手引きと召し
12.初等協会


「12.初等協会」『総合手引き 抜粋』(2023年)

「12.初等協会」『総合手引き 抜粋』

画像
聖文を学ぶ家族

12.

初等協会

12.1

目的と組織

初等協会は,家庭が中心で教会が支援する組織です。対象は,18か月から11歳までの子供たちです。

12.1.1

目的

初等協会は,以下のことを行うように子供たちを助けます。

  • 天の御父の愛を感じ,御父の幸福の計画について学ぶ。

  • イエス・キリストと天の御父の計画における主の役割について学ぶ。

  • イエス・キリストの福音を学び,福音に従った生活をする。

  • 聖霊の影響力を感じ,認識し,それに従って行動する。

  • 神聖な聖約を交わして守る備えをする。

  • 神の救いと昇栄の業に携わる。

12.1.3

クラス

子供の数が十分であれば,年齢に基づいてクラス分けを行います。

子供たちは通常,12歳になる年の1月に,初等協会から若い女性または執事定員会に進みます。

12.1.4

歌の時間

歌の時間は,子供たちが天の御父の愛を感じ,御父の幸福の計画について学ぶのに役立ちます。子供たちが福音の原則について歌うとき,聖霊はそれが真実であることを証してくださいます。

初等協会の会長会と音楽指導者は,クラスや家庭で学んでいる福音の原則を子供たちの心に定着させるために,毎月の歌を選びます。

12.1.5

託児

託児では,子供たちが天の御父の愛を感じ,幸福の計画について学べるよう助けます。

12.2

神の救いと昇栄の業に携わる

12.2.1

イエス・キリストの福音に従って生活する

12.2.1.2

福音学習

日曜日の初等協会の集会。初等協会会長会の一員は,開会行事の司会を務めます。

スケジュールは以下の通りです。

集会の要素

時間

集会の要素

開会行事(祈り,聖句または信仰箇条,お話〔すべて子供たちが行う〕)

時間

5分

集会の要素

歌の時間

時間

20分

集会の要素

クラスへの移動

時間

5分

集会の要素

クラスと閉会の祈り

時間

20分

託児は,18か月から3歳までの子供が対象で,50分間行われます。『あなたがたの幼い子供たちを見なさい』には,スケジュールの提案が記載されています。

聖餐会での子供の発表。年に一度の聖餐会での子供の発表は,一年の最後の2,3ヶ月間に行います。

初等協会会長会と音楽指導者が,祈りをもって発表を計画します。ビショップリックは指示を与えます。子供たちは歌や話を発表し,物語や聖句や証を分かち合うことができます。

神殿および神権準備集会。初等協会会長会は毎年,「神殿および神権準備集会」を計画します。ビショップリックは指示を与えます。この集会は10歳の子供を対象としています。親も招待されています。

12.2.1.3

奉仕と活動

子供たちは8歳になる年の1月から,初等協会の活動に参加することができます。

初等協会の活動は,日曜日終日と月曜日の夕べ以外の時間帯に行います。

  • 初等協会の活動は,可能な限り月に2回行う。

  • 通常は,男女別に集います。ただし,特定の活動のために,あるいは子供の数が少ない場合に,合同で行うこともできます。

ビショップリックは,初等協会の少年と少女のための予算や活動が,十分かつ均等であるようにします。

12.2.1.4

個人の成長

さらに救い主のようになろうと努力するための一環として,子供たちは8歳になる年から,霊的,社会的,身体的,知的に成長するための目標を設定するように勧められています(ルカ2:52参照)。

子供たちは『個人の成長—子供のガイドブック』を使って,目標を定め,記録することができます。

12.3

ワード初等協会におけるリーダーシップ

12.3.1

ビショップリック

ビショップの最も重要な責任は,子供を含めた若い世代に対する責任です。ビショップは顧問の一人に,初等協会に対する自らの責任を支援する割り当てを与えることができます。ビショップまたは割り当てを受けた顧問は,初等協会会長と定期的に面談します。

ビショップと顧問は,定期的に初等協会に出席します。

12.3.2

初等協会会長会

ビショップは,ワードの初等協会会長として一人の成人女性を召して,任命します。

小さなユニットでは,初等協会に召される指導者が,初等協会会長のみとなる場合もあります。この場合,初等協会会長は親と協力して,レッスン,歌の時間,活動を行います。ユニットの規模が十分に大きい場合は,顧問,音楽指導者,教師および託児指導者,書記,活動指導者の順に,人々を召していくことができます。

初等協会会長会は,親が自分の子供に,聖約の道に入って進歩する備えをさせるのを助けます。

これを達成するために,初等協会会長は会長会の一員に割り当てを与えて,親が自分の子供にバプテスマと確認を受ける備えをさせるのを助けることができます。また,初等協会会長は別の顧問に割り当てを与えて,親が自分の子供に神殿と神権のための備えをさせるのを助けることができます。

初等協会会長には,ほかにも以下のような責任があります。顧問は会長を補佐します。

  • ワード評議会の一員として働く。

  • 定期的に初等協会会長会集会を開き,ビショップまたは初等協会担当の顧問と面談する。

  • 依頼があれば,記録上の会員である子供たちのバプテスマ会の計画を手伝う(18.7.2参照)。

  • 日曜日の初等協会の集会の開会を計画し,司会する。

  • 初等協会の子供,教師,指導者一人一人にミニスタリングを行う。

  • 初等協会の指導者や教師に,各自の責任について教える。また,召しに関するオリエンテーションを行って,その責任を果たせるように支援する(『救い主の方法で教える』38参照)。

  • 初等協会の記録,報告,予算,財政を監督する。

12.3.4

音楽指導者とピアニスト

音楽指導者とピアニストは,歌の時間に音楽を通して子供たちにイエス・キリストの福音を教えます。

ピアニストがいない場合やピアノがない場合,指導者は録音された音楽を用いることができます。

12.3.5

教師と託児指導者

初等協会会長会は,初等協会の教師や託児指導者として奉仕する男女をビショップリックに推薦します。これらの会員は,特定の年齢別グループの子供たちを教え,ミニスタリングを行うために召されます。

初等協会の教師と託児指導者は,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』(3-11歳)や『あなたがたの幼い子供たちを見なさい』(託児)から教えます。

12.3.6

活動指導者

初等協会活動指導者は,子供たちが8歳になる年の1月から始める奉仕や活動を計画するにあたって,子供たちにミニスタリングを行います(12.2.1.3参照)。奉仕と活動は,救いと昇栄の業に焦点を当てます。楽しくて魅力的なものにします。

12.5

その他の指針と方針

12.5.1

子供を守る

成人が教会で子供たちと接する場合,少なくとも二人の信頼できる成人が同席するべきです。

子供にかかわる成人は全員,支持を受けてから1か月以内に,子供と青少年を守ることに関する訓練を修了する必要があります(ProtectingChildren.ChurchofJesusChrist.org)。

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