「個人の聖文研究を改善するためのアイデア」 『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年 モルモン書』 (2020年)
「個人の聖文研究を改善するためのアイデア」 『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年』
個人の聖文研究を改善するためのアイデア
聖文にある神の言葉の研究を改善するための簡単な方法を幾つか紹介します。
イエス・キリストについての真理を探す
すべてのものがキリストを証していると聖文は教えていますから(2ニーファイ11:4;モーセ6:63参照),モルモン書に出てくる出来事や物語,教えの中にイエスがどんな形で登場されるかよく考えてください。救い主について教えている聖句や救い主にどう従うべきかを教えている聖句は,書き留めたり,印を付けたりしてもよいでしょう。
霊感を与える語句を探す
聖文の中のある語句に強い印象を受けることがあるかもしれません。自分のために特別に書かれたかのように感じるのです。自分に対して言われたように感じられ,霊感とやる気を与えてくれます。そのような語句は,自分の聖典で印を付けたり,学習帳に書き留めたりしてもよいでしょう。
福音の真理を探す
(教義や原則と呼ばれる)福音の真理は,単刀直入に述べられていることもあれば,模範や物語を通して暗に示されることもあります。「この聖句ではどんな永遠の真理が教えられているだろうか」と考えてください。
御霊に耳を傾ける
心に浮かぶ考えや気持ちに注意を向けてください。読んでいる内容と関係のないものでもかまいません。そのような考えや気持ちこそ,天の御父があなたに学んでほしいものなのかもしれません。
聖文を自分の生活に当てはめる
自分が読んでいる物語や教義が自分の生活にどう当てはまるか考えてください。例えば,「今読んでいるようなことを経験したことがあるだろうか」「どうしたら,聖文に出てくるこの人物の模範に従えるだろうか」などと考えてみるとよいでしょう。
研究しながら問いかける
聖文を研究していると,疑問が湧いてくることがあります。読んでいる内容に関連した疑問のこともあれば,生活全般に関する疑問のこともあるかもしれません。そのような疑問について考え,聖文の研究を続けながら答えを探しましょう。
聖文研究の助けとなる資料を活用する
読んでいる聖句について別の角度から見ることができるようにするために,脚注や『聖句ガイド』,あるいはhttps://www.ChurchofJesusChrist.org/scriptures?lang=jpnなどを活用するとよいでしょう。
聖句の背景を考慮する
聖典にある状況や背景を考慮すれば,聖文に関する意義深い洞察を得ることができます。例えば,預言者が語りかけた人々の背景と信仰を理解することで,預言者の言葉の意図を理解することができます。
浮かんだ考えや気持ちを記録する
研究しているときに浮かんだ考えや気持ちを記録する方法は,たくさんあります。例えば,良い言葉やフレーズがあれば印を付けたり,浮かんだ考えをメモとして聖典に書きこんだりすることができます。分かったことや感じた気持ち,受けた印象を日記に書いてもよいでしょう。
末日の預言者と使徒たちの言葉を研究する
聖文にある原則について末日の預言者や使徒たちが教えている事柄を読んでください(例えばconference.ChurchofJesusChrist.orgや教会機関誌を参照)。
分かったことを共有する
個人学習で分かったことについて話し合うことは,ほかの人を教える良い方法であるだけでなく,自分が読んだ内容をさらによく理解するのに役立ちます。
学んだことを実行する
聖文研究は人に霊感を与えるだけでなく,生き方を変えるよう導きます。読みながら,御霊の声に耳を傾けて自分は何をするよう促されているか考え,その促しに従って行動する決意をしましょう。
ラッセル・M・ネルソン大管長はこのように述べました。「もしわたしたちが『キリストの言葉をよく味わいながら力強く進み,最後まで耐え忍ぶならば……〔わたしたちは〕永遠の命を受ける』でしょう(2ニーファイ31:20)。
『よく味わう』とは,単に味をみることではなく,味を楽しむことを表します。そのためには,楽しく発見して誠実に従う精神をもって聖文を研究することです。キリストの言葉をよく味わうとき,それらは『人の心の板に書かれ』ます(2コリント3:3)。そして,わたしたちの人格に必要な部分になるのです。」(「聖文の導きに従って生活する」『リアホナ』2001年1月号,21)