「9月12-18日イザヤ13-14章;24-30章;35章:『不思議な驚くべきわざ』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:旧約聖書 2022年』(2021年)
「9月12-18日イザヤ13-14章;24-30章;35章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2022年』
9月12-18日
イザヤ13-14章;24-30章;35章
「不思議な驚くべきわざ」
ボニー・H・コードン会長は次のように教えています。「聖典を読むことで,わたしたちの思いは照らされ,霊は養われ,疑問の答えが見つかり,主への信頼は深くなり,さらに主を中心とした生活ができるようになります。」(「主に信頼し,傾かない」『リアホナ』2017年5月号,7参照)
印象を書き留める
主が預言者たちに行うように言われることの一つは,罪がもたらす結果について警告することです。旧約の預言者の場合,これはしばしば,強力な王国の勢力のある統治者に,悔い改めなければならず,さもなければ滅びると伝えることを意味しました。それは危険な務めでしたが,イザヤは恐れることがなく,イスラエル,ユダ,およびその周辺の国々を含む,当時の王国に対するイザヤの警告は大胆なものでした(イザヤ13-23章参照)。
ただし,イザヤは希望のメッセージも携えていました。結局,預言された滅亡がこれらの王国にもたらされましたが,イザヤは回復と再生の機会も予見しました。主は御自分のもとへ戻るよう御自分の民を招かれます。「焼けた砂〔を〕池と〔し〕,かわいた地〔を〕水の源と」されます(イザヤ35:7)。主は「不思議な驚くべきわざ」(イザヤ29:14)を行い,御自分がイスラエルに約束した祝福を彼らに回復されます。イザヤも,当時生きていたほかのだれも,この驚くべき業を生きて目にすることはありませんでした。しかし,わたしたちは今日,それが最終的に成就するのを目にしています。実に,わたしたちはその業に参加しているのです!
個人の聖文研究のためのアイデア
この世の邪悪な王国とその統治者は必ず倒れる
イザヤ13-14章は,バビロンについての「託宣」(預言のメッセージ)と呼ばれています(イザヤ13:1)。かつては勢力のある統治者がいる強力な王国であったバビロンは,今では遠い昔の歴史と見なされています。それではどうして,バビロンへのメッセージが今日のわたしたちにとって重要なのでしょうか。聖文の中で,バビロンは高慢,この世的な状態,および罪を象徴しており,今日わたしたちはそれらのすべてに取り囲まれています。イザヤ13:1-11,19-22;14:1-20を読みながら,この象徴について考えてください。次のような質問について考えるのもよいでしょう:
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バビロンに対するイザヤの警告は,救い主の再臨の前の世についての預言とどのような点で類似しているでしょうか(イザヤ13:1-11;教義と聖約45:26-42参照)。
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バビロンの王の高慢さとサタンの高慢さには,どのような類似点があるでしょうか(イザヤ14:4-20;モーセ4:1-4参照)。これらの節から,あなたは自分に対してのどのような警告を見いだしますか。
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救い主はどのようにして「あなたの苦労と不安とを除き,……安息を」与えてくださるでしょうか(イザヤ14:3)。
イザヤ24:21-23;25:6-8;26:19;28:16
イザヤの書いたものはわたしの心をイエス・キリストに向ける
イザヤの教えはしばしば,救い主の贖いの犠牲,復活,および再臨を含む,救い主の使命に言及しています。以下の節を読むとき,主の使命のどのような側面が思い浮かびますか:イザヤ24:21-23;25:6-8;26:19;28:16。救い主のことを思い起こさせる聖句として,ほかにどのようなものがあるでしょうか。
イザヤ22:22-25も参照してください。
イザヤ24:1-12;28:7-8;29:7-10;30:8-14
背教とは,主と主の預言者に背を向けることである
主に背を向け,主の預言者を拒むことがもたらす結果について警告するために,イザヤは様々な比喩を用いました。その中には,むなしい地(イザヤ24:1-12),酔い(イザヤ28:7-8),飢えと渇き(イザヤ29:7-10),壊れた石垣や器(イザヤ30:8-14)があります。これらの節に書いてあることをもとに考えて,聖約を守ることはなぜ大切なのでしょうか。主と主の僕に忠実であり続けるためにあなたが行っていることについて考えてください。
M・ラッセル・バラード「船にとどまり,つかまっていなさい」『リアホナ』2014年11月号,89-92も参照してください。
主は失われたものや壊れたものを回復してくださる
人々や社会が主に背を向けるとき,サタンはわたしたちにその結果は取り返しのつかないものであると思わせようとします。しかし,イザヤは人々が悔い改めて主に立ち返るときに主がなさる驚くべき事柄の幾つかについて述べています。主と,主の愛と,主の力について,イザヤ29:13-24;30:18-26;35章からどのようなことが学べますか。
現代において,主は一つには御自分の福音の回復を通して,御自分の力を現してこられました。イザヤ29章には,その回復の出来事と類似点がある聖句が幾つかあります。以下はその例です:
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イザヤ29:11-12を,2ニーファイ27:6-26およびジョセフ・スミス—歴史1:63-65と比較してください。
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イザヤ29:13-14を,教義と聖約4章およびジョセフ・スミス—歴史1:17-19と比較してください。
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イザヤ29:18-24を,モルモン書のタイトルページと比較してください。
これらの聖句を読むとき,福音の回復についてどのような思いや印象を受けますか。
「イエス・キリストの完全な福音の回復:200周年の世界への宣言」(ChurchofJesusChrist.org)も参照してください。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
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イザヤ25:4-9。あなたの家族はこれまで,嵐のときの避け所や,暑い夏の日の日陰がもたらす祝福を経験したことがありますか(4節参照)。これらの節や,イザヤ25:4-9で主について述べているそのほかの言葉を読みながら,この質問について話し合ってください。主はどのような点でこれらのもののようであられるでしょうか。
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イザヤ25:8-9;26:19。ゲツセマネの救い主,十字架上の救い主,復活後の救い主の絵を見せることで,家族がこれらの節とイエス・キリストとの関係を理解するのを助けることができます(『福音の視覚資料集』56番,57番,58番,59番参照)。家族に,自分たちが「〔主〕の救を……楽し〔む〕」(イザヤ25:9)理由を分かち合ってもらいましょう。
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イザヤ29:11-18。これらの節は,家族が福音の回復とモルモン書の出現という「不思議な驚くべきわざ」(14節)について話し合う助けとなります。これらはなぜ不思議な驚くべきことなのでしょうか。家族に,家の中にあるもので,回復の驚くべき祝福を表しているものを見つけてもらいましょう。
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イザヤ35章。家族で,この章に出てくる描写の中で,今日イエス・キリストがどのようにシオンを築き上げておられるかを理解する助けとなる描写を絵に描くと楽しいかもしれません。これらの描写から,どのようなことが学べるでしょうか。わたしたちはシオンを築き上げるのを助けるためにどのようなことができるでしょうか。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。
歌の提案:「光かがやく春の日に」『子供の歌集』57