個人の聖文研究を改善するためのアイデア

聖文にある神の言葉の研究を改善するための簡単な方法を幾つか紹介します。

霊感を求めて祈る

聖文には神の言葉が収められています。聖文を研究するとき，天の御父に導きを求め，聖文を理解できるよう助けてくださる御霊を受けます。

イエス・キリストに関する真理を探す

聖文はすべてのものがキリストを証していると教えているので（2ニーファイ11：4；モーセ6：63参照），聖文の出来事や物語，教えの中に主を探し求めます。救い主について，また主に従う方法について教えている聖句に，メモや印を付けるとよいでしょう。

霊感を与える語句を探す

聖文の語句に強い印象を受けて，それが自分のために特別に書かれたかのように感じることがあるかもしれません。自分に対して言われているように感じ，霊感を受けたり動機付けられたりするかもしれません。そのような語句を，自分の聖典の中で印を付けるか，学習帳に書き留めるとよいでしょう。

福音の真理を探す

（教義や原則と呼ばれる）福音の真理は，単刀直入に述べられることもあれば，模範や物語を通して暗に示されることもあります。「これらの聖句で教えられている福音の真理は何だろう」と自問します。

御霊に耳を傾ける

たとえ読んでいる内容と関係ないように思えても，心に浮かぶ考えや気持ちに注意を向けます。そのような印象は，まさに天の御父があなたに学んで感じるように求めておられることかもしれません。

聖文を自分の生活に当てはめる

読んでいる物語や教えが自分の生活にどのように当てはまるか考えます。例えば，次のように自問することができます。「今読んでいることと似ている自分の経験は何だろうか。」「どうしたら，聖文に出てくるこの人物の模範に従えるだろうか。」

質問する

福音について質問することは，何を研究するか決める助けになります。聖文を研究していると，疑問が湧いてくることがあります。これらの疑問は読んでいる内容に関連したものか，生活全般に関するものかもしれません。そのような疑問について深く考え，聖文研究を続けながら答えを探します。聖文研究をした後，さらに何を学ぶように神から期待されているか尋ね求め，それから数時間，あるいは数日間，答えが与えられるのを待ちます。

聖文研究の助けとなる資料を活用する

読んでいる聖句についてさらなる洞察を得るために，脚注や『聖句ガイド』（scriptures.ChurchofJesusChrist.org），そのほかの研究の助けとなる資料を活用します。

聖句の背景について考える

聖句の状況や背景について考えれば，聖文に関する有意義な洞察を得ることができます。例えば，預言者が語りかけた人々の背景や信じていることについて知れば，預言者のメッセージの真意を理解することができます。

自分の考えや気持ちを記録する

聖文を研究しているときに受ける印象を記録する方法は，たくさんあります。例えば，重要な語句に印を付けたり，浮かんだ考えをメモとして聖典に書きこんだりすることができます。自分が得た洞察や感じた気持ち，受けた印象を日記に書くこともできます。あるいは，聖文研究を始める前に尋ねた質問と，導かれた答えを記録してもよいでしょう。

末日の預言者と使徒の言葉を研究する

あなたが聖文で見つけた原則について，末日の預言者や使徒が教えている事柄を読みます。預言者や使徒のメッセージは，福音ライブラリーの「総大会」，「機関誌」，そのほかの項目から利用できます。

物語を読む

聖文にある物語を読み，その背景（時，場所，話者，聴衆）を理解するように努めます。聖文の絵物語は，特に子供や聖文に慣れ親しんでいない会員にとって，すばらしいリソースです。

洞察を分かち合う

個人学習から得た洞察について話し合うことは，ほかの人を教える良い方法であり，自分が読んだ内容をさらによく理解するのに役立ちます。

学んだことに従って生活する

聖文研究はわたしたちに霊感を与え，生き方を変えるように導くことができます。聖文を読みながら，御霊が何をするように促しているのか耳を傾け，それらの促しに従って行動することを決意します。