手引きと召し
10.アロン神権定員会


「10.アロン神権定員会」『総合手引き 抜粋』(2023年)

「10.アロン神権定員会」『総合手引き 抜粋』

画像
教会にいる若い男性

10.

アロン神権定員会

10.1

目的と組織

10.1.1

目的

定員会の目的は,神権者が協力して神の救いと昇栄の業に携わることができるように助けることです。

10.1.2

アロン神権定員会のテーマ

「わたしは神から愛されている息子です。神はわたしの行う業を備えておられます。

わたしは心と,勢力と,思いと,力を尽くして神を愛し,交わした聖約を守り,神の神権を使って,家族をはじめ,人々に奉仕します。

わたしは日々奉仕し,信仰を働かせ,悔い改め,成長するよう努めるとき,神殿の祝福と永続する福音の喜びを得るにふさわしくなります。

わたしはイエス・キリストの真の弟子になることによって勤勉な宣教師,忠実な夫,愛に満ちた父親になるよう備えます。

わたしはすべての人に,キリストのもとに来て主の贖いの祝福を受けるよう招くことにより,救い主の再臨に世を備える助けをします。」

10.1.3

定員会

10.1.3.1

執事定員会

若い男性は,12歳になる年の1月から執事定員会に加わります。備えられたふさわしい若い男性であれば,この時点で執事に聖任される資格もあります。

執事の義務については,教義と聖約20:57-59および84:111に記されています。その他の義務には,聖餐のパスを行うことや,「すべて現世の事柄をつかさどる」ことにおいてビショップを補佐することなどがあります(教義と聖約107:68)。

10.1.3.2

教師定員会

若い男性は,14歳になる年の1月から教師定員会に加わります。備えられたふさわしい若い男性であれば,この時点で教師に聖任される資格もあります。

教師は,執事と同じ義務を負っています。また,聖餐を準備し,ミニスタリングブラザーとして奉仕します。その他の義務については,教義と聖約20:53-59および84:111に記されています。

10.1.3.3

祭司定員会

若い男性は,16歳になる年の1月から祭司定員会に加わります。備えられたふさわしい若い男性であれば,この時点で祭司に聖任される資格もあります。

祭司は,執事や教師と同じ義務を負っています。その他の義務については,教義と聖約20:46-52,73-79に記されています。

10.1.4

神権の鍵

これらの鍵について詳しくは,3.4.1を参照してください。

10.1.5

定員会を地元の必要に合わせる

若い男性が少ないワードや支部では,アロン神権定員会は合同で集まって,指導や活動を行うことができます。

10.2

神の救いと昇栄の業に携わる

10.2.1

イエス・キリストの福音に従って生活する

10.2.1.2

福音学習

定員会集会は,毎月第2日曜日と第4日曜日に開きます。時間は50分です。定員会会長会の一員(または祭司定員会のビショップの補佐の一人)が,司会を務めます。司会者は,テーマを暗唱し,割り当てや義務,その他の事柄について評議する際に,定員会を導きます。

その後,定員会の一員や成人指導者が,福音の指導を行います。

10.2.1.3

奉仕と活動

奉仕と活動は,証を築き,家族を強め,定員会の一致を育み,人々を祝福する機会をもたらすものであるべきです。

特に年長の青少年向けの奉仕や活動の中には,若い男性と若い女性の両方が参加したほうがよいものもあります。

年に一度の活動。通常の青少年の活動に加えて,若い男性は毎年以下の活動に参加することもできます。

10.2.1.4

個人の成長

さらに救い主のようになろうとする努力の一環として,青少年は,霊的,社会的,身体的,知的に成長するための目標を設定するように勧められています(ルカ2:52参照)。

詳しくは,ChildrenandYouth.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。

10.2.2

助けの必要な人々の世話をする

アロン神権者は,「すべて現世の事柄をつかさどる」ことにおいて,ビショップを補佐します(教義と聖約107:68)。アロン神権者は,家庭の中で家族とともに,あるいは青少年の活動の時間や自分自身で,定期的に奉仕する機会を持つ必要があります。

10.2.2.1

ミニスタリング

アロン神権者は,14歳になる年の1月からミニスタリングの割り当てを受けます。詳細については第21章を参照してください。

10.2.3

福音を受け入れるようすべての人を招く

アロン神権者には,「キリストのもとに来るようにすべての人を招〔く〕」という義務があります(教義と聖約20:59)。

親や指導者は,若い男性が専任宣教師として働くために,また生涯にわたって福音を分かち合うために備えるように励まします。

10.2.4

家族を永遠に結ぶ

アロン神権者は様々な方法で,家族を永遠に結ぶ手助けをすることができます。

  • 親を敬い,家庭においてキリストのような生活の模範を示す。

  • 永遠の結婚などの神殿の儀式を受けるために備える。

  • 神殿儀式が必要な先祖を見つける(FamilySearch.org参照)。

  • 状況が許す限り頻繁に,死者のためのバプテスマと確認に参加する。

10.3

ビショップリック

ビショップの最も重要な責任は,ワードの若い男性と若い女性に心を配ることです。ビショップは,彼らの名前を覚え,各家庭の事情を把握します。また,定期的に彼らの活動や日曜日の集会に出席します。

ビショップは祭司定員会の会長です。

ビショップリックの第一顧問が,教師定員会に対して責任を負います。第二顧問は,執事定員会に対して責任を負います。

ビショップリックは,アロン神権定員会に対してほかにも以下の責任を負っています。

  • 若い男性一人一人と少なくとも年に2回,面談する(31.3.1参照)。

  • 若い男性がメルキゼデク神権を受ける備えができるように助ける。

  • アロン神権定員会の記録,報告,財政を監督する。

定員会のアドバイザーとスペシャリストは,要請に応じてこれらの責任を助けます。

10.4

青少年の定員会指導者

10.4.1

召し,支持,任命

ビショップは祭司定員会を導くうえで,一人か二人の祭司を自分の補佐として召します。

ビショップリックの一員は,執事定員会と教師定員会の会長を召します。奉仕できるアロン神権者が十分にいる場合,これらの若い男性は,顧問や書記として推薦する定員会会員について,祈りをもって検討します。

これらの召しを伝えた後,ビショップリックの一員は,定員会集会で賛意の表明を得るために,青少年の定員会指導者の名前を提示します。ビショップは,自分の補佐,執事定員会会長,教師定員会会長を任命します。そして定員会会長に神権の鍵を授けます。ビショップは,会長会の顧問や書記の任命を,自分の顧問に割り当てることができます。

10.4.2

責任

  • 神の救いと昇栄の業に携わるための定員会の取り組みを主導する(第1章参照)。

  • 定員会集会に出席していない人も含め,定員会会員の一人一人と親しくなり,彼らに仕える。

  • ワード青少年評議会の一員として奉仕する(10.4.4参照)。

  • 定員会の会員に彼らの神権の義務について教える(教義と聖約107:85-88参照)。

  • 定員会集会を計画し,司会する(10.2.1.2参照)。

  • 定員会の奉仕と活動を計画し,実施する(10.2.1.3参照)。

10.4.3

定員会会長会集会

アロン神権定員会会長会は定期的に集会を持ちます。定員会会長がこれらの集会を司会します。ビショップリックの一員やアドバイザー,スペシャリストなど,少なくとも2人の成人が出席します。

10.4.4

ワード青少年評議会

ワード青少年評議会について詳しくは,29.2.6を参照してください。

10.8

その他の指針と方針

10.8.1

青少年を守る

成人が教会で青少年と接する場合,少なくとも二人の信頼できる成人が同席するべきです。

青少年にかかわる成人は全員,支持を受けてから1か月以内に,子供と青少年を守ることに関する訓練を修了しなければなりません(ProtectingChildren.ChurchofJesusChrist.org)。

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