「12月11-17日 黙示6-14:『小羊の血……によって……うち勝〔つ〕』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:新約聖書 2023年』
「12月11-17日 黙示6-14章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2023年』
12月11-17日
黙示6-14章
「小羊の血……によって……うち勝〔つ〕」
ボイド・K・パッカー会長は次のように助言しています。「最初のうち,聖文の言葉遣いがなじみの薄いものに思われるとしても,読み続けてください。そのうち聖文は美しく力強いものであると感じるようになるでしょう。」(「霊的な守りを受けるための鍵」『リアホナ』2013年11月号,27)
印象を書き留める
「産みの苦しみと悩みとのために,泣き叫んでい〔る〕」女性を想像してください。次に,「大きな,赤い龍が……七つの頭と十の角〔を持ち〕」,その女性の周りをさまよい,「生まれたなら,その子を食い尽くそうと」して待ち構えているのを想像してください(黙示12:2-4)。ヨハネの黙示録にあるこれらの聖句を理解するために,これらの象徴は,教会と神の王国,そしてこれらが直面する危険を表していることを心に留めてください。激しい迫害を経験していたヨハネの時代の聖徒たちにとって,悪に勝利するのはとても起こりそうには思えなかったかもしれません。サタンが「聖徒に戦いをいどんで」いて,「すべての部族,民族,国語,国民を支配する権威」を持っているわたしたちの時代にも,この勝利を予測することは難しいかもしれません(黙示13:7)。しかし,ヨハネの黙示録の最後に,善が悪に打ち勝つことが輝かしく述べられています。バビロンは倒れます。そして「大きな患難をとおって」やって来る聖徒たちは,白い衣を着ています。彼らの衣が白いのは,一度も汚れたことがないからではなく,聖徒たちが「その衣を小羊の血で洗い,それを白くした」からです(黙示7:14)。
個人の聖文研究のためのアイデア
ヨハネは地球の歴史における多くの出来事,特に末日の出来事を見た。
これらの章には,七つの封印がある巻物について書かれています。どういう意味だろうかと頭をひねっているとしたら,それはあなただけではありません。預言者ジョセフ・スミスも同じように感じていました。主はジョセフに,この巻物とその封印は地球の「現世の存在」の間の物語を表し,一つ一つの封印は1,000年を表していることを明らかにされました(教義と聖約77:6-7参照)。最初の四つの封印の出来事は,ヨハネの示現の中でわずか8節に要約されていることに,興味を引かれるかもしれません(黙示6:1-8)。次の3節は,第五の封印について述べています(9-11節)。最後の二つの封印の出来事は,黙示録の残りの大半を占めています。つまり,ヨハネの示現のおもな焦点は,終わりの時,すなわちわたしたちの時代に置かれているのです。読みながら,ヨハネが末日について書いた事柄を知ることが,なぜ価値があるのかを深く考えてください。
また,ヨハネが預言した出来事について読みながら,次のような提案や質問について考えてみてください:
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黙示7章を,イスラエルの集合の業を心に留めながら読んでください。この業について,あなたはどんな思いを抱いていますか(教義と聖約77:8-11も参照)。13-17節から,イエス・キリストと主のもとに来る人々について何が学べるでしょうか。
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8章:9章:11章は,終わりの時の出来事について何を教えているでしょうか(教義と聖約77:12-13,15も参照)。これらの出来事に向けて,わたしたちは霊的にどのように備えることができるでしょうか。
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黙示10章には,御使いがヨハネに与えて食べるよう命じた巻物のことが書かれています。これは何を象徴しているでしょうか(教義と聖約77:14参照)。
天での戦いは地上で続いている。
天での戦いについてはあまり分かっていませんが,黙示12:7-11の中で,この戦いについて簡潔ですが鮮明に記されています。この聖句を読み,この前世での戦いにあなた自身も参加していたことを思い描いてください。サタンにどのように打ち勝つかについて,どのようなことが学べますか(11節参照)。
サタンは「イエスのあかしを持っている者たちに対して,戦いをいどむ」ことに固執しているため,天で始まった戦いは地上で続いています(黙示12:17)。黙示13章から,サタンが今日どのようにその戦いを行っているかについて,何が分かるでしょうか。「小羊の血」と「〔あなた〕のあかしの言葉」(黙示12:11)は,この戦いにおいて引き続きあなたをどのように助けているでしょうか。
1ニーファイ14:12-14;モロナイ7:12-13;モーセ4:1-4;教義と聖約29:36-37;「福音トピックス」「天での戦い」の項topics.ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。
「わたしは,もうひとりの御使い……を見た。彼は……永遠の福音をたずさえてき〔た〕。」
この聖句で述べられている預言の成就の一つとして,モロナイがジョセフ・スミスのもとに現れて,ジョセフを記録のある場所に導き,ジョセフはそれを翻訳し,モルモン書として出版しました。この書物には,わたしたちが「あらゆる国民,部族,国語,民族」に宣べ伝える責任を受けている「永遠の福音」が収められています(黙示14:6)。
永遠の福音の回復に携わったそのほかの御使いについて,詳しくは以下を参照してください:教義と聖約13章;27:5-13;110:11-16;128:20-21。
「イエス・キリストの完全な福音の回復:200周年の世界への宣言」(ChurchofJesusChrist.org)も参照してください。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
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黙示7:9,13-15。わたしたちがバプテスマや神殿の儀式を受けるときに白い衣服を着用する理由について,この聖句は何を教えているでしょうか。
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黙示7:14-17。これらの節にある主の約束についてどう感じるか,家族に分かち合ってもらうとよいでしょう。わたしたちが「大きな患難」の中にいるとき,主の約束はどのような助けとなってくれるでしょうか(14節)。
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黙示12:7-11;14:6。家族の中には,ヨハネの黙示録に記されている示現の絵を描きたい人もいるかもしれません。例えば,黙示12章をもとに絵を描けば,天での戦いについての話し合いにつながるでしょう(7-11節参照)。黙示14:6をもとにした絵は,福音の回復について話し合うきっかけになります。
黙示14:6を一緒に読んだ後で,天使モロナイや,現代における福音の回復を助けたそのほかの天使たちの絵を見せてもよいでしょう(この概要の最後にある絵を参照)。家族で順番に絵をどれか一つ掲げて,その天使が「〔わたしたち〕に宣べ伝えるために,永遠の福音をたずさえて」来てくれたことに対して感謝している理由を分かち合ってもらうこともできます。
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黙示12:11。「彼らのあかしの言葉」とはどういう意味でしょうか。イエス・キリストについてのわたしたちの証は,わたしたちやほかの人たちがサタンに打ち勝つうえでどのような助けとなるでしょうか。
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黙示13:11-14。惑わす獣についてあなたの家族はどのように思っているでしょうか。わたしたちは今日の世の中で目にする惑わしをどのように見極め,避けることができるでしょうか。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。
歌の提案:「勇者になろう」『子供の歌集』85