コーナーストーン訓練
ようこそ
インスティテュート・コーナーストーンコースを教えてくださるあなたを,歓迎いたします!生徒が,イエス・キリストと回復された福音に対する改心を深めるのを助ける機会を受け入れてくださり,ありがとうございます。
教える前に
教える前に,以下の事柄を行ってください:
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コーナーストーンコースを教えるためのクイックスタート・ガイドを読む。
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教師用資料の「はじめに」を注意深く研究する。
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コーディネーターまたはインスティテュートディレクターと日取りを決めて,割当て内容,生徒,コース,そのほかの質問について話し合う。
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生徒がキリストのもとに来て,さらにキリストのようになるのを助けるために,導きを求めて祈る。
教師向け訓練の目的
効果的に教えるための重要な原則とスキルは数多くあります。皆さんはセミナリーとインスティテュートの手引きで教えられている原則を学び,スキルの練習を続けて行うことができます。この教師向け訓練の目的は,皆さんがこのコースと教科課程に順応する助けとなるよう,インスティテュートのコーナーストーンコースを教えるうえで関連する幾つかの重要なスキルを定義し,実演し,練習を行うものです。生徒が備え,参加し,行動して,救い主に似た者となれるように皆さんが努めるとき,それらのスキルは生徒が教化され,改心する経験を提供する助けになるでしょう。
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備える:招くことにより生徒の準備の度合いを高める
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参加する:生徒が準備したことを引き出して参加させる
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行動する:応用を強調する
スキル:招くことにより生徒の準備の度合いを高める
生徒のクラスでの経験を向上させるために,あなたはどのようにして彼らにより良い備えをしてもらいますか。
これらのセクションを通して読み,指示に従ってください。
定義する
コーナーストーンコースのクラスの準備資料は,教師と生徒の双方が,クラスに備えて予習するためのものです。準備資料には,クラスの内外で学習を深めるのに役立つ質問や活動が載っていて,それによって生徒も教師も準備をするように招かれています。どの招きにもアイコンが付いていて,これらの招きをするタイミングや方法,またクラスでこれらの招きを活用する方法を理解するのに役立ちます。
モデル
教科課程にある準備のための招きの例を幾つか紹介します:
クラスに備えて深く考える
例:「あなたにとってどのような経験が,モルモン書が神の言葉であると知る助けになりましたか。」
クラスに備えて学ぶ
例:「預言者アルマは,人々に救い主の贖罪について教えました。アルマ7:11-13を読んでください。」
自分の考えを記録する
例:「学習帳やどこか書き込めるスペースに,このセクションの聖句や教えの中で,印象に残った真理を幾つか記録し,そのほかにあなたが持った考えや疑問も書きましょう。見つけた真理や洞察を発表する備えをして,クラスに出席してください。」
クラスに備えて話し合う
例:「これらの聖句から見つけた原則が今の状況にどのように当てはまるか,家族や友人の助けを借りて,幾つか例を探してください。学んだことを分かち合う準備をして,クラスに参加しましょう。」
学んだことに基づいて行動する
例:「イエス・キリストのように人々に仕えるため,これからの数日間,そして数週間,あなたは何をしようと思いますか。」
この教科課程が,招くことにより,どのように生徒により良い備えをしてもらうか,理解できたのではないでしょうか。今度は,教科課程の中からそのような招きを見つけたり活用したりする練習をしてください。
練習する
以下の手順を踏んで,生徒がより良い備えをするための招きを見つけ,それらを活用する練習をしてください。
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現在教えているか,将来教える予定のレッスンの準備資料を見て,そこに載っている「準備のための招き」に目を通してください。
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その中から,招きを一つ選びます。
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生徒が準備する際に,この活動をどのように行うかを想像してください。この準備のための招きをすることが,レッスンの前やレッスン中における生徒の体験にどのような影響を与えるかを考えてください。さらに,生徒がこれらの準備のための招きを認識できるようにして,彼らが次回のレッスンに備えられるように,どのように励ますことができるか考えます。
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準備のための招きをもう一つ選び,同じ練習を繰り返してください。
準備のための招きを活用することに慣れて効果的に行えるようになれば,生徒に焦点を当て,より意義深い学習体験ができるように,彼らの準備の度合いを高める助けになるでしょう。
取り入れる
招くことによって生徒の準備の度合いを高めようと努めるとき,以下の質問を考慮してください。
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練習から学んだことを,レッスンの中で,どのように取り入れますか。
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教師として改善できるようこのスキルを続けて練習するために,あなたは何ができますか。
話し合う
この活動から学んだことを,書き留めてください。
スキル:生徒が準備したことを引き出して参加させる
生徒が予習の際に研究し,学び,感じたことをどのように引き出し,彼らを参加させますか。
これらのセクションを通して読み,指示に従ってください。
定義する
このコーナーストーンコース全体を通して,この教科課程は生徒が準備をしているということを皆さんが信頼し,彼らが準備したことを引き出すうえで役立つものになっています。教師用資料には,生徒に見直し,思い出し,関連づけ,準備したことから分かち合うことを招くなど,参加を促す活動が多く含まれており,クラスでの学習体験を導くうえで,生徒が理解し,準備してきたことを活用するよう,皆さんに思い起こさせたり,奨励してくれるものになっています。
モデル
教科課程の中からそのような参加を促すものの例を,幾つかここに紹介しましょう。
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「このような状況について,予習していたときに,どのようなことを思いついたか発表するように生徒を招きます。」
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「準備資料の中で,特に印象に残った真理に印をつけるように指示されていたことを,生徒に思い出してもらいます。このセクションで生徒が印をつけた聖句と預言者の教えを見直すための時間を取ります。彼らがそこで学んだことを,クラスで分かち合ってもらいます。」
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「周りの友人を助けるために,準備のときに学んだことをどのように活かせるか,生徒たちに数分間,少人数で話し合ってもらいます。」
教科課程が生徒の備えを引き出すうえでどのように役立つか,理解できたのではないでしょうか。今度は,教科課程の中から,何が生徒の参加を促すのかを見つける練習をしてください。
練習する
次の手順を踏んで,生徒が準備したことを引き出すために,参加を促す活動を見つけて,それらを活用する練習をしてください。
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現在教えているか,これから教える予定のレッスンを教師用資料から選び,提案されている参加を促す活動に目を通してください。
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それらの中から,参加を促す活動を一つ選んでください。
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クラスの中でこの活動を行ったときの効果を思い浮かべてください。その参加を促す活動によって,生徒たちの体験にどのような影響が与えられるかを考えてみてください。
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参加を促す活動をもう一つ選び,この練習を繰り返してください。
参加を促すものの活用に慣れ,その参加を促すものを効果的に活用できるようになれば,生徒に焦点を当て,彼らにより意義深い学習体験をさせるのに役立つでしょう。
取り入れる
生徒が準備したことを引き出すことで,生徒がさらに活発に参加できるように努めるとき,次の質問を考慮してください。
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練習から学んだことを,レッスンの中で,どのように取り入れますか。
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教師として改善できるようこのスキルを続けて練習するために,あなたは何ができますか。
話し合う
この活動から学んだことを,書き留めてください。
スキル:応用することを強調する
クラスのレッスンの中で,応用することをどのように強調しますか。学んだ内容に従って行動するよう生徒を励ますうえで,あなたは何をしますか。
これらのセクションを通して読み,指示に従ってください。
定義する
生徒と教師がレッスンの前に効果的な備えをすれば,レッスンの中で見つけた真理に従ってどのように生活するかを生徒自身が決定するのを助けることに,より多くの時間を割くことができるでしょう。教師用資料は生徒が準備していることを前提に,生徒が天の御父とイエス・キリストにさらに似た者となれるような方法で行動する力と能力を伸ばせるように助けることを目的としています。
モデル
コーナーストーンの教科課程から,応用するための話し合いと招きの例を,幾つか紹介しましょう。
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「生徒に次のような質問をしてください:家族歴史と神殿活動に,あなたとあなたの家族はどのように取り組んできましたか。それによって,あなたはどのような祝福を受けてきましたか。家族歴史に取り組むうえで相談に乗ってくれるよう頼める人がいるか,生徒たちに考えてもらってもいいかもしれません。すでに家族歴史活動に長けている生徒がいれば,クラスでほかの人の相談に乗るよう招きます。」
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「時間を取って,生徒たちに次の質問について考え,それを記録してもらいます:教会においてどのような点でわたしはもっと活発になり,教会の目的達成を助けることができるでしょうか。」
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「次の質問を提示します:自分の生活にイエス・キリストの力をもっと十分に取り入れるには,何をしたらいいですか。時間を取って,生徒に,この質問について祈りの気持ちで深く考え,答えを学習帳やノートに書いてもらいます。生徒が深く考えている間に,救い主の力を生活の中に招く具体的な方法について,彼らに励ましを与えるような末日の預言者の引用を提示するとよいでしょう。」
教科課程が,どのように生徒の応用を強調するうえで助けになるか,理解できたのではないでしょうか。今度は,教科課程の中の教える活動を練習してください。
練習する
以下の手順に従って,生徒の応用を促す教授活動を見つけ,それを活用する練習をしてください。
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現在教えている,またはこれから教えるコースのレッスンを教師用資料から選び,提案されている教授活動に目を通してください。
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これらの教授活動の中から一つを選び,応用することに関連する活動や質問を入念に読んでください。
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その教授活動や尋ねた質問が,生徒の学習体験に与える影響を考えてください。
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教師用資料の別の課を選んで,練習を繰り返してください。そして,応用することを強調するのに役立つ教授活動を見つけてください。
応用することに根ざした話し合いを取り入れることに慣れ,効果的に行えるようになれば,生徒に焦点を当てることや,彼らが天の御父とイエス・キリストに近づく助けとなるでしょう。
取り入れる
生徒を励まして,応用することを強調しようとするとき,以下の質問を考慮してください。
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練習から学んだことを,レッスンの中で,どのように取り入れますか。
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教師として改善できるようこのスキルを続けて練習するために,あなたは何ができますか。
話し合う
この活動から学んだことを,書き留めてください。
まとめ
この機会を受け入れてくださり,改めて感謝をお伝えします。これは生徒たちが,イエス・キリストと回復された福音に対する改心を深めるのに役立つでしょう。
次のことを心に留めておいてください:
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生徒がキリストのもとに来て,さらに主に似た者となれるようにするため,彼らを助けることに努めるとき,主が導いてくださいます。
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質問や不安な点があれば,どのようなことでも,担当のコーディネーターやインスティテュートディレクターが助けてくれるでしょう。
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この訓練活動で定義し,実演し,練習したスキルは,あなたが生徒に祝福をもたらすために,この教科課程をさらに効果的に活用する助けとなるでしょう。生徒が備え,参加し,行動して,救い主に似た者となれるように皆さんが努めるとき,これらのスキルは生徒が教化され,改心する経験を提供する助けになるでしょう。