておられます。そして,御自身の栄えある再臨について預言しておられます。救い主はこのすべてを行われる一方で,一つには御自身の来臨の前に起こる数々の危難のゆえに,今は苦難の時代であることも認めておられます(34節参照)。しかしその危難,その暗闇は,希望の光を消してしまうほど強いものではありません。「まことに,わたしはあなたがたに言う。わたしは……暗闇の中に輝いている光である」(7節)と主は宣言しておられます。それだけでも,主が与えたいと望んでおられる勧告や警告や真理が何であれ,喜びをもってこの啓示を受ける理由になります。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
イエス・キリストは,御父に対するわたしの弁護者であられる
神の前で自分は不十分でふさわしくないと感じたとしても,教義と聖約45:1-5にある救い主の言葉の中に慰めを見いだすことができます。次のような質問について考えながら,この聖句を調べてください:
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この聖句の中で,自分にとって特に意味があると思う言葉はどれですか。
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弁護者とは,人や大義を公の場で支援または推薦する人のことです。この聖句によると,イエス・キリストはあなたのためにどのような弁護者になってくださるのでしょうか。主には,弁護者になるにふさわしいどのような資質があるでしょうか。
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救い主が御父に言われた言葉のどこに,あなたは心を打たれましたか(4-5節)。
弁護者イエス・キリストについて,デール・G・レンランド長老が「きょう,選びなさい」(『リアホナ』2018年11月号,104-105)で教えていることを研究してもよいでしょう。レンランド長老によると,救い主の目的はルシフェルの目的とどこが違うのでしょうか。
以下の聖句は,救い主の弁護者としての役割について理解を深めるのに役立つかもしれません。聖句を研究する際には,ほかの人に分かち合える語句や真理を書き留めるとよいでしょう:2ニーファイ2:8-9;モーサヤ15:7-9;モロナイ7:27-28;教義と聖約29:5;62:1。これらの聖句があなたにとって大切なのはなぜでしょうか。
「主イエスの愛に」『賛美歌』109番;「トピックと質問」「イエス・キリストの贖罪」の項,「福音ライブラリー」;「仲保者」(ビデオ)「福音ライブラリー」も参照してください。
福音は国々に対する旗である
いにしえの時代,旗は軍隊を結集し,一つとするために戦場に持ち込まれました。また,ここで「旗」を指す英単語のstandardは,物事を判断する際の規範やルールを示すものでもあります。教義と聖約45:9-10を読みながら,主との聖約があなたにとってどのように旗となってきたか深く考えてください。
イエス・キリストは栄光のうちに戻って来られる
主の再臨について,「大いなる」出来事であると同時に「恐るべき」出来事(マラキ4:5)でもあると表現されています。教義と聖約45章では,両方の表現が当てはまるように思われます。この啓示には,主の来臨に関する厳粛な警告と希望に満ちた約束の両方があるのです。どうすれば恐れではなく,キリストを信じる信仰を持って再臨に備えることができるか深く考えながら,11-75節を研究してください。次のような表に,見つけた事柄を記録するとよいでしょう:
預言または約束 |
わたしにできること |
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預言または約束 暗闇に座する者たちに光(福音)がもたらされる(28節) | わたしにできること 光を受け入れ,それを分かち合う(29節参照) |
預言または約束 | わたしにできること |
預言または約束 | わたしにできること |
預言または約束 | わたしにできること |
ビデオ「人々は気落ちするであろう」(「福音ライブラリー」)の中で,わたしたちが恐ろしい状況に平安をもって立ち向かえるように,ラッセル・M・ネルソン大管長はどのような勧告を与えていますか。
わたしは「聖なる場所に立ち」,動かされないでいることができる
主の来臨に備えることについて,教義と聖約45:31-32,56-57からどのようなことが学べますか。あなたにとって「聖なる場所」とはどこでしょうか。「動かされない」とはどのような意味ですか。あなたがいる場所を,どうすればもっと聖なる場所にすることができるでしょうか。
主が10人のおとめのたとえに触れ,たとえに出てくる油を真理と聖なる御霊になぞらえておられることに注目してください。そのことを念頭に置いて,マタイ25:1-13でこのたとえを読むといいかもしれません。どのようなことが分かりますか。
デビッド・A・ベドナー「もしあなたがたがわたしを知っていたならば」『リアホナ』2016年11月号,102-105も参照してください。
シオンは神の聖徒にとって安全な場所である
ジョセフ・スミスの時代の聖徒たちはシオン,すなわち新エルサレムの建設を切望していました(エテル13:2-9;モーセ7:18,62-64参照)。エノクの時代のいにしえの町であるシオンと,末日の町であるシオンの両方について,教義と聖約45:11-15,66-71から何が学べますか。今日,シオンを確立するようにという戒めは,どこであろうと自分の住んでいる場所に神の王国を確立することを指しています。どこであろうと自分の住む場所にシオンを築けるようにするために,あなたには何ができますか。
子供を教えるためのアイデア
イエス・キリストは,御父に対するわたしの弁護者であられる
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弁護者とはほかの人を支援する人であることを,子供たちに理解してもらいます。その後,弁護者になることについて,子供たちになじみのある例を挙げて話し合うとよいでしょう(例えば,友達を擁護することなど)。教義と聖約45:3-5を一緒に読みながら,わたしたちの弁護者はどなたであり,主はどのようにわたしたちを助けてくださるかを子供たちが理解できるよう助けてください。
わたしは「聖なる場所に立〔つ〕」ことができる
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家や教会の建物,神殿の写真を部屋の至る所に置いてから,楽しい活動をしましょう。その場所について子供たちに説明し,それをヒントにして,説明された場所の写真の近くに立ってもらいます。あなたが教義と聖約45:32の最初の文を読む間,子供たちには動かないで立っていてもらいます。神がわたしたちに与えてくださる聖なる場所には,どのようなものがあるでしょうか。「聖なる場所に立ち,動かされない」とは,何が起きても常に正しいことを選ぶという意味であることを子供たちに理解してもらいます。どうしたら,わたしたちの家庭をさらに聖なる場所にすることができるでしょうか。
イエス・キリストの福音は世の人々のための旗である
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昔,旗は戦いに持ち込まれる目印だったことを子供たちに説明するとよいでしょう。旗には,兵士たちに集まる場所やなすべきことを知らせる役割がありました。教義と聖約45:9を一緒に読み,福音と旗はどこが似ているか話し合います。救い主に対する自分の気持ちを表現する絵や言葉などを書いて自分の旗を作るように言うと,子供たちは喜んで作ってくれるかもしれません。
イエス・キリストは再び来られる
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再臨の前に破壊的な出来事が起こると聞くと,子供たちは怖がるかもしれません。イエス・キリストに目を向けるように勧めると,子供たちは信仰をもって待ち望むことができるようになります。祖父母や友人など,だれか特別な人が訪ねて来ることが分かったらどのような気持ちがするか,考えてもらうとよいでしょう。その人が来る時のために,どのような準備をするでしょうか。次に,救い主の絵を見せ,教義と聖約45:44-45を読みます。救い主の来臨について感じていることを,互いに分かち合います。
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子供たちが救い主の再臨を楽しみにできるよう,45章に記されている希望に満ちた約束を幾つか紙に書きます(例として,44-45,51-52,55,58-59,66-71節参照)。子供たちにその紙を渡し,あなたはこの聖句を読みます。自分の持っている紙に書いてある約束が出て来たら手を挙げてもらいます。これらの約束の意味について話し合ってください。「主の来られる時」(『子供の歌集』46-47)など,救い主の再臨に関する歌を一緒に歌ってもよいでしょう。