「キリストと弟子」Del Parson画

3月30日－4月12日

復活祭

「独り子は……，御自分の翼にある癒しによって……よみがえられる」

復活祭の日曜日までの数日間，個人と家族の聖文研究を，モルモン書に書かれたイエス・キリストの生涯，死，復活，そして贖いの力についての力強い証に焦点を当てたものにすることを考慮してください。

印象を書き留める

古代の使徒たちは，イエス・キリストと復活に対する証に雄々しくありました。多くの人々がイエス・キリストを信じ，主に従おうと努力しました。聖書に記録された言葉があったためです。しかし，イエス・キリストは全世界の救い主なのかどうか，そして主を目にした証人はなぜ狭い地域に住むわずかな人に限定されていたのか，疑問を抱く人々もいました。

モルモン書は，イエス・キリストが確かに世の救い主であり，「すべての国民に御自身を現され」（モルモン書のタイトルページ），主のもとに来る者すべてに救いをもたらされるという証を付け加え，確信させる書物として存在します。さらに，この第二の証は，救いの意味を明確にしています。これこそが，ニーファイ，ヤコブ，モルモン，そしてすべての預言者たちが「これらの言葉を版に刻むことに励んでい〔た〕」理由であり，彼らも「キリストのことを知〔り〕……キリストの栄光を待ち望んでいたこと」を将来の世代のために宣言したのです（モルモン書ヤコブ4：3－4）。この復活祭の季節に，キリストの贖罪の力は万人と個人の両方に及び，全世界とあなたを贖うという，モルモン書の証に思いをはせてください。

個人の聖文研究のためのアイデア

2ニーファイ9：6－15，22；アルマ11：41－45；40：21－23；3ニーファイ26：4－5

イエス・キリストの復活のおかげで，すべての人々は復活する。

イエス・キリストの復活について深く考えることは復活祭の伝統ですが，復活するとは一体どういう意味なのでしょうか。復活について，モルモン書はどのような洞察を与えているでしょうか。恐らくあなたの復活祭の慣習の一部として，復活について以下から見つけた真理を挙げることができるでしょう。2ニーファイ9：6－15，22；アルマ11：41－45；40：21－23；3ニーファイ26：4－5。これらの真理一つ一つを知ることが大切だと思う理由を書き留めてもよいでしょう。

復活についての真理はしばしば，最後の裁きに関する真理と併せて教えられることに気がつくかもしれません。それらの真理が救いの計画における復活の重要性について何を教えているか深く考えてください。

ルカ24：36－43；使徒24：15；1コリント15：12－23も参照してください。

モーサヤ3：7；15：5－9；アルマ7：11－13

イエス・キリストは，わたしの罪，苦痛，弱さを御自身に受けられた。

聖書は，イエス・キリストがわたしたちの罪を贖われたことをはっきりと教えています。しかしながらモルモン書は，キリストの犠牲と苦しみに対するわたしたちの理解を大切な方法で広げます。これらの教えの幾つかを以下の聖句から見つけることができます。モーサヤ3：7；15：5－9；アルマ7：11－13。これらの聖句を読んだ後，見つけたことをこのような表に書いてみてください：

救い主は何を苦しまれたでしょうか。	なぜ苦しまれたのでしょうか。	このことはわたしにとってどのような意味があるでしょうか。
救い主は何を苦しまれたでしょうか。	なぜ苦しまれたのでしょうか。	このことはわたしにとってどのような意味があるでしょうか。

イザヤ53章；へブル4：14－16も参照してください。

「ゲツセマネ」Michael T. Malm画

モーサヤ5：1－2；27：8－28；アルマ15：3－12；24：7－19

イエス・キリストの贖罪は，わたしを清め，わたしが完全な者になる助けとなる。

モルモン書はおもに，イエス・キリストの贖罪によって変わった人々の記録だと言えるでしょう。実のところ，それらの人々の中には，重大な罪を犯した者や，主に対する彼らの信仰によって救い主の力の前で大きな変化が働いた，神の人々に敵対する者たちもいました。これらの経験の幾つかは以下の聖句で読むことができます。モーサヤ5：1－2；27：8－28；アルマ15：3－12；24：7－19。そのほかにも研究できる聖句が思い浮かぶかもしれません。これらの経験一つ一つに共通する点として，どのようなことに気づきますか。どのような違いに気づきますか。これらの記録は，救い主の贖罪がどのようにあなたを変えることができるかについて，何を教えているでしょうか。

アルマ5：6－14；13：11－12； 18章；19：1－16； 22：1－26； 36：16－21； エテル12：27； モロナイ10：32－33も参照してください。

家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

家族と復活祭を祝うに当たり，救い主と復活を含めた主の贖罪について，ともに学ぶ方法を見つけます。幾つかのアイデアを紹介します。

3ニーファイ11章；17章

復活された救い主がアメリカ大陸を訪れられた記録を研究することが，復活祭の季節に特に意義深いと感じる家族もいるでしょう。主の傷に触れる（3ニーファイ11：14－15参照）とはどのような感じか，あるいは主が祝福された子供たちの一人になる（3ニーファイ17：21）ところを家族に想像してもらいます。この記録は，救い主の復活に対するわたしたちの感謝の念をどのように深めるでしょうか。この話を描いている絵がこの概要に付属されています。そのほかの絵はChurchofJesusChrist.org上で見つけることができます。読んだ箇所の絵を家族で描くのも楽しいでしょう。

総大会におけるメッセージ

世界の多くの地域で，今年の4月の総大会は復活祭前の週末に行われます。恐らく大会のメッセージを聞くことが，今年の復活祭に家族が救い主に焦点を当てる助けとなるかもしれません。例えば，家族にイエス・キリストや復活について，特にイエス・キリストの特別な証人である十二使徒が証する大会のメッセージに耳を傾けてもらうことができるでしょう。そして，これらのメッセージを一緒に読み返し，救い主に対する証を強める教えを見つけます。

「生けるキリスト—使徒たちの証」

「生けるキリスト—使徒たちの証」を家族で読み（『リアホナ』2017年5月号，表紙裏；ChurchofJesusChrist.orgも参照），ほかの人と分かち合う復活祭のメッセージをこの証の中から家族一人一人に選んでもらいます。例えば，そのポスターを作ってソーシャルメディアに投稿したり，玄関や窓に貼ったりしてもよいかもしれません。

ビデオ：キリストの特別な証人

ChurchofJesusChrist.orgや福音ライブラリーアプリにはキリストの特別な証人というビデオシリーズがあります。それには，大管長会および十二使徒定員会の会員一人一人がイエス・キリストについて証するビデオが含まれています。家族でこれらのビデオを一つかそれ以上視聴し，救い主がわたしたちのためになされた事柄についてわたしたちに教えていることを話し合います。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の，今週の概要を参照してください。

教え方を改善する

イエス・キリストの福音に従って生きる。 親として，あなたにできる最も大切なことは，心を尽くして福音に従った生活をすることです。それが聖霊を伴侶とするのにふさわしくなるための最善の方法なのです。皆さんは完全になる必要はありませんが，ひたすら努力し，救い主の贖いを通して得られる赦しを願い求めてください。（『救い主の方法で教える』13－14参照。）

ニーファイ人とともにおられるキリストのイラスト／ベン・ソワーズ