マタイ13章；ルカ8章；13章

「耳のある者は聞くがよい」

たとえ話は，子供たちを引き付ける単純な話として使うことができます。この概要と『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』は，救い主のたとえ話を用いて子供たちに重要な真理を教えるために役立ることができます。

分かち合うよう招く

種，真珠，宝箱など，子供たちがマタイ13章のたとえ話を覚えるのに役立つ物を持ってきます。子供たちに，これらのたとえについて覚えていることを分かち合ってもらいます。

教義を教える：年少の子供たち

マタイ13：1－23

わたしは，イエスの教えを学ぶ備えをする必要がある。

年少の子供たちは，種まきのたとえに出てくるすべての象徴については理解できないかもしれませんが，たとえが教えている簡潔な福音の真理を学ぶことはできます。このたとえが自分にどう当てはまるかを子供たちによく理解してもらうために，どう助けることができるでしょうか。

活動案

様々な種類の土（または土の写真）を見せながら，マタイ13：3－8をかいつまんで話します。種を一つずつ配り，その種を育てるために何ができるか尋ねます。わたしたちの証は種のようなものだということを説明します。証の「種」は，どのようにして育てればよいでしょうか。
今週の活動ページを使って，マタイ13章で述べられているそれぞれの土が，心の状態について何を教えているかを，子供たちに理解してもらいます。主の教えを学ぶためにはどのような心を持ってほしいとイエスは望んでおられるか，子供たちに尋ねます。
マタイ13：9，15を読み，体の部分の名称が出てきたら，自分の体のその部分を指さすよう子供たちに言います。イエスの教えを学ぶために，その体の部分をどのように用いることができるでしょうか。

マタイ13：24－30，36－43，47－48

天の御父は，正義を選ぶことをわたしに望んでおられる。

イエスのたとえ話の幾つかは，終わりの日に，神が悪人と義人とを分けられると教えています。子供たちに正義を選ぶよう促すために，それらのたとえ話をどのように使うことができるでしょうか。

活動案

麦と毒麦のたとえを子供たちに演じてもらいます（マタイ13：24－30参照）。麦は義にかなった選択をする人々を表し，毒麦（有害な雑草）はそうでない人々を表すことを説明します。いつの日か天の御父は義にかなった人々を集められます。集められた人々は，御父のもとで生きるようになります。
子供たちに，正しい選択の例と間違った選択の例を幾つか示します。子供たちに，あなたが正しい選択の説明をしたときには「麦を選んだ」と言ってもらい，間違った選択の説明をしたときには「毒麦を選んだ」と言ってもらいます。
麦の穂の絵を持ってきて，義にかなった人になる方法を，そこに絵で描いてもらいます。

マタイ13：44－46

末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であることは宝である。

キリストの教会に属していることの価値を子供たちに理解してもらうために，宝と高価な真珠の比喩をどのように用いることができるでしょうか。

活動案

宝箱と真珠の絵を教室に隠して，子供たちに見つけてもらいます。それらの絵を使って，マタイ13：44－46のたとえ話について教えてください。美しい真珠または畑に隠してある宝を得るために，自分の持っているものをすべて手放す人がいるのはなぜかを話します。さらに良いものを手に入れるために，良いものを諦める場合があることを説明します。福音があなたにとって大切な理由を子供たちに話しましょう。
例えば救い主，神殿，モルモン書など，末日聖徒イエス・キリスト教会にある「宝」を表す物や写真，絵を箱に入れます。それぞれの子供に，物または写真，絵を一つ選んでもらい，それがなぜ宝なのかを話してもらいます。
「イエス・キリストの教会」（『子供の歌集』48）を一緒に歌い，救い主の教会に感謝している理由を子供たちに話してもらいます。教会員であることから得られた祝福について証します。

教義を教える：年長の子供たち

マタイ13：1－23

わたしは，イエスの教えを受け入れられるよう心を備える必要がある。

柔軟な心と意欲がなければイエスから教えを受けることはできないことを子供たちに分かってもらうためには，どんな助けができるでしょうか。

活動案

マタイ13：4－8に出てくる4種類の土の話を一人につき１種類ずつ子供に割り当てて，各人で読んでもらいます。自分が読んだ種類の土に植えられた種がどうなったかを調べて，発表してもらいます。人の心は，この4種類の土にどうたとえることができますか（マタイ13：19－23）。
子供たちに庭の絵を見せます。植物が育つためには，土はどんな状態になっている必要がありますか。石がたくさん混ざっていていばらの生えている土の絵を見せます。このような土で植物が育ちにくいのはなぜでしょうか。どうすれば，自分の心を良い土のようにして，救い主の教えを受け入れられるようにすることができるでしょうか。
子供たちにマタイ13：15－17を読んでもらいます。ホワイトボードに，目と耳と心を描きます。イエスの教えを学ぶために，この3つをそれぞれどのように使いますか。

マタイ13：24－30，36－43

わたしは，周りの人がそうしないときでも正義を選ぶことができる。

子供たちのことを考えながらこれらの聖句を読むときに，どのような印象を受けますか。

活動案

マタイ13：24－30の麦と毒麦のたとえに出てくる様々な場面を絵に描き，クラスの皆に見せるよう子供たちに言います。マタイ13：36－43に出てくるたとえの解釈を参考にして，自分の描いた絵に名前をつけてもらいます。毒麦とは有害な雑草であることを説明する必要があるかもしれません。
可能であれば，麦と毒麦の写真を見せましょう。麦と毒麦は，収穫（この世の終わり）まで一緒に育つことを説明します。このことは，わたしたちが善と悪に囲まれて生活しており，正義を選ぶよう注意する必要があることを教えています。善悪の違いはどうすれば見分けることができるか，子供たちに分かち合ってもらいます。

マタイ13：44－46

末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であることは宝である。

あなたが教える子供たちは，教会員であることを価値ある宝だと思っているでしょうか。マタイ13：44－46のたとえについて話し合うと，救い主の教会について感じていることを言いやすくなるかもしれません。

活動案

子供たちにマタイ13：44－46を黙読して，このたとえを自分の言葉でほかの生徒に話してもらいます。
硬貨を表す円を幾つか切り抜き，宝箱の中に入れます。子供たちに，その硬貨を一枚取り出して，教会員でよかったと思うことを一つ，絵でそれに描いてもらいます。文字で書いても構いません。硬貨にかいたものを，子供たちに見せてもらいます。
ワードの一人の会員に，子供たちに向けて改宗談を話してもらいます。末日聖徒イエス・キリスト教会に入るために犠牲にしたものについて話してもらってください。または，主と教会のために犠牲にしているものについて子供たちに話してもらいます。

家庭で学ぶよう励ます

初等協会で学んだたとえの一つについて家族に教えるよう子供たちに勧めます。

教え方を改善する

子供たちは自分が学んでいることを分かち合うのが好きである。子供たちは幼くても，家族を強めることができます。初等協会で学んだことを家族と分かち合うよう子供たちに勧めましょう。（『救い主の方法で教える』30参照）