「歌の時間,ならびに聖餐会での子供の発表に関する指示」『わたしに従ってきなさい—初等協会用:旧約聖書 2022年』(2021年)
「歌の時間,ならびに聖餐会での子供の発表に関する指示」『わたしに従ってきなさい—初等協会用:2022年』
歌の時間,ならびに聖餐会での子供の発表に関する指示
初等協会会長会および音楽指導者の皆さんへ
初等協会の歌は,子供たちが天の御父の幸福の計画とイエス・キリストの福音における基本的な真理を学ぶうえで非常に効果的なツールです。子供たちが福音の原則について歌うとき,それらが真実であることを聖霊が証してくださいます。歌の歌詞とメロディーは,生涯を通して子供たちの思いと心に残ることでしょう。
音楽を通して福音を教える備えをするに当たり,御霊の助けを求めてください。歌が伝えている真理に関して,あなた自身の証を述べてください。歌の内容が,家庭や初等協会のクラスで学び,経験していることとどのように関連しているか,子供たちが理解できるように助けてください。皆さんの熱心な努力によって,子供たちとその家族は祝福を受けることでしょう。
皆さんを愛しています。皆さんが尊い子供たちを強め,守るためにささげてくださっている献身的な奉仕に感謝をお伝えします。
中央初等協会会長会
歌の時間に関する指示
5分(初等協会会長会)—開会の祈り,聖文または信仰箇条,一つのお話
20分(音楽指導者)—歌の時間
初等協会の会長会と音楽指導者は,クラスや家庭で学んでいる原則を子供たちの心に定着させるために,毎月の歌を選びます。本ガイドには,こうした原則を定着させるうえで助けとなる歌のリストが載っています。そのような歌は,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』および『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の概要にも載っています。
子供たちに歌を教える際には,教える歌に出てくる物語や教義上の原則について,これまでに学んだことを子供たちに発表してもらってください。子供たちが各クラスで学んでいることを確認するには,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の概要を参照するとよいでしょう。そうすることで,子供たちが学んでいる物語や原則について知ることができ,子供たちの学びを音楽を通してどう助けたらよいか考えることができます。
歌の時間に,子供たちが以前に習った歌や楽しく歌っていた曲を復習することもできます。復習するときには,歌詞で歌われている真理について,どんな考えが浮かび,どんな気持ちを感じたか,子供たちに話してもらってください。
『子供の歌集』は,初等協会の音楽の基本資料です。賛美歌集に掲載されている賛美歌や,『フレンド』または『リアホナ』に載っている歌も適切です。折にふれて,愛国歌や祝祭日の歌も使うことができます。日曜日にふさわしい,子供たちの年齢に合ったものを選んでください。そのほかの曲を初等協会で用いる場合には,ビショップリックの承認を得る必要があります(『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』12.3.4,ChurchofJesusChrist.org参照)。
初等協会の概要
毎週の初等協会の流れ:
-
歌の時間25分
-
移動時間5分
-
クラス20分
初等協会の人数が多い場合,指導者は子供たちを二組に分け,一方のグループが初等協会のクラスで学ぶ間にもう一方のグループで歌の時間を行い,その後,交代することもできます。その際,初等協会の指導者は状況に合わせて上記の時間枠を調整する必要があるかもしれません。
歌の時間のための音楽の提案
1月
-
「神の子です」『子供の歌集』2-3
-
「お父様は生きています」『子供の歌集』8
-
「主の来られる時」『子供の歌集』46-47
2月
3月
4月
-
「イスラエルの救い主」『賛美歌』4番
-
「イエス様,本当に復活したの」『子供の歌集』45
-
「いましめを守る人を」『子供の歌集』68-69
5月
-
「主と歩もう」(『フレンド』2020年2月号,F3)
-
「いのりながらみ言葉読む時」『子供の歌集』66
-
「神殿に行きたいな」『子供の歌集』99
6月
7月
-
「せいれい」『子供の歌集』56
-
「お父様は生きています」『子供の歌集』8
-
「神殿に行きたいな」『子供の歌集』99
8月
9月
10月
11月
-
「預言者にしたがおう」『子供の歌集』58-59(歌詞の7番)
-
「感謝を神に捧げん」『賛美歌』11番
-
「福音の教えよく守りましょう」『子供の歌集』72
12月
-
「主の来られる時」『子供の歌集』46-47
-
「子供の時から主を求め」『子供の歌集』67
-
「ねどこもなくて」『子供の歌集』26-27
音楽を使って教義を教える
歌の時間は,子供たちが福音の真理を学びながら聖霊の導きを感じられるようにするために設けられています。以下のアイデアは,賛美歌や初等協会の歌で歌われている福音の原則を教える方法を計画するうえで,あなたに霊感をもたらしてくれることでしょう。
関連聖句を読む。『子供の歌集』および『賛美歌』には,関連する聖句の場所が記載されているものがたくさんあります。必要に応じて助けながら子供たちにその聖句を幾つかを読んでもらい,その聖句がその歌にどう歌われているか話し合ってください。参照聖句を幾つかホワイトボードに書き出し,その聖句がどの歌(もしくは歌の一節)の参照聖句なのかを当ててもらってもよいでしょう。
空白を埋める。歌の一節を,キーワードを幾つか抜いてホワイトボードに書き,その歌を子供たちに歌ってもらいます。空白に入る言葉を歌えているか,耳を傾けましょう。子供たちが空白に入れた言葉から学べる福音の原則について,話し合います。
教会指導者の言葉を引用する。初等協会の歌と同じ福音の原則を教えている教会指導者の言葉を読み,子供たちによく聞いてもらいます。自分たちの歌っている歌が伝えている真理を理解するのに役に立つ内容を言っていると思ったら,手を挙げてもらいます。それはどんな言葉か,言ってもらいます。
証する。初等協会の歌が歌っている福音の真理について,子供たちに短く証します。歌うことは,証を伝え,御霊を感じる方法の一つであることを子供たちが理解できるように助けます。
神の証人になる。子供たちに順番に立って,今歌っている歌から学んだことや,歌の中で教えられている真理について感じたことを話してもらいます。歌っているときにどう感じているかを尋ね,子供たちが聖霊の影響を認識できるように助けてください。
絵を用いる。歌の中にある重要な語句に合う絵を探したり,描いたりするのを子供たちに手伝ってもらいます。歌のどんなところを絵にしたのか,その歌でどんなことが教えられているかを子供たちに話してもらいます。例えば,歌「主の来られる時」(『子供の歌集』46-47)を教える場合,歌詞にある大切な語句(てんし,ゆき,ほしなど)を表す絵を部屋のいろいろな場所に置くとよいでしょう。一緒に歌を歌いながら,子供たちに絵を集めてもらい,歌に出てくる順番に絵を掲げてもらいます。
実物を用いたレッスンをする。歌についての話し合いを促すために,実物を用いることもできます。例えば,歌「子供の時から主を求め」」(『子供の歌集』67)は,主を求めることについて述べています。救い主の絵を部屋に隠し,子供に見つけてもらいます。子供が絵を見つけたら,それを見つけるために行ったことについて話してもらいます。この活動が,歌に出てくる,主を求めるためにわたしたちができることについての話し合いにつながるかもしれません。
個人的な経験を分かち合ってもらう。歌の中で教えられている原則と,自分の経験を結びつけられるように子供たちを助けます。例えば「神殿に行きたいな」(『子供の歌集』99)を歌う前に,神殿を見たことのある子供たちに手を挙げてもらうとよいでしょう。神殿を見るとどんな気持ちがするかを考えながら歌ってもらうとよいでしょう。
質問する。歌を歌う際に,様々な質問をすることができます。例えば,歌の各節から何を学べるか子供たちに尋ねることができますし,歌の中に答えがある質問について考えてもらうこともできます。そうすることで,歌で教えられている真理について話し合うこともできるでしょう。
答えに耳を傾ける。子供たちに,質問の答えを聞き取ってもらいます。例えば,歌「主はみ子をつかわし」(『子供の歌集』20-21)には質問や答えが出てきます(英語版を参照)。子供たちにそれらの質問をし,歌いながら答えに耳を傾けてもらうとよいでしょう。
子供たちが初等協会の歌や賛美歌を学び,覚えられるように助ける
子供たちは,何度も聞き,繰り返し歌うことで歌を覚えます。新しい歌を教えるときには,歌詞を単に朗読したり暗唱したりするのではなく,必ず子供たちに向けて歌ってあげてください。そうすることで,子供たちは歌詞とメロディーを結びつけることができます。歌を教えた後は,一年を通して,様々な方法で楽しく復習しましょう。以下に,子供たちが歌を学び,復習するうえで役立つアイデアを幾つか紹介します。
ポスターを作る。各節にある言葉や,歌詞を表す絵(写真)を載せたポスターを見せます。子供たちが歌う際に,言葉や絵(写真)を幾つか隠し,子供たちがすべての歌詞をポスターなしで歌えるようになるまで繰り返します。子供たちに,ポスターを作るのを助けてもらうこともできます。
音程を示す。子供たちが歌のメロディーを覚えられるように,手のひらを水平にし,歌に合わせて音程が上がる場合は手を上に挙げ,音程が下がる場合は下に降ろします。
繰り返す。やまびこのように,あなたが歌った部分を子供たちに繰り返してもらいます。短いフレーズや節を歌い,子供たちに歌い返してもらいましょう。
変化をつける。ささやく,ハミングする,手拍子をする,テンポを変える,または座って歌う,立って歌うなど,様々な方法で歌を歌ってみましょう。紙でサイコロを作り,各側面に異なる歌い方を書いておくこともできます。一人の子供にサイコロを転がしてもらいます。出た面に書かれた方法で歌いましょう。
グループに分かれて歌う。各クラス,または子供たち一人一人に歌の一つのフレーズを割り当て,立って歌ってもらいます。担当するフレーズを交替していき,各クラスまたはそれぞれの子供がすべてのフレーズを歌うまで続けます。
手の動きをつける。歌の歌詞やメッセージを覚えるのに役立つ,簡単な手の動作を子供たちに考えてもらいます。例えば,「心低く」(『子供の歌集』11)を歌うとすれば,子供たちに,歌の中の関連する歌詞を歌うときに,腕を組んだり,頭を下げたり,胸に手を当てたりしてもらいます。
男女に分かれて歌う。男の子の絵と女の子の絵を描き,のりまたはテープでそれぞれ別の棒に貼り付けます。歌を復習しながら,どちらかの絵を掲げて,歌の一部を歌ってもらいましょう。
バスケット投げ。部屋の前に,数字を振ったバスケットや入れ物を,選んだ曲の節の数だけ用意しておきます。曲の各節にも番号を振っておいてください。子供の一人に,お手玉(またはボールのように丸めた紙)を入れ物の中や近くにそっと投げてもらいます。子供たちに,その入れ物に振ってある番号と同じ番号の付いた節を歌ってもらいましょう。
絵とフレーズを合わせる。歌の各フレーズを別々の紙に書き出し,それぞれのフレーズを表す絵や写真を用意しておきます。絵や写真を教室の片側に置き,反対側には紙を置いておきます。歌を歌い,子供たちに絵や写真と言葉を合わせてもらいます。
聖餐会での発表に関する指針
聖餐会での子供の発表は,ビショップの指示の下,通常,第4四半期に行われます。初等協会会長会および音楽指導者として,年度の早い時期に,初等協会を担当しているビショップリック顧問と会い,発表の計画について話し合いましょう。最終的な計画が出来上がった時点で,その顧問の承認を得ます。
発表は,子供たちとその家族が家庭および初等協会で旧約聖書から学んだことを伝えられる場とすべきです。一年を通して歌ってきた初等協会の歌から学んだことも含めます。子供たちが学んだことを伝えるうえで,どの福音の原則および歌が効果的か,よく祈りながら考えてください。年間を通じ,発表の中で使えるように,子供たち一人一人の話や経験を記録に残しておきます。発表の場で,子供たちに聖句やお話,証を分かち合ってもらいましょう。発表の準備をする中で,会員たちが天の御父と救い主とその教えに思いを向けるよう促す方法を考えてください。
子供の数が少ないユニットでは,家族が自分の子供たちと一緒に発表に参加できる方法を考えてもよいでしょう。ビショップリックの一員による短い話で集会を終えることもできます。
発表の準備をする際には,以下の指針を心に留めてください。
-
練習のために,初等協会のクラスや家族との時間を必要以上に奪うことのないようにする。
-
聖餐会での発表で,視覚資料,衣装,各種機器によるプレゼンテーションを使用するべきではない。
『総合手引き:末日聖徒イエスキリスト教会における奉仕』12.2.1.2,ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。