新約聖書 2023年
11月6-12日 ヘブル7-13章:「すでに現れた祝福の大祭司」


「11月6-12日  ヘブル7-13章:『すでに現れた祝福の大祭司』」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:新約聖書 2023年』

「11月6-12日  ヘブル7-13章」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2023年』

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アブラハムに祝福を与えるメルキゼデク

「アブラハムに祝福を与えるメルキゼデク」Walter Rane画作者からの寄贈

11月6-12日

ヘブル7-13章

「すでに現れた祝福の大祭司」

ヘブル7-13章を読むときに,ヘブル人の聖徒たちに対する主のメッセージは何であったか深く考えてみてください。また,あなたとあなたが教える人々に対する主のメッセージを見つけてください。

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分かち合うよう招く

クラスの前に,クラスの何人かの参加者に,ヘブル7-13章から,「まごころをもって信仰の確信に満たされつつ,みまえに近づ〔く〕」のに役立つ節を紹介する準備をしてきてもらいます(ヘブル10:22)。

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教義を教える

ヘブル7-10章

古代の儀式も現代の儀式もイエス・キリストに目を向けさせるものである。

  • 『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要では,ヘブル7章を調べて,メルキゼデク神権について教えている節とイエス・キリストについて証している節を見つけるよう勧めています。クラスの参加者に,見つけたことを分かち合ってもらいます。または,レッスンの中で7章を読み返す時間を取って,この神権について教え,救い主について証している節を見つけてもらってもよいでしょう。メルキゼデクはどのような点でイエス・キリストに似ていたでしょうか(1-2節に記されているメルキゼデクの称号を参照)。メルキゼデク神権の儀式は,わたしたちがキリストのもとに行くのをどのように助けてくれるでしょうか。

  • わたしたちは動物の犠牲をささげませんが,今日も儀式に参加し,それらの儀式は古代と同じように,わたしたちの心をキリストに向かわせ,また,「各個人の生活に天の祝福と力が流れ込むことのできる,認可された経路となる」ものです(デビッド・A・ベドナー「いつも罪の赦しを保つ『リアホナ』2016年5月号,59-60)。ヘブル8-10章に述べられている古代の儀式が,救い主の贖いの犠牲をどのように象徴しているかを一緒に研究するとよいでしょう。例えば,雄牛ややぎの血は何を表しているでしょうか(ヘブル9:13-14参照)。大祭司はだれを表しているでしょうか(ヘブル9:24-26参照)。ビデオ「犠牲と聖餐」(ChurchofJesusChrist.org)が役立つでしょう。現代の儀式はわたしたちをどのように祝福し,どのようにわたしたちがイエス・キリストに心を向けるのに役立ってきたでしょうか。これらの儀式をもっと有意義で,救い主に焦点を当てたものとするために,何ができますか。

ヘブル10:34-3811章

信仰は,神の約束を信頼することを求める。

  • クラスの参加者に,信仰についてのパウロの教えを理解する助けとして,初めに,信仰を一文でどのように説明することができるか考えてもらうとよいでしょう。その後,ヘブル11:1でパウロが述べている定義をクラスで読み,話し合います。次に,一人一人に,ヘブル11章で言及されている人々から一人選んで,研究するよう割り当てるとよいでしょう。『聖句ガイド』scriptures.ChurchofJesusChrist.org)を用いて旧約聖書に記されているその人の経験を読み返し,その後,見つけたことをクラスで発表してもらうとよいでしょう。これらの人は,「望んでいる事がらを確信」していたことをどのように示したでしょうか。(ジョセフ・スミス訳へブル11:1クラスの参加者に,忠実な人のそのほかの例を分かち合ってもらえるかもしれません。まだ果たされていない約束を信じて信仰を働かせたことはありますか。

  • 信仰を「捨てる」ようにとの誘惑を受けたヘブル人の聖徒たちへの勧告は,証を得ようと懸命に努力しているクラスの参加者にとって価値があるでしょう。また,信仰の危機にある愛する人を助けようとしている人にとっても役立つかもしれません。この勧告を見つけるために,クラスの参加者に,ヘブル10:34-38と「その他のリソース」にあるジェフリー・R・ホランド長老の言葉を読んでもらいます。わたしたちはなぜ時に主と主の福音に対する確信を放棄したくなることがあるのでしょうか(ヘブル10:35参照)。「神の……約束のものを受ける」信仰と確信を築いて維持するために,どのようなことができるでしょうか(ヘブル10:36)。

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その他のリソース

「確信を放棄してはいけない。」

ヘブル10:32-39に言及して,ジェフリー・R・ホランド長老は次のように教えました。

「それは確かにつらい戦いです。教会に入る前,教会に入ろうとしている間,そして教会に入ってからも問題は起きます。このような状態は常に起きています。しかし,たじろいではならないとパウロは言います。ろうばいしたり,たじろいだりしてはなりません。自信をなくしてはなりません。かつてあなたがどのように感じたかを忘れてはなりません。あなたの経験した事柄に不審の念を抱いてはなりません。……

大切な決断を下す際に注意すべき事柄やよく考えなければならないことがあるのはもちろんですが,光に照らされた後に,良いものから目をそらさせようとする誘惑に注意してください。以前,ある事柄について祈り,信頼したとき,それが正しいものであったならば,その正しさは今も変わりません。たとえ圧力を受けても諦めてはなりません。……自分の疑念を正面から見つめてください。恐れを克服してください。『だから,あなたがたは自分の持っている確信を放棄してはいけ』ません。道を踏み外すことなく,あなたの前に繰り広げられる麗しい人生に目を向けてください。」(「確信を放棄してはいけない『リアホナ』2000年6月号,38)

教え方を改善する

まず,聖文を読む。聖文をあなたの研究と準備のための第一の資料とするべきです。現代の預言者たちの言葉によって,標準聖典を補足することができます(『救い主の方法で教える』17参照)。

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