「集会所やその他の礼拝所を提供する」『集会所やその他の礼拝所を提供する』
「集会所やその他の礼拝所を提供する」『集会所やその他の礼拝所を提供する』
集会所やその他の礼拝所を提供する
指針となる原則
新たに集会を開く場所について検討する際,教会の指導者と職員は,以下の指針となる原則を用いてください。
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自立—わたしたちは,教会の持続可能で長期的な成長をサポートすることを目指しています。教会の各地域は,物質的に自立するという目標を掲げるべきです。
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アクセスのしやすさ—わたしたちは,すべての人が,基本的な福音の教え,リソース,サービスにアクセスできるようにします。成熟した地域は,自立度の低い地域を支援するべきです。
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賢い管理人—わたしたちは,神聖なリソースに対する賢い管理人です。わたしたちは,決定事項が会員の日々の生活や教会への参加のしやすさにどのような影響を及ぼすかを考慮します。
地域および地元の神権指導者は,集会所の増設について推薦を行う前に,『集会所の計画に関する原則と指針』で説明されている原則を用いるように努めます。
統一と調整
すべての集会所は,教会の礼拝行事やプログラムを行うことのできる機能を備えているべきです。これには,全体集会やレッスンおよび活動を行うための場所が含まれます。集会所を提供する際には,ユニットの規模や指導者など,地元の状況に応じた調整が必要となる場合があります。
集会施設としては,会員の自宅,地元の学校やコミュニティーセンター,賃貸物件,教会が建設あるいは購入した場所,その他の選択肢が利用できます。いずれも,地域会長会の承認を得ることで,あらゆる規模のユニットへの長期的な解決策となり得ます。AV機器などのテクノロジーを利用することは,こうした調整の手助けとなり得ます。
必要に基づいて場所を提供する
地域と地元の指導者は,場所の追加を申請する前に,集会所の使用において賢明に用途を広げることができるよう努めます。追加の場所は,最大出席者数や建物を使用するユニットの数だけでなく,ワードやステークの管轄区域外で地域会長会が定めた移動時間内に収まる場所にあるリソースについても考慮したうえで提供するべきです。その地域の教会職員は,地元の指導者と協力して,ステークの管轄区域にかかわらず,教会のリソースを最大限に活用するための提案を行います。
無理のない財政
地域および地元の指導者は,集会所の必要に対して,経済的に適切で,長期的かつ持続可能な解決策を模索します。新たな場所は,敬虔さと威厳を示すものであり,控えめで,地元の周辺環境や建物の外観と調和したものであるべきです。また,適切な場合,地元で入手できる資材や設備,および家具類を活用すべきです。集会所の場所を提供し運営する過程が,その地域における教会の自立を強める助けとなるべきです。
利害対立を避ける
地元の指導者と会員は,教会の資産にかかわる取引に影響を及ぼすべきではありません。例えば,指導者と会員には,資産の購入や賃借について交渉する権限はなく,教会の中央基金を用いることを義務づけるような約束を行う権限もありません。例外については,エリアオフィスまたは集会所施設部から書面による承認を得なければなりません。
集会所マスタープラン
各地域は,教会員を強めるために,長期的な集会所マスタープランを作成します。この計画には,集会所の増設や移転(撤去など)に関する決定が含まれます。長期的な集会所マスタープランは,簡潔で無理のない方法で集会所を提供することにより,家族や会員,ユニットを強めるためのエリアプランをサポートするものです。これは,リソースを賢く活用し,集会所に関する決定が教会員を強めることに及ぼす影響を考慮し,地元の状況に適した場所を提供することで実現します。
地域会長会の指示のもと,地域七十人と実務ディレクターおよび地域の職員は,神権指導者に集会所に関する提案を提示し,神権指導者と一体となって懸念事項を解決し,マスタープランに含める最終的な集会所の提案書を作成します。これは,担当のステーク会長との調整評議会集会で行うことができます。ステーク会長会は,マスタープランの作成と更新を行ううえで,実務ディレクターの助けとなる情報を地域会長会に提供する必要が生じる場合があります。
詳細について,神権指導者は,『集会所マスタープランの指針』という小冊子を見直すべきです。
集会所施設のための資金
集会所の場所は,集会所施設年次計画を通して資金供給を受けています。地域会長会は,その年次計画を,管理ビショップリックを通じて予算歳出委員会に提出します。
新たな礼拝所の必要性を評価する
将来的な集会所やその他の礼拝所の計画に影響を及ぼす要素としては,地域内の典型的な教会ユニットの特徴,過去の成長率と成長パターン,予想される成長,ユニット分割計画,既存の建物の規模・所在地・使用の程度などがあります。
追加スペースを得るための選択肢
エリアオフィスは,礼拝場所を増やしたいという必要を満たす最も適切な方法を決定するために,幾つかの選択肢を検討します。その選択肢としては,地元ユニットのプログラムを変更する,教会のほかのユニットとスペースを共有する,既存のスペースを改築する,既存のスペースを増築する,スペースをリースで借りる,既存の建物を購入する,新しい集会所を建設する,などがあります。
不動産の寄付
教会は,不動産の寄付の受け入れに関して慎重に対応します。教会に不動産を寄付したいとの申し出があった場合,地元の神権指導者はエリアオフィスに連絡します。アメリカ合衆国またはカナダでは,集会所施設部の不動産サービス課(1-801-240-5685または1-800-453-3860)に連絡します。
地元の指導者は,寄付された不動産の領収書の受理や発行は行いません。不動産の寄付や遺贈は,その使用や処分に関して条件を定めることなく提供されるべきです。
標準的な集会所建築計画
教会の地域職員は,地元の状況や必要に合わせて,標準的な集会所建築計画を作成しています。新しい集会所を建設する際には,適切な標準計画が選ばれます。この計画には,礼拝所に設ける部屋,機能,設備に関する方針が略述されています。
集会所建設におけるプロジェクト開発
新たな集会所を建設するための基準をすべて満たし,建設計画案が承認され,年間計画に組み込まれ,資金供給を受け,スケジュールが組まれると,その集会所プロジェクトはプロジェクト開発の段階に移行します。
プロジェクト開発中の適切なタイミングで,プロジェクトマネージャーは施設マネージャーと相談のうえ,ステーク会長会と会合を持ち,標準計画の中から利用できるスタイルのオプションを検討し,選択します。また,鍬入れ式を行うかどうかについても話し合うとよいでしょう。施設マネージャーは,開発過程において,ステーク会長会に定期的に最新情報を提供します。
プロジェクトの着工
プロジェクト開発段階が完了すると,エリアオフィスは建設契約を発注します。プロジェクトマネージャーは,施設マネージャーの協力を得て,ステークの指導者と建設業者との着工前の打ち合わせを行います。打ち合わせの参加者は,各自の責任を確認し,地元地域の標準計画に沿ったスタイルのオプションや家具を最終決定し,プロジェクトのスケジュールを確認します。
集会所の引き渡し
建設プロジェクトが完了すると,プロジェクトマネージャーは,建物あるいは増築部分を正式に施設マネージャーに「引き渡し」ます。施設マネージャーは,大掃除やメンテナンスの計画と管理を行い,そのほか建物を使用するために前もって必要となるすべての作業を行います。
施設マネージャーは,地元の指導者のためにオリエンテーションを行い,建物内を案内します。また,ステークやワードの建物代表者に,様々な建物のシステムに関して最初の指示を与えます。そして,地元の指導者に鍵を渡し,清掃スケジュールと会員の掃除への参加について確認します。
集会所スペースの賃借
新規の集会所の賃貸については,地元の指導者が,その地域の集会所施設計画マネージャーに相談して,資格を判断します。賃貸料は施設管理グループの運営予算から支払われます。
集会所の賃貸の更新については,地元の指導者が施設マネージャーと相談して,更新の申請を進めます。集会所の改修工事中に,既存の集会所ではワードが対応できない場合,一時的に施設を賃貸することができます。
すべての賃貸契約の条件については,エリアオフィスが交渉を行います。
臨時スペースの賃借
ステーク大会や地区大会,ファイヤサイド,室内スポーツ,多文化活動など,利用できる場所ではステークの活動を十分に行えない場合,臨時の施設を教会の予算で借りることができます。臨時の施設を借りる前に,複数の部会に分けて開くことや,テクノロジーを使用すること(放送など)といった,別の解決策を模索するべきです。
臨時の施設が必要になった場合,地元の指導者は,施設マネージャーと相談して,必要な契約書や合意書を手配します。その後,施設マネージャーは,契約書と「臨時施設賃借申請書」をエリアオフィスに提出します。申請書は必要になる前に,十分に余裕をもって提出するべきです。この手続きを行った場合,賃貸料は教会の中央基金から支払われます。
野外スポーツ活動のために施設を借りるときは,地元のユニットの予算から支払います。
鍬入れ式
新規の建築プロジェクトが承認されたら,地域会長会は,建築に先立って鍬入れ式の許可を出すことができます。鍬入れ式は,日曜日に実施してはなりません。これに関与するステーク会長は,地域七十人に相談して指示を仰ぎます。
建物の奉献
奉献の最終承認は,地域会長会が実務ディレクターと協議のうえで与えます。地域会長会は,ステーク会長または伝道部会長と協力して,その建物を奉献する責任者を指示します。
奉献式のプログラムは,この式典の目的に沿ったものであるべきです。プログラムが長時間に及んだり,多くの音楽演奏を入れたりしないようにします。話と建物の奉献を行う割り当てを受けた指導者のために,十分な時間を確保するべきです。
奉献の祈りの後に,適切な賛美歌または選曲した音楽を1曲入れて,短い祈りで奉献式を閉会するべきです。
建物の奉献の祈りは,管理役員の許可を得て記録することができます。
以下の条件をすべて満たしている場合,賃貸の集会所を奉献することができます。
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必要な共用部分(玄関,廊下,トイレなど)を除き,賃貸している空間はすべて,教会のみが使用している。
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賃貸期間が1年以上にわたる。
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地域会長会が賃貸の集会所を奉献することを承認している。
これらの条件を満たして集会所を奉献する場合,奉献の祈りには,集会所は「賃貸している期間」奉献されるという文言を含めなければなりません。